【日本製品はアメリカでも人気伸長!】エンタメと親和性のある越境EC

岩本 夏鈴

BeeCruise株式会社(BEENOSグループ)にて日本法人向け海外進出サービス事業の企画・国内セールスや海外セールスなどの統括をしております岩本です。
前回は「越境EC×インバウンド」について解説いたしましたが、今回は越境ECと相性のいいエンターテインメントに注目してみたいと思います。
具体的には、以下について徹底解説していきます。
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・アメリカの流通がシェアNO1に。
・背景には、ホビー・コンテンツの伸長ー家庭での配信サービスの視聴時間増
・エンタメは越境ECと相性が良い
・BEENOSでは、Groobeeを開始 越境ECまで一気通貫で実施が可能に
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アメリカの流通がシェアNO1に。

越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」では、2021年第2四半期(2021年1月1日~3月31日)の流通総額の国別シェアで、アメリカが初めて首位になりました。アメリカでの流通総額は毎年伸長を続けていましたが、今回前年比+119%(※1)と大幅に伸長し、初めてトップとなりました。

Buyeeでは、2021年2月よりアメリカ、カナダ、メキシコ向けの新配送サービスを独自に導入し、従来と比較して平均で約59%(※2)、最大で約76%安い(※3)国際配送料金を実現しています。これら2つの理由により、巨大マーケットであるアメリカでの需要を取り込み、流通を押し上げることに成功しました。
(※1)2021年第2四半期(2021年1月1日~3月31日)のBuyeeにおけるアメリカでの流通総額の前年同期比
(※2)従来料金と比べた新料金の割引率の平均値。0.5㎏~10㎏の間で算出
(※3)従来料金と比べた新料金の割引率の最大値。0.5㎏~10㎏の間で算出し、4㎏の料金が該当

背景には、ホビー・コンテンツの伸長ー家庭での配信サービスの視聴時間増

このアメリカ首位の背景には新型コロナウィルスにより世界的にステイホームが求められる中、NetflixやYouTubeなどの動画配信サイトで日本のコンテンツに接する時間が増え、特にアニメやゲームなどホビー関連アイテムの需要が高まっていることが挙げられます。
アメリカの主な購買層は日本のカルチャーやファッションを好む20代の若者で、特に、コミックやアニメグッズ、特撮系グッズが売れているほか、日本のストリートファッションやスニーカーへも高い興味関心を寄せています。越境ECで買い物する際に参考にするのは、動画サイトや各種SNSで、コミュニティ内で情報交換をするという新しい購買傾向が特徴です。

エンターテインメントは越境ECと相性が良い

越境ECのエンターテインメント事例として挙げられるのが、大手CDショップチェーンであるタワーレコードです。海外の方がどんなCDを買っているのかというと、売れ筋はクラシックやK-POPなのです。クラシックが売れているのは意外にも思えますが、現在普及しているストリーミング再生サービスなどよりもCDのほうが音質がいいため、音質にこだわるクラシック好きの層にCDが売れているのかもしれません(※4)。K-POPは世界的に人気のコンテンツのため、納得の結果といえます。
※4https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/tatsui12

エンターテインメントに特化したEC構築サービスも

エンターテインメントに特化したネットショップを新たに開設できるサービスGroobee(グルービー:https://groobee.com/)は、販売商品情報をいただければ、サイト上のクリエイティブ、CS対応から物流対応までサポートいたします。このサービスではアーティストの物販の越境ECも担っており、包括的なエンタメ支援が可能です。

BEENOSグループはこれまでエンターテインメント領域のECサイトの構築・運営サポートにおいて、流通額を3倍まで伸長させた実績を保有しております。
こうした売れるECにするために運営が何をしたのか?国内ECではありますが、これまでEC構築事業に携わってきた玉谷へインタビューしました。

ECの伸ばし方についてインタビュー

BEENOS Entertainment  玉谷

―ECの売り上げの伸ばし方を教えてください
玉谷:先ずはシンプルにグッズのラインナップを豊富に揃える事です。実はここが十分でないECが非常に多く、数カ月前の商品が「新商品」になったままであったり、商品があっても売切れのままというケースを良く見かけます。

