ポイント利用の消費者心理とPontaポイント新サービス【「Pontaリサーチ」調べ】

ECのミカタ編集部

節約上手な人の節約術の一つに「ポイント」の活用がある。少しでもポイントを貯まるサービスを利用して、現金や商品と交換する。サービスを提供する企業側としては、ポイントを魅力的に展開することにより、新規顧客やリピート獲得にもつながる。

そんなポイントサービスの一つが「Pontaポイント」だ。今回は、この「Pontaポイント」を運営する、株式会社ロイヤリティ マーケティング(以下、ロイヤリティ マーケティング)が実施した「第18回 Ponta消費者意識調査」を基に、消費者の意識と海外でのポイント利用状況、その中でもPontaポイントの認知度について、関連性を見ていく。

約6割が支持!海外で貯めて国内で使えるポイントが人気

約6割が支持!海外で貯めて国内で使えるポイントが人気ロイヤリティ マーケティング調べ

 ポイント利用の中でも大きな額が貯まるのが海外旅行時で、そのポイントを日本国内でも利用できることが、消費者にとっては魅力あるポイントの条件の一つとも言える。調査によると、海外旅行でも利用できるポイントサービスを「利用してみたい」と回答した人は、23.8%だった。さらに、「やや利用してみたい」と回答した人が36.3%と合わせて60.1%となった。その内、20代女性は72.7%、30代女性も72.3%と、同年代の男性より10ポイント以上高く、利用意向の高さが分かる。

節約したい額について
ロイヤリティ マーケティング調べ

 次に、「節約したい」と回答した人は67.5%であり、前回の調査よりも4.5ポイント上回った。引き続き高い水準となり、節約志向が高いことが判明した。また、節約したい額の平均は16,241.9円となった。2014年4月は11,028.3円だったが、2014年6月以降15,000円超えが続いている。

︎ECでも利用できる、「Pontaポイント」人気の理由

︎ECでも利用できる、「Pontaポイント」人気の理由Pontaポイントをつかいたいかについて
ロイヤリティ マーケティング調べ

 また、今回、この調査を実施したロイヤリティ マーケティングが運営しているPontaポイントの利用について、「使いたい」と回答した人は41.3%となり、2015年2月以降4割以上を維持し、推移している。

 Pontaポイントの魅力として、豊富な提携企業があげられる。これにより、Pontaポイントの認知度が上がり、様々な場所で利用できるので、利用者も増えていく。ある店舗で貯めたポイントは、違う店舗でも使うことができる。それは実店舗に限らず、ECでも利用することが可能だ。この、利用場面の多様さは、Pontaポイント最大の魅力とも言えるだろう。

 Pontaポイントは、実店舗では「Pontaカード」と共に利用するが、商品を支払う時に小銭が無くても、Pontaカードがあればポイントで支払うことができるので、これも便利な点の一つだ。コンビニやガソリンスタンドなども、提携企業が多いので日々の買い物で利用でき、いつの間にかポイントが貯まっていく。さらに、冒頭のアンケートで表れていたように、消費者のニーズに応え、海外旅行時にまとまったポイントを貯めて、国内で利用できるサービスも年内に開始予定だ。

JALでも貯まる、Pontaポイント新活用法

 今年の4月1日からJALグループ便へ搭乗すると、Pontaポイントが直接貯まるサービスも開始された。JALグループ便に搭乗するとJALのマイルが貯まる仕組みとなっているが、それに加えてPontaポイントも追加され、「マイルコース」か「Pontaコース」か選ぶことができるようになった。

 もちろん、そのポイントもECで利用することが可能だ。特にポンパレモールで買い物すると、Pontaカードが3%貯まる。これをJALのポイントと合わせると、さらにポイントが多くなり、お得に買い物することができる。

 ポイントサービスについては様々な戦略があるが、多くの店舗でポイントを貯め、利用することができることは、選ばれる大きな理由になるだろう。さらに、店舗に留まらず、ECでも利用できることは、今のユーザーのニーズに応えている。さらに、ポイントと組み合わせてセールやイベントを実施すると利用者が一気に増えるなど、サービスを展開できる幅は広い。EC店舗にとっては、ポイントを機に新たなユーザーを獲得することにもなるだろう。


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