EC-CUBE、8月に最新バージョンをリリース 「AIフレンドリー」な構造へ進化
株式会社イーシーキューブは2026年5月15日、同年8月にECオープンソース「EC-CUBE」の最新バージョン「EC-CUBE 4.4」をリリースすることを発表した。
AIの次世代プロトコルを組み込んだバージョン
最新バージョン「EC-CUBE 4.4」では、ECビジネスの両輪である「顧客の購買体験(フロント)」と「管理者の業務(バックエンド)」の双方に、AIの次世代プロトコルを組み込む。
イーシーキューブは本バージョンの特徴について、次の内容を挙げている。
◆AIに選ばれる「エージェンティックコマース」に対応
▷AIエージェント向けの次世代プロトコルであるACP(Agentic Commerce Protocol)やUCP(Universal Commerce Protocol)に対応。AIエージェントがサイト構造や商品情報を正確に解釈できる定義ファイルを標準配置することで、AI経由での的確な商品提案を促し、新たな集客・購買ルートの構築を可能にする。

※画像元:EC-CUBE最新版、AIフレンドリーなECオープンソースへ進化。AIが消費者の最適な購買をサポートする「エージェンティックコマース」に対応(株式会社イーシーキューブ)
◆自社のコアデータと直接対話する「AIアシスタント」を搭載
▷ AIとシステムを繋ぐ次世代プロトコル「MCP(Model Context Protocol)」に対応。管理者が日常の言葉でチャットするだけで、独自の在庫状況、注文データ、顧客情報などをAIがリアルタイムに取得・解釈し、複雑なデータ分析や日々の業務をAIがシームレスにアシストする。
※画像元:EC-CUBE最新版、AIフレンドリーなECオープンソースへ進化。AIが消費者の最適な購買をサポートする「エージェンティックコマース」に対応(株式会社イーシーキューブ)
EC業界の新たな課題「AI対応」を解決
イーシーキューブはEC業界における新たな課題として、次のように指摘する。
「SaaS等で提供され始めている標準化されたAI機能を利用するだけでは、自社独自の複雑な業務プロセスをAIに深く理解させることができません。結果として『AIの仕様に自社の業務を合わせる』という逆転現象が起き、AIの活用ノウハウを自社の『資産』として蓄積・進化させることが困難になっています 」
同社はこの課題を根本から解決するため、業務適応型コマース基盤のコアであるオープンソース自体を、AIが直接データを解釈し対話できる「AIフレンドリー」な構造へと進化させる。
これにより、企業がこれまで培ってきた「独自の業務ロジック(資産)」を損なうことなく、そのままAIの思考プロセスに継承させることが可能になるとした。
AI拡張やAI対応プラグインの開発を推進
イーシーキューブは本件について「EC-CUBEが次世代のAIコマースへ大きく舵を切った出発点に過ぎません」とコメントしている。
今後は、国内最大級の開発者コミュニティやパートナー企業で形成されるオープンソース・エコシステムを通じて、多種多様な業種・商習慣に特化した「AI活用ノウハウ」を集結。コア機能のさらなるAI拡張や、AI対応プラグインの開発を推進する方針を掲げた。
すべての事業者が「自社独自のAI」を活用し、継続的にビジネスを進化させられる環境の実現につながるか、今後の展開に注目したい。
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