フィッシング詐欺、EC・ネット通販をかたるSMSが増加 トビラシステムズ調査
トビラシステムズ株式会社は2026年7月28日、詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開した。
調査概要
◆調査期間:2026年6月1日〜6月30日
◆出典:特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2026年6月)(トビラシステムズ株式会社)
EC・ネット通販をかたるSMSの割合が増加
2026年6月の特殊詐欺・フィッシング詐欺は、金融・決済サービスをかたるSMSの割合が40.8%を占めた。
また、EC・ネット通販をかたるSMSの割合が前月より大幅に増加。13.8%となった。

実在する企業やブランドをかたるSMSについて、2026年6月は「Mastercard」や「三井住友カード」など、クレジットカード会社をかたるSMSが多発した。
EC・ネット通販事業者では「Amazon」をかたるSMSの発生が目立った。

ニセ警察詐欺や法人を狙う「ボイスフィッシング」
2026年6月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、ロシア・カザフスタン、イギリス、シンガポール、国際プレミアムレート(※1)となった。
「+1」で始まる北米の国際電話番号からは、警察官等をかたる「ニセ警察詐欺」のほか、金融機関・通信事業者・宅配事業者・官公庁などをかたる不審な発信が多数確認された。
また、「+7」で始まるロシア・カザフスタンの国際電話番号からは、自動音声アナウンスが流れ、法人の経理担当者に「1」を押すよう指示する不審な発信が確認されている。

トビラシステムズはこの結果について「このような自動音声アナウンスなどをきっかけに、企業担当者のメールアドレスを聞き出し、フィッシングサイトに誘導してインターネットバンキングのアカウント情報などを盗み取り、不正送金に悪用する手口は『ボイスフィッシング』と呼ばれ、法人での被害が相次いでいます」とコメントしている。
「ETC」や「首都高」かたるフィッシング詐欺
2026年6月〜7月にかけて、「ETC利用照会サービス」や「首都高ドライバーズサイト」などを装うフィッシング詐欺のSMS(スミッシング)が発生している。
夏休みシーズンで旅行や帰省が増える時期に便乗。新幹線や鉄道、飛行機などの交通機関、宿泊施設、イベントのチケット予約などを装う、フィッシングサイトが発生する恐れがある。

トビラシステムズはこうした詐欺への対策として、以下の対策を発表している。
◆身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない
◆日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認
◆迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断
EC・ネット通販を装うSMSを使った手口が増加している。EC事業者はフィッシング詐欺への注意喚起や、公式サイト・公式アプリからアクセスするよう顧客へ周知を徹底していきたい。
※1:国際電話を使って海外の有料情報サービスにアクセスする仕組みで、通常の国際電話よりも高い通話料が発生する。


