グルメギフトEC購入率は5割超!一番人気の商品は?(リンベル調べ)

ECのミカタ編集部

 贈り物を選ぶときは当然、相手が喜びそうな商品を選ぶが、実際のところ、何が最適なのかは迷うところだ。そこで、リンベル株式会社が実施した「グルメギフトに関する意識調査」を元に、本当に贈られて嬉しい商品を考えていきたいと思う。EC店舗にとっては、ギフト商材をどう打ち出すかの参考になるはずだ。

グルメギフトは男女で嗜好が分かれる

グルメギフトは男女で嗜好が分かれるあなたが食べたことがある国産の食品・飲料で、大切な人の贈答品として贈りたいものは何ですか。(グラフ一部掲載)

 贈りたいグルメギフトを尋ねると、「和菓子」が46.6%と最も高く、2位が「洋菓子」(39.4%)と菓子類はどちらも約4割を占め、相手を選ばず贈り物として選ばれる傾向が見られた。その他に、「酒類」(20.8%)、「果物」(18.1%)、「生鮮肉」(13.4%)と続いた。また、男女別では、男女共に1位「和菓子」、2位「洋菓子」となったが、3位は男性が「酒類」(30.5%)、女性が「果物」(20.6%)と嗜好が分かれる結果となった。

 相手から貰いたいグルメギフトに関しては、「生鮮肉」が34.1%と最も高く、次いで「酒類」(27.4%)、「果物」(25.2%)、「魚介類」(24.0%)、「洋菓子」(17.7%)と続いた。また、男女別では、男性の1位は「生鮮肉」(39.3%)、2位「酒類」(36.5%)、3位「魚介類」(26.3%)となった。一方、女性の1位は「果物」(30.1%)と男女に差が明確となった。2位は「生鮮肉」(28.9%)、3位「洋菓子」(25.9%)となり、「生鮮肉」は男女共に根強い人気を得ている。

 贈りたいグルメギフトと貰いたいグルメギフトの各平均を上回る商品群の中で、「洋菓子」は“贈りたい”という声に対し、貰いたい人の割合は低い。一方、「生鮮肉」、「酒類」、「果物」などは“贈りたい”という声に対し、貰いたい人の割合が高い。特に「生鮮肉」は、贈りたいものでは5位(13.4%)だが、貰いたいものでは1位(34.1%)と差が大きかった。

送りたい&貰いたい!圧倒的1位は「松坂牛」

送りたい&貰いたい!圧倒的1位は「松坂牛」高級グルメ商品に関する情報は、主にどこから入手しますか?(グラフ一部掲載)

 グルメギフトの具体的な商品名に関しては、「酒類」では、贈りたい商品の1位が「ビール」(37.0%)に対し、貰いたい商品では「ビール」は5位以下となった。また、貰いたい商品では「日本酒」が他と大きく差をつけて1位(36.1%)となった。その他、「焼酎」(17.2%)、「ワイン」(15.7%)と続いた。「果物」では、贈りたい商品で3位だった「マンゴー」(10.6%)が、貰いたい商品では他を引き離し1位(33.3%)となっている。「生鮮肉」では「松坂牛」が贈りたい(23.9%)、貰いたい(41.1%)とどちらも1位で圧倒的な人気を見せ、2位以下も日本を代表するブランド牛が多数あがった。

 グルメギフトの購入経路は、「デパートやスーパーなどの店舗に出向いて購入」が70.1%で最も高く、次いで「ショッピングサイトで購入」が57.7%と続いた。さらに、グルメ商品に関する情報収集経路に関しては、全体では「インターネットのグルメサイトから」が67.6%で最も高く、2位は「テレビ・新聞・雑誌のグルメ情報から」(62.0%)となった。性別では、女性は「食に詳しい友人・知人から」が45.3%と男性よりも口コミの影響力が高いことが判明した。

本音は「生鮮肉」や「酒類」を受け取りたい

 贈りたいグルメギフトとして「和菓子」と「洋菓子」が上位となっているが、貰いたいグルメギフトの上位は「生鮮肉」と「酒類」である。「和菓子」や「洋菓子」は、贈り物の定番となっており、選びやすくて無難だ。もちろん、貰った側は嬉しいが、本音は「生鮮肉」や「酒類」を求めている人が多いことがこの調査から分かる。贈る側としては、「生鮮肉」や「酒類」を贈りたい気持ちはあるが、価格の問題で断念する人が多いのではないだろうか。

 そこで、あえてECで価格を少し安くすると、手軽に贈ることができるようになるのではないだろうか。ただ値下げをするのではなく、今回のような消費者心理を反映して、効果的な値下げを行うことが重要だ。さらに、6割以上の人がインターネットのグルメサイトから情報を得ているという調査結果を見ると、その際にお得なクーポン等の情報を表示することで、ユーザーを購買へと促すことができるのではないだろうか。

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