幅広い年齢層の男女1,100名が対象。ECに関する定点調査で分かる利用者の実態 〜ジャストシステム調べ

ECのミカタ編集部

 株式会社ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」では、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『Eコマース&アプリコマース月次定点調査』を、2017年4月から毎月1回実施している。このたび、2017年4月から12月までの調査データをまとめて分析し直し、その内容を『Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編』 として発表した。

 毎月、ECに関する調査を行っている「Marketing Research Camp」。今回は4月から12月までの総集編ということで大ボリュームの調査結果がまとめられている。その中で気になったものを幾つかピックアップしてみたいと思う。

Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編

Eコマース&アプリコマース月次定点調査 2017年総集編

 今月のEC(ネット通販)の利用状況について、あてはまるものを選んでもらったところ、毎月36%から41%くらいがコンスタントにECを利用していることが分かった。

 EC利用時の、デバイスについて、あてはまるものをすべて選んでもらった結果、PCを利用するユーザーが7割前後。スマートフォンを利用するユーザーは55%から60%ほど。徐々にスマートフォンの割合が増えてきている印象がある。

 最も頻繁に利用する受け取り方法をひとつお選びください。という問に対しては7割が宅配便を利用。次いでコンビニや郵便局での受け取りだが、10%前後でまだまだ全世代に普及しているとは言い難い状況だ。

 最も頻繁に利用する支払い方法について伺ったところクレジットカードが7割を占める。デビットカードも加えるともう3〜5%ほど上がる。次いで多いのはコンビニ払いで10%前後。次に代引きが5%前後で続く。

情報をどう活かして、ターゲットに向けてどうリーチしていくか

情報をどう活かして、ターゲットに向けてどうリーチしていくか

 他にも、EC購入時に「スマートフォン」を利用する人の割合が多かった世代は、2017年4月度調査時は10代と20代、30代だったが、10月度調査以降は40代女性も「スマートフォン」を利用する人の割合が最も多いという結果も出ていて興味深い。

 また、ECのプロモーション活動では、「メルマガ」が依然として圧倒的に強い施策ではあるが、「アプリのプッシュ通知」や「SNS」がきっかけになって商品・サービス購入する人も増加している。

 ライブコマースといった新たな販売方法や決済方法が続々と誕生しているが、参考にする情報のなかで購入の後押しになるのは「商品を購入したユーザーからのクチコミ」と答える人が最も多かった。

 スマートフォン、キャッシュレス、動画やSNSなどなど、これからのECを引っ張っていくキーワードがしっかりと並んだ。こうした情報をどう活用して今後のEC事業を行っていくかが重要だと感じる。よく使われるECの機能も充実させながら、新しい機能や仕組みも取り入れていく。常にユーザーの一歩先を走るサイトでありたいものだ。

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