EC業界News1週間まとめ〜楽天、再配達問題にポイント付与の新提案/LINE田端氏ECとLINEについて語る

石郷“145”マナブ

こんにちは、メディア編集部 石郷です。

今週読まれた記事は、こちら。
・LINEがもたらす未来~ECはこんなに生まれ変わる~|ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/original_news/14048/
・まもなくLINEはECの"入り口"となる|ECのミカタ
https://ecnomikata.com/original_news/14051/
・楽天がコンビニ、宅配ロッカー等か自宅一回受取でポイント3倍を発表〜再配達問題第二章
https://www.ecnomikata.com/ecnews/14297/
・楽天/ヤフー人気店も表彰!EBS15周年イベント〜竹中平蔵氏の講演も
https://ecnomikata.com/ecnews/14236/
・【ヤマトとクロノポストが業務提携】越境ECにまた追い風
https://www.ecnomikata.com/ecnews/14250/
・補助金で導入費が1/3に!一元管理ツールなら『アシスト店長』がチャンス
https://ecnomikata.com/original_news/14233/

楽天が動く、再配達問題にポイント付与の新提案

 まずは昨日入ってきたこのニュース。再配達が社会の関心事となっていることを踏まえ、楽天は、キャンペーン該当商品に限り、一回で受け取るか、もしくは、コンビニや宅配ロッカーなどで受け取りをした場合は、ポイントを3倍にするというキャンペーンを開始しました。ただし、トライアルなのか、月曜までの極めて短い期間となっています。

 まずはお客様に、受け取り方法が多様化していることを認知させ、実際に使ってもらうことで、再配達を防ごうということと、店にとっては、多様化している受け取り方法を取り入れることで、通販におけるお客様の満足度を向上させようという狙いがありそうだ。そのほかでも、楽天は、日本郵便との連携を強化していくなどを明らかにしています。値上げも含め、今後、さらなる展開はあるでしょう。

田端さんはLINEとECの結びつきで何を想う

田端さんはLINEとECの結びつきで何を想う

 そして、LINEの記事がすごくよく読まれています。これは『ECのミカタ通信』の記事でもあります。個人的に、今このタイミングでLINEを取り上げる意味を思っていたし、現にここ最近でリリースされたLINE関連のサービスを見れば、このタイミングであることの意味は感じてもらえるはずです。だから、執行役員の田端信太郎さんに話を聞きました。

 僕がLINEってすごいなってまず思うのは、開封率の高さです。さらに、開封するにしても、メールでいうなら何時間後、という具合に、なかなか開封に至るまでの時間もかかるのですが、比較的送ってすぐに開封される傾向にある。まるで、隣にいる人にそっと声をかけるような、それだけお客様に近いところにLINEは存在しているように、思っています。

 だから、例えていうなら、雨が降り始めたときに、傘はどうでしょうと言える、コミュニケーション性の高さがあって、それって今までのECでは、到底できなかった。今ここだというタイミングで投げかけることも可能にした。現実の世界でしかありえないと思っていたようなことが、ECでもできるようになるところに、ワクワクします。

検索ではない、欲しいものとの遭遇

 本文中にもありますが、検索が当たり前の世の中になっている中で、LINEは、お客様がそこを通じて、「心癒される温泉宿を探している」と投げかければ、そこにも答える柔軟性があります。検索では答えにたどり着けないような問いにも答えられるというところにも、ECは近づいていける。だとしたら、そこに好奇心をいただいて、これまでとは違ったお客様がLINEをきっかけに、ECを使うことになると思っています。記事の中にも、Reluxという旅館における「LINE@」の実例を挙げているので、合わせてみて欲しいです。

 よりネットとリアルが変わらなくなるかもしれない。LINEを使ったビジネスが広がるほど、それが信憑性を増して、まさに、転換期と言っていいでしょう。そして、それは会話に置き換れば、デジタルであるがゆえ、ログが残るということを意味し、それらはいずれAIと取って代わるのかもしれません。

 こういうところから社会の構造って変わっていくのではないかと思います。当たり前に存在しているものが、当たり前じゃなくなるその時まで、僕らは何を準備して、その時を迎えればいいのか。想うに、大事なのは、普遍的なことなんじゃないかと思います。いい商品で感動させ・感動させたお客様との関係を構築し、維持していく意思
。今やりとりしているお客様のデータを大事にして、もっと喜ばせようとする仕掛けにこそ、店舗の未来があるように思います。

 それでは今日はこの辺で。
笑顔あふれる1週間でありますよう。
また来週お会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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