最新の定額制動画配信サービスの動向は?【ジャストシステム調べ】

ECのミカタ編集部

株式会社ジャストシステム(以下「ジャストシステム」)が運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」は、最新の定額制動画サービスの動向を調査し、その結果を公表した。

『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を定期的に実施

ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」は、全国の15歳から69歳の男女1,100名を対象に『モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査』を、2012年7月から毎月1回実施している。

そのときどきのトレンドに焦点を当てて調査を行っているMarketing Research Campは今回、定額制動画サービスについて調査を実施し、その内容を公表した。以下、その中身について見ていく。

◆調査概要
・期間:2017年1月~2017月12月(毎月1回実施)
・調査対象:Fastaskのモニタ
・年齢層:15歳から69歳
・対象人数:合計1,100名
・回答:5歳ごとに、男女それぞれ50名毎に割付、回収
・調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

利用率の高い定額制動画サービスは?

定額制動画配信サービスの利用状況について聞いたところ、2015年10月度調査では4.1%だった「Amazonプライム・ビデオ」の利用率が、2017年6月度調査では14.4%と3倍以上増加した。「Gyao!」は10.3%、「ニコニコチャンネル」は8.5%、「Hulu」は5.5%となった。

人気の定額制動画視聴アプリは?

2017年、最も利用された定額制動画視聴アプリは「Amazonプライム・ビデオ」だった。2015年10月度にわずか4.1%に留まっていた利用率が2017年6月度には14.4%まで急速に伸びており、Amazonの同サービスへの人気の高まりが伺える。

同調査によれば、格安スマホ利用者もこの2年間で3倍近く増加しており、いかに通信容量を抑えながら動画などのコンテンツを視聴するのかといった消費者の賢い利用方法も垣間見える。

巨大なECプラットフォームであるAmazon。今回の同社の調査では、その動画視聴サービスの急速なシェア拡大が際立った。これには、コンテンツの充実度はもちろん、Amazonが有料のプライムサービスとしてユーザーを囲い込み、そこでECと連携したコンテンツサービスを供給するという自社のアドバンテージを生かした優れたマーケティング戦略があったことも推察できる。

ネット上での動画配信サービスは、日本発のプラットフォームも多く存在すが、Amazon一強となりつつある今、いかにそうした他のサービスがユーザーの心を掴んでいくのか、そのしたたかな、かつ新たな展開にも期待したいところだ。そのことが結果としてユーザービリティをより高め、ECをはじめとした多様なサービスとの連携を通して新たな価値を生み出して行くことになるだろう。


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