「EC決済エラー」8月のお盆、10月の秋商戦に増加 YTGATE調査

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ECのミカタ編集部

お盆・秋商戦にEC決済エラーが増加、お盆期間は7月の約2倍

株式会社YTGATEは2026年7月29日、決済最適化SaaS「YTGuard」の利用者を対象に、2025年6月〜10月の決済エラー動向を分析した結果を発表した。

その結果、お盆・秋商戦で決済が集中する時期には、7月と比べて決済エラー率が上昇。中でもお盆期間(8月13〜21日)に、ピークを迎えることが明らかになった。

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調査概要

◆調査対象:ランダムに抽出したYTGuard利用加盟店における実取引
◆調査件数:約1000万件
◆調査期間:2025年6~10月、2026年6月
◆調査方法:「YTGuard」利用企業の決済データをYTGATEが独自に分析・集計
※エラー率は、季節変動の実態をより正確に捉えるため、特定日に大量の取引が集中する外れ値(一部の大口加盟店に起因するとみられる、エラー率が構造的に低い取引)を除外して算出。本文中の数値はいずれも除外後の値で、これらを含めた全取引ベースでは、2025年6〜10月の平均エラー率は約8.5%(除外後は約9.5%)。なお、お盆期間(8月13〜21日)および10月末の日次数値には除外対象日が含まれないため、除外の有無にかかわらず同一の値となる。
◆出典:2025年6月〜10月の決済エラー動向を分析(株式会社YTGATE)

7月から8月にかけて「決済エラー率」が上昇

本調査によると、7月から8月にかけて決済エラー率が上昇。秋商戦期(9〜10月)も、平常月を上回る水準で推移した。

お盆期間を通算した決済エラー率は13.62%となり、7月(6.76%)の約2倍に相当する。

◆お盆期間の決済エラー率
▷8月13日:16.47%
▷8月14日:13.52%
▷8月15日:10.11%
▷8月16日:16.52%
▷8月17日:15.04%
▷8月18日:12.40%
▷8月19日:10.63%
▷8月20日:14.66%
▷8月21日:14.29%

また、セールや月末の駆け込み需要が重なる10月末には、エラー率が調査期間中の最高値まで上昇した。

◆秋商戦の決済エラー率
▷10月25日:14.96%
▷10月26日:15.55%
▷10月27日:8.62%
▷10月28日:13.30%
▷10月29日:9.60%
▷10月30日:11.35%
▷10月31日:16.87%

決済エラー全体では「未分類」が最多

決済エラー全体では「未分類」が38.7%を占めた。

YTGATEはこれについて「決済処理が完了する前にユーザーが離脱したケースが主な要因とみられます。認証画面まで進んだものの、そこで手続きを完了できずに離れてしまう取引が、相当数含まれている可能性があります」と分析している。

要因を特定できたエラー(全体の約6割)に絞ってみると、最も多いのは「3Dセキュア認証の失敗」で約47%(全体では28.9%)、次いで「カード会社による非承認」が約40%(全体では24.6%)を占めた。

カード情報の入力誤りや残高不足よりも、本人認証(3Dセキュア)とカード会社の審査という「決済のつなぎ目」で失敗が集中していることが特徴となっている。

決済エラーは「見えない機会損失」

YTGATEは本調査結果について、次のようにコメントしている。

「要因を特定できたエラー全体の約半数(47.2%)が『3Dセキュア認証の失敗』によるものでした。この背景には、繁忙期特有のユーザー構成の変化があると考えられます。各ECサイトがキャンペーンを積極的に展開するこの時期は、普段はあまりECを利用しない層や、購入頻度の低いユーザーの流入が増えます。こうしたユーザーは操作に不慣れなことも多く、3Dセキュアなどの本人認証やカード情報の入力でつまずきやすく、離脱につながりやすい傾向があります。マーケティングが加速して取引が増える一方で、操作ミスや入力ミスといったユーザー起因のエラーも増え、スムーズに決済を完了できないまま、知らぬ間に失注が積み上がる循環が起きていると想定されます」

特定日に集中する大口取引(外れ値)を除いた取引ベースでは、7月のエラー率6.76%に対し、8月は11.76%(+約5.0ポイント)。お盆期間に限れば13.62%(7月比+約6.9ポイント)まで上昇している。

秋商戦が本格化する10月末にも第2の山が確認され、10月31日には16.87%に到達。取引量の増加が承認率の低下を招く構造が、時系列・日次の両面で確認されている。

決済エラーは「見えない機会損失」であり、数%の改善が売上に大きな影響を与えることもある。自社の決済承認率がどの水準にあるかを把握し、改善に取り組みたい。