テレビvsスマホの決着のゆくえは?動画に関する月次調査を実施【ジャストシステム調査】

ECのミカタ編集部

テレビvsスマホの決着のゆくえは?動画に関する月次調査を実施【ジャストシステム調査】

株式会社ジャストシステム(以下「ジャストシステム」)は、『動画&動画広告 月次定点調査』を実施し、その結果を発表した。

動画に関する月次調査を実施

ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『動画&動画広告 月次定点調査(2017年12月度)』の結果を発表した。以下、そのサマリーについて見て行く。

◆調査概要
調査名:『動画&動画広告 月次定点調査 (2017年12月度)』
調査期間 :2017年12月31日(日)~1月4日(木)
調査対象 :15歳~69歳の男女1,100名

調査結果サマリー

調査結果サマリー

◆年末年始に動画を観たデバイスは、テレビ?それともスマホ?

2017年9月度調査において、最も長時間動画コンテンツ(テレビ番組を含む)を視聴したデバイスは「スマートフォン」(29.8%)で、「テレビ」(28.1%)を上回った。

2017年の年末年始にかけて同じ調査を行ったところ、「テレビ」と回答した人が増え(29.7%)、「スマートフォン」(28.6%)が減りました。やはり、年末年始は、自宅など屋内で「テレビ」を見た人が多かった。

◆最も利用が多かった動画配信サービスは?

毎月、一定の料金を支払うことで、映画やドラマなどの動画が見放題になる「月額制動画配信サービス」の利用率は16.5%だった。また、「月額制動画配信サービス」利用者に、現在、利用中のサービスを答えてもらったところ、最も多く回答が集まったのは「Amazonプライム・ビデオ」(56.9%)で、2位「Hulu」(25.4%)、3位「Netflix」(17.7%)を大きく引き離した。
※複数回答あり。

◆「月額制動画配信サービス」利用検討者の3割以上が〇〇を検討

現在、「月額制動画配信サービス」を利用をしていないが、検討している人は6.5%だった。検討中の人に検討しているサービスを聞いたところ、最も多く挙がったのは「Hulu」(33.3%)で、続いて「Amazonプライム・ビデオ」(30.6%)、「Netflix」(23.6%)と続いた。
※複数回答あり。

◆2017年、最も視聴された動画ジャンルは?

週1回以上動画コンテンツを視聴する人に、「映画」などの有料コンテンツを除いて、2017年に最も視聴した動画コンテンツのジャンルを聞いたところ、「娯楽(ゲーム・趣味など)と答えた人がが最も多く(19.7%)、次いで「芸能・エンターテインメント」(19.2%)、「ペット・生き物」(9.0%)だった。

動画を取り巻く目まぐるしい変化

動画を取り巻く目まぐるしい変化

特にブロードバンドが普及する前までは、動画といえば、地上波などのテレビ放送を視聴する割合が多かった。その後、スマートフォンの普及により、今やテレビとスマホがそのシェアを分け合う時代になって来ている。それはつまり、ネット配信とスマホが、かつてのテレビと同じような影響力を持つようになってきていると言ってもいいだろう。

最近発表されたサイバーエージェントの決算でも、AbemaTVに注力する事が語られるなど、10年前~20年前とは違った顔ぶれが動画市場を席巻し始めている。また、動画配信サービスにおいては、ECの雄Amazonのプライム・ビデオが影響を持つなど、ECを起点としたエンターテイメントの楽しみ方も生まれてきている。

こうした動画を取り巻く動向を見るだけでも、スマホを軸に受け手のライフスタイルが大きく変化来ていることが浮き彫りとなっている。今後、既存のECのモデルだけにとらわれていては、その変化に乗り遅れてしまうのかも知れない。

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