ecbo cloakとTATERU Phoneが提携 デバイス一つで繋がる未来

ECのミカタ編集部

ecbo株式会社(本社:東京都渋谷区)は、アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウド(本社:東京都港区)の子会社である株式会社iVacationと提携し、iVacationが開発・運営する「TATERU Phone」にて荷物の一時預かりサービスを開始したと発表した。

「ecbo cloak」は、「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」とをつなぐ、革新的なシェアリングサービスだ。現在、カフェ、レンタサイクル、着物レンタル、ネイルサロン、美容院、アパレルショップ、ゲストハウス、コワーキングスペースなどの多種多様なスペースで荷物の一時預かりができるようになっている。

 そのecbo cloakとTATERU Phoneが手を組んだ。TATERU Phoneとは、訪日外国人観光客に日本で快適に過ごしてもらうために、レンタルを行っているスマートフォン。チェックイン、チェックアウトはもちろんのこと、スマートキーの利用や、チャットでの問い合わせなどにも多言語で対応する事ができるローカライズされたIoTデバイスだ。

 今回の提携によって、訪日観光客はTATERU Phoneを通して「ecbo cloak」に加盟している各地の飲食店やショップに事前予約を取り、手荷物を一時的に預けることができるようになる。大型(90リットル以上)のスーツケースの預け入れも可能で、預けた後は手ぶらで観光を楽しむことができるとしている。

 利用者はTATERU Phoneを使って「ecbo cloak」のサイト上でリアルタイムで空き状況を確認することが可能なほか、預け先への最短ルートも地図で表示されるので、重い荷物を抱えてコインロッカーを探す手間もなく、快適に手荷物の保管場所を確保することができる。

荷物を預けて、再び受け取るまでの流れ

荷物を預けて、再び受け取るまでの流れ

1. TATERU Phone端末で「ecbo cloak」上の預けたいお店を検索
カフェやショップなど、サービス加盟店舗の中から預けたい場所を選ぶ。

2. 預け先を予約
預け入れと受け取りの時間、荷物のサイズや個数を選択し予約する。

3. 荷物を預け、観光へ
店舗スタッフが対応し、お客様の荷物を撮影。
預けたお店から証明メールが届く。

4. 観光後、荷物を受け取る ※当日中
荷物を預けた際の証明メールを確認後、荷物を受け取る。
受け取り時にオンライン決算が完了し、領収書がメールで届く(クレジット決済)。

「荷物を預ける」だけの事に高まる未来感

「荷物を預ける」だけの事に高まる未来感

 IoT化はますます進み、TATERU Phoneのようなデバイスと様々な商品がつながってくる。全ての体験や消費はデバイス一つでシームレスに連動するようになり、購入や決済周りもスムーズだ。もはやEC×IoTの未来は、こういったインバウンド需要をはじめ、我々の身の回りに起きること全てに複雑に絡んできている。

 企業側の業務改善や物流においてもIoTで変化が起きてくるだろう。オムニチャネルの構築やAPI公開は必須となり、バックヤードでは在庫管理・製造・物流がシームレスにオンラインでつながる時代がやってくることは容易に予想される。商品・商圏はともに広がりをみせ、消費することへのハードルは下がっている。「荷物を預ける」というだけで、ここまで未来を感じさせられているのだ。きっとビジネスチャンスはまだまだ眠っている。

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