ハロウィンで仮装をする人は5割超、購入場所はEC?【Fablic調べ】

ECのミカタ編集部

 10月31日は、ハロウィン。毎年この日になると、街は仮装した人で溢れている。そして、ハロウィンに向けて、仮装衣装の準備を始めるのが、今の時期だ。実は、ハロウィンの準備には、ECの利用率が高いとのデータもある。本年の傾向はどのようなものなのか、フリマアプリ「フリル」を運営する、株式会社Fablicが実施した「ハロウィンについて」の意識調査結果を基に考えていく。

今年のハロウィン仮装は「ダークホラー系」が人気

 回答者1,214名のうち、女性1,171名について、ハロウィンに「興味がある」と回答した人は76.4%。過半数を大きく超える結果から、ハロウィンが根付いてきていることが分かる。

 その中で、「今年コスプレをしてみよう」と回答した人は51.2%と、コスプレをしないと回答した42.5%となった。ハロウィンに興味はあっても、コスプレをするなど積極的に楽しむ人は半数程度という結果だが、ハロウィン市場の今後の伸び代と捉えることもできる。一方で、「そもそもコスプレで騒いだりしない」「1人でするのは嫌だから」といった、コスプレに消極的な声も少なからずあった。 

 コスプレを考えている人の中で、今年試してみたいコスプレは、「ゾンビや魔女などのダークホラー系」が28.5%、次いで「猫耳やパンプキンなどの本格ハロウィン系」が17.5%となった。コスプレをする理由として「メイクや仮装をして怖がらせるのが楽しい」「傷メイクしたいから!」という回答もあり、ハロウィンでしかできないコスプレ・メイクが人気を集めている。

ハロウィンに興味が無くても、コスプレには興味あり

 一緒にハロウィンでコスプレを楽しみたいのは「同性の友達」が55.6%で最多となった。「異性の友達」(1.5%)に比べ、30倍以上が同性の友達と楽しみたいと考えている。なお、年代別で比較しても、全ての世代で「同性の友達」が最も多く、ハロウィンは異性と過ごすのではなく、同性の友達と楽しみたいイベントであることが判明した。

 コスプレで参加してみたいイベントは「テーマパークなどのハロウィンイベント」が27.1%と最多となり、「ハロウィンに興味がない」と回答した人の中にも「ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行ったら」「機会があれば」コスプレをしてみたい、という回答もあった。

 コスプレをしたことのある人が1回のコスプレにかける費用は、「1万円以内」が90.2%と9割を超える結果となった。なお、「1万円以上」と回答した人は9.7%と10人に1人の割合になっている。また、コスプレの購入先として、最も人気が高かったのは「ネット通販」(48.1%)で、次いで「量販店」(21.0%)、「フリマアプリ」(16.9%)となった。

 ハロウィンで使ったコスプレを「残しておく」と回答した人が50.1%と最多となった。コスプレをする理由として「毎年やっているので」「去年楽しかったから」などの回答が多く、一度コスプレをすると毎年参加する人が多いことが考えられる。

早い段階から「ハロウィンストア」をオープン

 今回の調査結果からコスプレの衣装を「ネット通販」で購入する人が多いことが分かったが、その傾向を受けてか、Amazonと楽天は早い段階から「ハロウィンストア」をオープンさせていた。Amazonに関しては8月15日にオープンし、19日からタイムセールを実施した。一方、楽天は、9月1日にオープンし、初の取り組むとして「タイプ別!2016年のハロウィンはこれが来る!?」のプレページを開設した。

それぞれの戦略とは

 今年のハロウィンも昨年以上に盛り上がる予感がする。また、ハロウィンの準備は、気合いを入れて早めに始める人もいれば、友達に誘われるなど直前に急遽準備する人も少なくないだろう。そういったユーザーニーズに対応する商品やサービスを用意することで、EC店舗の売上向上にもなるかもしれない。日本でも一大イベントとなりつつあるハロウィン。ユーザーの今後の動きに注目してきたい。


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