取り扱う商品にもよりますが2週間に1度は更新するぐらいの頻度があった方が良いかと考えますね。そうする事でファンの方も毎週、新商品を楽しみにECに訪れていただく習慣に繋がってくるのかと。

それがベースにあって、ファンの方への告知の徹底や、ファンの方が喜ぶプロモーション施策などを投下するイメージでしょうか。良きグッズ企画も当然重要ではありますが、先ずは『量』が大事だと考えますね。

―グッズのラインナップが不十分なECが多い原因は?
玉谷:「グッズの企画や製造実務がリソース的に追い付いていないケース」と、「在庫リスクの懸念」の2点かと思います。前者はある程度マンパワーでカバーしなければいけない要素ではありますが、後者に関しては工夫次第で何とでもなると思います。

特に現在、コロナ禍でファンの方のお財布事情が厳しかったり、イベント自粛モードの中、新商品を出した場合の販売予測が本当に難しいのですが、そういった状況化、積極的に予約販売(受注後生産)を行うECが増えてきた印象ですね。

また、製造工程も進化していて、Tシャツやタオル、マグカップ、スマホケースのような定番商品をオンデマンドで最低製造ロット1個から展開できるメーカー様も増えてきていますね。弊社ECシステムのGroobeeでも、そのような機能を予定しています。


―その他に意識している点は何ですか?
玉谷:新しいグッズの告知は様々な箇所で行っています。
EC上のバナー、ニュース、メールマガジン、SNSで、新商品発売時は勿論ですが、販売中、締切間近でバナーのデザインも変えて、「本日締切!」という事を明記して更新しています。

数量限定商品でない限りお客様も慎重に購入を考えます。お客様が締切を見逃して「あ、購入し忘れた!」という事が無いように、特に最終日は念入りに告知を行います。多い時は全体販売数の50%近くが最終日だったりするケースもあるんですよ。

―ありがとうございました。

特別な施策をしなくとも、地道な活動を積み重ねることによって着実に売り上げにつなげていることがわかりました。大事なことはコンテンツとお客様を大切にすること、それを明示していくことでした。これは国内、越境ECどちらにも言えることです。さらに地味に見えるかもしれない地道な業務を積み重ねていくこと、これがECの鍵となります。


そのほかの掲載記事はこちら

■初心者向け第1回:越境ECの基礎知識や始め方を解説!成功させるためのポイントも紹介
https://ecnomikata.com/column/28934/

■初心者向け第2回:越境ECの始め方・やり方を解説!成功させるためのポイントも紹介
https://ecnomikata.com/column/29251/

■越境ECを始める前に知っておきたい市場規模や課題など基本知識を徹底解説!
https://ecnomikata.com/column/29317/

■越境EC成功の道!基本から最新事情までをお伝え
https://ecnomikata.com/column/29318/

■昨今よく聞くShopeeとは?台湾でのエヴァンゲリオンイベント事例も紹介
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■【越境ECの新たな可能性】VTuberが広げる世界とのつながり
https://ecnomikata.com/column/30673/

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https://ecnomikata.com/column/31007/


著者

岩本 夏鈴

大学卒業後、ITベンチャーに入社。入社直後は新規事業であったソーシャルモニタリングサービスにて営業開拓・広報・研修メニュー開発などを担当。その後法人向けSNSリスクモニタリングやソーシャルアプリ向けカスタマーサポートの多言語運用の立ち上げ、フィリピン拠点立ち上げなどを経験。海外法人向けサービス提供のため、サンフランシスコに単身駐在後、フィリピンにて海外セールス・マーケティングチームを立ち上げマネジメントなどを務める。その後ヘルスケアテクノロジーベンチャーにて法人サービス立ち上げなどに関わり、2019年より現職。BeeCruiseでは日本法人向け海外進出サービス事業の企画・国内セールス/海外セールスなどの統括を行い、年間約100案件のマーケティングやプロモーションなどの戦略策定や提案・支援を行っている。

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