企業の救世主「URIHO」、業務効率化ともう一つの施策

ECのミカタ編集部

全てをネットで済ませる“ネット完結型サービス”

全てをネットで済ませる“ネット完結型サービス”

 株式会社ラクーンの連結子会社である株式会社トラスト&グロース(以下、トラスト&グロース)が8月上旬を目処に、中小企業向けネット完結型の新しい売掛保証サービス「URIHO」を開始することとなった。これによりトラスト&グロースは、中小企業に対してより簡単・スピーディーに企業間取引の代金回収におけるリスク回避と効率化を実現する、新たなフィンテックサービスを提供する。

 URIHOの特徴は、サービス申し込みから履行の依頼までインターネット上で行うことができる業界初の“ネット完結型サービス”となっていることだ。これにより、手間なくスピーディーに利用することができる。また、利用料金に関しては月額定額制となっており、保証をかける取引社数の制限はなく、かけ放題となっている。さらに、最初のお試し期間として申し込みから2ヶ月間は月額費用がかからない。これにより、年商5億円以下の中小企業が売掛保証サービスを導入しやすい料金プランである。

 今回は、企業間取引の売掛債権を保証するサービスは多数あるが、比較的規模の大きい企業をターゲットとしている。トラスト&グロースが従来から提供している売掛債権保証のサービス「T&G売掛保証」においても、営業コストと収益のバランスから年商5億円以上の企業をターゲットにしている。

ECにおける深刻な問題は代金未回収・・・

 そもそも売掛債権とは、企業の営業活動などにより商品やサービスを顧客に販売したものの、まだ受け取っていない代金を請求できる権利のことで、取引先の倒産によりこの権利が無くなるリスクは企業の資産状況を左右する重大なものだ。また、売掛債権は企業の規模に関わらず企業間取引において必ず発生することから、年商5億円以下の企業に対する売掛保証ニーズの潜在需要の大きいマーケットと位置づけ、アプローチ方法を検討課題としていた。

 そこでURIHOは、金融サービスとして従来から利用されてきた売掛保証を申込から与信審査、履行の依頼に至るまで、インターネットを活用することで自動化し、利便性を高めた仕組みである。また、トラスト&グロースは「T&G売掛保証」でこれまで培ってきた経験から蓄積した与信ノウハウにより、与信判断が難しいとされる規模が小さく、比較的リスクの高い零細企業にも保証をかけられることも特徴である。潜在的な売掛保証ニーズを積極的に掘り起こすことで保証残高を積み上げ、事業規模の拡大を図っていく。

 売掛債権の問題は非常に深刻な問題である。元々取引していた企業が急に倒産すると、サービスや商品を提供したことにも関わらず、代金が支払ってもらえないという事態に遭遇する。それを防ぐ意味で「URIHO」の存在がある。この存在により、代金が支払われないというリスクを回避することができ、かつ、ネット完結型サービスであるため手間を省くことができ、業務効率化にも繋がる。代金未回収により倒産することもあるため、URIHOを導入して売掛債権の問題をいち早く解決することが鍵となる。


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