「化粧品に関するインターネット調査」で考えるこれからの美容とEC〜マイボイスコム調べ〜

ECのミカタ編集部

 マイボイスコム株式会社(東京都千代田区)は、5回目となる『化粧品』に関するインターネット調査を実施し、調査結果を発表している。

 女性にとっては日用品として欠かせないグッズである「化粧品」。昨今、男性にも「人から見られている」という意識が定着、向上してきており、その需要は伸びてきている。マイボイスコムが行った「化粧品」に関するインターネット調査の結果が発表されているので、そのアンケート結果をもとにユーザーの傾向を掘り下げてみたいと思う。

朝、肌のお手入れに使う時間・頻度

朝、肌のお手入れに使う時間・頻度

 朝、肌のお手入れをしている人は約55%、男性2割強、女性9割となった。男性は若年層ほどお手入れをする人の比率が高く、男性20・30代では各3割。肌のお手入れに使う時間は、「3~5分程度」が17.1%(お手入れをする人の3割)でボリュームゾーンであった。肌のお手入れをする人のうち、「5分以下」は6割強、男性8割強、女性5割強となっており、女性は若年層ほど時間が長い傾向にあるという。

行っているスキンケア、使用しているスキンケア用品・化粧品

 行っているスキンケアは、「保湿ケア」(43.0%)が最も多く、「UVケア」「美白ケア」「ハンドケア」が1割強~2割。「毛穴ケア」は女性20・30代、「ハンドケア」は女性高年代層で比率が高くなっている。男性20・30代では、「保湿ケア」が各2割だった。

 使用しているスキンケア用品・化粧品は、「洗顔料」が6割弱、「化粧水、ローション」「メイク落とし」「ファンデーション」「口紅」が3~4割。「口紅」「クリーム」「オールインワンゲル・ジェル」は女性高年代層で比率が高く、「シェービング用品」「アイライナー」「マスカラ」は女性20・30代で高い数字が出ている。男性20・30代では、「洗顔料」が各4割、「化粧水、ローション」が各2割となった。

スキンケア用品・化粧品の購入場所

スキンケア用品・化粧品の購入場所

 スキンケア用品・化粧品購入場所は、「ドラッグストア」(61.1%)が最も多く、「インターネット通販」(32.2%)、「スーパー」(19.1%)が続く。「インターネット通販」は、女性30代以上では4~5割と高くなっている。

 男性では、「ドラッグストア」に次いで「スーパー」が2位。「ドラッグストア」は女性20代で比率が高くなっています。スキンケア用品・化粧品の1ヶ月当たりの購入額別にみると、『3000円未満』の層では「ドラッグストア」が1位ですが、『4000円~5000円未満』『5000円~10000円未満』の層では「インターネット通販」が1位。『10000円以上』の層では、「デパート」「インターネット通販」が上位2位となったという。

情報収集能力と適切な処理で、理想の方向へ舵取りを

 ユーザーがスキンケア用品・化粧品選定時に重視している点は、「肌との相性」「使用感・使いごこち」「効能・効果」「価格の適正さ」が上位にあがっているという。

 商品購入時の参考情報源は、「テレビ番組・CM」「店頭のPOP」「製品のパッケージ」が使用者の2~3割で上位にあがった。女性20~30代では「商品比較サイト」「ブログ、SNSなど」の比率が高い傾向が出ている。

 昨今、同じ商品でも「性別や年代」によって違うランディングページに流入させ、コンバージョンを高める手法が流行しているが、こうした情報をきちんと掘り下げていけば、ある程度の成果が見込めるだろう。ユーザーの情報収集力も向上している今、「戦略性の緻密さ」はECショップにおいて大きな意味合いを持つ。適切なPDCAサイクルで進むべき方向に舵を取っていかなければならない。

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