6/6の注目EC店舗News〜野菜EC通販、新たな市場開拓

ECのミカタ編集部

新企画、始まります!EC店舗さんの日々のニュースから、気になる話題をピックアップ。EC店舗のまさに「今」のトレンドをお伝えしていきます。今回は、EC店舗が届ける美味しいものに関するニュースを取り上げました。顔の見える安心感、そんな取り組みが、EC通販においても広がっています。

野菜宅配、老舗の新たな展開と新店舗の試み

野菜宅配、老舗の新たな展開と新店舗の試み土佐野菜ウェブサイトより

通販サイト『こころ、かよう。野菜の便り。土佐野菜』オープン
土佐のおばあちゃんから心温まる仕送りが届く野菜通販サービス


 株式会社ティー・ワイ・オーがビジネスモデル設計を手掛け、プライム株式会社が運営する、高知県で生産された野菜通販サービス「土佐野菜」が、6月2日、オープンした。従来の野菜通販とは一線を画す「おばあちゃんからの仕送り」をイメージし、消費者とのコミュニケーションを重視した仕掛けが施されている。最もこだわったというパッケージは、そのまま家庭で使えるようあえてミニマルなデザインで、開封すると麻紐でしばられた野菜と生産者の手紙、そして季節ごとの一輪の花が、真っ先に目に入る。ウェブサイトでは、土佐の美しい自然、人の優しさを感じられるコンセプトムービーと、ピアノ弾き語り楽曲が印象的だ。

 土佐野菜の取り扱いセットは、[小]2,980円(税抜)10品目 、[大]3,380円(税抜)13品目の2種類。お届け頻度、曜日、時間そして個数を選ぶこともできる。

有機野菜の「ビオ・マルシェの宅配」
オーガニック・ナチュラルマルシェ開催


 100%有機野菜の会員制宅配事業「ビオ・マルシェの宅配」を展開する株式会社ビオ・マーケットは、6月11日(土)、大阪府吹田市にあるショッピングセンター「カリーノ江坂」にて、旬の有機野菜や果物、有機加工食品を展示販売するオーガニック・ナチュラルマルシェを開催する。今回のマルシェでは、有機トマトや有機キュウリなどのみずみずしい夏の有機野菜や、有機梅干し、有機玄米あま酒など、暑い日にもさっぱりと食べられ、しっかりと栄養を摂れる商品などを取り揃えている。当日は、オーガニックの知識を豊富に持つビオ・マルシェコンシェルジュが常駐し、レシピや野菜の保存方法を案内してくれる。

有機食材宅配の大地を守る会、
季節のカツオを食べ比べできる企画販売を開始


 有機食材宅配のパイオニア・大地宅配を運営する株式会社大地を守る会は、6月6日(月)より、季節のカツオが満喫できる全4回の企画「黒潮かつお街道」を販売開始する。第一弾は「上りがつお刺/高知編」。今後、「上りがつおわら焼きたたき/気仙沼編」「戻りがつおお刺身/気仙沼編」「戻りがつおわら焼きたたき/高知編」と続く予定だ。カツオは、赤道付近で産卵し餌を求めながら黒潮に乗って北上する。これが「上りカツオ(初カツオ)」と呼ばれている。そのカツオが北海道沖まで上り、秋になると産卵のためまた赤道に下りていく。これが「戻りカツオ」だ。一般的に、上りカツオは身がしまりカツオの味がしっかりと感じられ、戻りカツオは脂がのっていると言われている。

先日取材したKURANDさん、その後の動向

先日取材したKURANDさん、その後の動向

牡蠣の専門家と日本酒の専門家が徹底解説
「日本酒と牡蠣のマリアージュを楽しむ会」開催


 日本酒のEC事業・店舗事業を営むリカー・イノベーション株式会社は、6月26日(日)、牡蠣の蓄養殖・水産物卸売業を営む株式会社日本かきセンターとのコラボレーションで、日本酒と牡蠣とのマリアージュを発見するためのイベント「日本酒と牡蠣のマリアージュを楽しむ会」を、リカー・イノベーションが運営する日本酒専門店「KURAND SAKE MARKET」浅草店にて開催する。本イベントでは、100種類以上の日本酒を飲み比べながら、厳選した旬の牡蠣との相性を楽しむことができる。日本酒と牡蠣には何にもコハク酸(旨み)が含まれており、同調しお互いの味を引き立て合い、相性が良い組み合わせと言われている。

●リカー・イノベーション取材記事はこちら
ネットと店舗の連動で日本酒界を盛り上げる「KURAND」
https://ecnomikata.com/original_news/8700/

需要につないで地域を興す、ECの可能性

 今回紹介したEC店舗Newsは、いずれも、ECというインフラがなければ発掘されなかった、地方の美味しいものを取り扱っている。日本全国には、良いものを作る生産者さんがたくさんいて、まだまだ可能性があるのだと思う。ただ、いくら良いものを作っても、販路がないというのが、これまで大きな問題だった。そこに解決できる道を作り出したのが、ECなのだと思う。ただ、ECを活用したから全て売れるというわけではない。当然ながら、消費者が欲しいと思うような魅力の発信、様々な施策は欠かせない。今回紹介したNewsは、その点でも優れているのではないだろうか。


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