ヤフーの年末戦略共有会に潜入!ここで語られたのは?

石郷“145”マナブ(編集長)

「Yahoo!ショッピング エリアアワード」一部公開!

ヤフー株式会社(以下、ヤフー)は「Yahoo!ショッピング エリアアワー(関東甲信越及び首都圏エリア)」を開催し、あわせてその中で戦略共有会も実施し、今後の方針などを店舗に説明した。

 まず「Yahoo!ショッピング エリアアワー」についてだが、このイベントは今年初めて開催されるもので、Yahoo!ショッピングに出店している全ストアを対象に、一年間の取扱い高、成長率、顧客評価などの視点から総合的に評価し、優れた店舗を選出、表彰するというものだ。47都道府県ごとに都道府県大賞を選出し、既に福岡などでは開催済みだが、地方ごとに開催する。

 ちなみに、ここでは数々の賞が発表されたが、例えば、都道府県大賞でいえば、群馬県大賞 charm ヤフー店 千葉県大賞 コンタクト通販 レンズアップル 埼玉県大賞 まいどDIY 栃木県大賞 コジマ 神奈川県 トイザらス ベビーザらス ヤフー店 山梨県ジュエリー工房アトラス 長野県大賞 ペットクリニックヤマ 新潟県 コメリドットコムといった具合。

じわりと存在感が増すヤフーの有料会員

 冒頭にもあるように、 あわせて実施されたのが、「Yahoo!ショッピング」戦略共有会だ。ヤフーの成長が垣間見える内容で、毎年伸び続けるストア数はいまや42万店舗となり、商品点数は2.2億点というレベルとなり、それに伴い、きちんと他に対して最安値を出せる環境が整ってきたと説明。

 ここ一番でのセール時において力を発揮しやすい環境ができてきたことで、より仕掛けの方も充実してくるだろう。こうした攻めの姿勢のおかげもあって、ヤフーショッピングの成長率は137%(2016年1Q前年四半期成長率)と目覚ましいものとなっている。中でも全体を牽引しているのが、今回エリア大賞で受賞した店舗のような存在で、これらの店舗は成長率が300%。特筆すべきは、Eコマース革命後の開店で、エリア受賞をしたストアがその中の23%を占めている。

 では、今後も成長させていくために何が必要か?という部分に関して、ヤフーは4つの注力ポイントを挙げている。一つは、ロイヤルカスタマーの育成だ。ヤフーには、毎月500円を支払っているプレミアム会員が1200万人、存在している。このプレミアム会員の存在が大きくなっており、流通構成もプレミアム会員の割合は全体の57%を占める。それでも、プレミアム会員の利用率はまだ3割に過ぎなく、大いに伸長が見込まれるとした。

ヤフーセールの勢い加速と偽ブランドの引き締め

 二つ目は、販売施策だ。全社あげてのセールを積極的に実施し、実績につなげている。例えば、ホークス優勝セール157%(期間取引高前年比)で、年末商戦も期間取扱高前年比270%、20周年大感謝セールも期間取扱高前年比200%といずれも高水準だ。速報値で福岡ソフトバンクホークスCS進出決定セールは前年比180%だった。

 また、それ以外に、ヤフー自体も売り上げの山を作って売り上げにリズムをつけ、事業者のモチベーションをあげようと、5のつく日(にはお得なセール)を設定させてきたが、その認知も拡大しつつあり、期間取扱高前年比145%となっている。この辺の有効活用が店舗の将来を占うことになりそうだ。

 3つめは、お客様からの信頼というキーワードをあげた。出店料無料化にすることで、悪意を持って偽ブランド品などを出品する者も増えたのは事実だが、1日のチェック数が約30万商品というほどの力を入れたパトロールを24時間365日実施することで、偽ブランドの出現率は100万分の一と極めて低い水準となった。それにともない、キャンセル率が1.7%にまで大幅減少することになった。

Yahoo!JAPANの集客力をさらに強化

 4つめは、集客の大幅増という部分となる。1日あたり800億PVとも言われ、日本人の8割が見ている「Yahoo! JAPAN」の価値をフルに活かして、集客につなげたいとしている。これまでもYahoo! JAPANのトップをソフトバンクホークス優勝セールなどとジャックすることはあったが、最近では、そこから派生して、例えば写真のようにヤフーニュースから集客なども実際行われているのだ。

 これからはYahoo!JAPAN検索の回答率を強化していくとして、例えば興味を持って、何かを検索した場合に、その関心が高ければ、検索の順位の高いところで、商品に関するランキングを見せるなどして、集客の可能性にトライしていくとしている。

この4つのポイントと組み合わせるべき施策は…?500%UPの事例。次のページで

PRオプションの衝撃!売り上げが500%UPのショップも

 また、ヤフーショッピングの注目すべき施策としてPRオプションをあげた。ヤフーショッピングのお客様の動線は、ショッピング内の検索55%、左側にあるカテゴリーで22%を占めているということに着目したもので、それぞれ検索なり、カテゴリー選択などをした際に、キーワードを購入して、商品を表示させようというもの。しかも、全て成果報酬なので、商品が売れない限りは、お金が取られない。この施策はヤフーが特許を持っており、他にはできないというところも魅力だ。

 こういうものをどのように活用するのか。例えば、美容商材を扱う店舗で例を挙げると、まず検索からの間口を広げるために、商品数を一万品に増加させ、商品をサロン専用や業務用などの美容品で扱う専門商品で差別化をはかって、そのうえでPRオプションを、昨年11月から全品5%で設定して実施したというのだ。戦略を持って、この施策を活用したこの店舗は、2015年の6月に50万円の売り上げだったのが、2016年6月には250万円の売り上げとなり、それで言えば、実に500%の伸びがあったということになる。

あらゆる人にチャンスをもたらす?ヤフーの施策

 4つのポイントとこうした施策を組み合わせることで、必ずや店舗の売り上げは伸びるとしている。ヤフーの魅力は先行投資をできる限り、抑えることで、門戸を開いているところであり、ここ最近ではそこで比較的、出店から日が浅い店舗が、商品を売れるようにしていう施策面においても、投資を抑えられる仕組み作りができつつある。

 あらゆる人にチャンスを与えるヤフーらしい姿勢が垣間見えており、今後、冒頭に説明した「Yahoo!ショッピング エリアアワー」でも、まだ見ぬ店舗が登場してくることは十分考えられ、そうなるように、僕も期待したい。

記者プロフィール

石郷“145”マナブ(編集長)

ECのミカタ 編集長。キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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