4℃のアパレル子会社が、ライザップ運営会社へ譲渡

ECのミカタ編集部

4℃HD、アパレル子会社「三鈴」を健康コーポレーションへ譲渡

幅広い世代に受け入れられるジュエリー「4℃(ヨンドシー)」ブランドを展開する株式会社ヨンドシーホールディングス(以下、ヨンドシーホールディングス)が、子会社で「Rew de Rew」など女性向けファッションブランドを展開する株式会社三鈴(以下、三鈴)の全株式を、プライベートジム「ライザップ」で知られる健康コーポレーション株式会社(以下、健康コーポレーション)に譲渡することを発表した。

なお、株式譲渡契約については未締結であり、4月下旬を目処に株式譲渡契約を締結し、実行される予定とのこと。

健康コーポレーション、アパレル事業参入強化

三鈴は、2008年よりヨンドシーホールディングスの子会社として、8年にわたりアパレルSPA事業を営んできた。しかし、三鈴の2016年2月期の売上高は48億7543万円で、最終損益は6701万円の赤字となっていた。

そんな三鈴の更なる発展を考慮した結果、三鈴の得意とするエレガンス系ヤングレディスアパレルの分野で健康コーポレーションと連携していくことが、三鈴において今後の事業拡大につながると判断し、今回の株式譲渡に至ったとのことだ。

健康コーポレーションは、プライベートジム「ライザップ」の運営のほかにも、健康食品やダイエット食品の製造・販売を行っている傘下子会社を総括している。また、2012年4月にエンジェリーベを子会社化し、アパレル関連事業に参入。翌年9月に馬里邑(まりむら)、2014年5月にアンティローザ、2015年3月に夢展望を買収して同事業の拡大を続けてきた。

特に夢展望はEC業界でも老舗の店舗となるが、近年では赤字が目立っていた。そこで、アパレル事業で力をつけている健康コーポレーションに事業を委ねることで今後の立て直しが期待される。

今回の株式譲渡により、健康コーポレーションのアパレル事業が一層盛り上がりそうだ。そして、健康コーポレーションがアパレル事業、そして健康食品やダイエット食品事業に力をいれることで、EC業界でも活躍が期待され、また、同業種のネットショップにとっても無視できない存在となり得るだろう。


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