廃車パーツに価値を見出し海外へ。「TAU JDM PARTS」が掲げる ”モノの循環”

ECのミカタ編集部

 事故車の買取台数で業界シェアNo.1の株式会社タウ(本社:埼玉県さいたま市)は、2017年11月1日に、車のカスタムやチューニングに使用される、新品・中古カー用品・パーツの越境ECサイト「TAU JDM PARTS」を開設した。

 日本では、年間約300万台もの廃棄車両が発生しているという。タウは、このような産業廃棄物となり得る事故車を国内で買い取り、独自に構築したインターネットシステムを通じて世界116ヵ国へ販売している。

 現在、日本では車離れなどにより車のカスタムニーズが減少し、アルミホイールやエアロパーツ、カーオーディオなどといった、国内のアフターマーケットパーツ市場は縮小傾向にある。一方海外では、「自分の車をスタイリッシュにカスタマイズしたい」、「オリジナルスタイルに仕上げたい」など、カスタムニーズが依然として高く、旺盛な需要が存在しているという。

 このような背景からタウは、海外に活路を求める国内のパーツメーカーや販売専門店と、日本の高品質なカー用品・パーツを望む海外バイヤーの、双方のニーズに応えるため、カー用品・パーツ販売サイト「TAU JDM PARTS」を開設した。

 「TAU JDM PARTS」は豊富な在庫を有する外部システムと連携しており、サイトに掲出された商品は、タウが培ってきた世界116ヵ国、約10万社の海外バイヤーに向け販売される。また、サイト言語は日本語、英語の他に、スペイン語、タイ語、ドイツ語など、8ヵ国語に対応しているという。

必要な人へ、必要なモノを循環させられる越境ECの良さ

 事故車といえど、パーツ単位で見るとまだ価値があるのに日本においては不要とされてしまう。ところが世界に目を向ければそれを欲しているユーザーと繋がることができる。

 たしかに言語の壁や文化の壁、物流や税関など様々なハードルは存在する。しかし、越境ECを取り巻く環境は劇的に進化していて、そのハードルを感じさせないほどにスムーズな取引を可能にしている。

 世界レベルで「必要な人へ必要なモノを循環させる」という視点は非常に社会性を感じるし、そこにしっかりと越境ECが入り込むことによってWINの数が多くなる。これこそまさにインターネットの正しい使い方のひとつだと感じた。

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