Webマーケティング担当者が抱える悩みと、企業の理解度は?【株式会社フルスピード調べ】

ECのミカタ編集部

 アドテクノロジー開発とインターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピード(本社:東京都渋谷区)は、BtoB向けの顧客獲得施策を行っている企業の広告・マーケティング・広報・企画の担当者を対象にアンケートを実施した。Webマーケティング担当者の果たすべき役割・機能が増え、求められるレベルも高まっている中で、担当者が感じる悩みや課題を調査しました。

上司や経営者は、インターネットを活用した顧客獲得施策を「理解」してくれていますか?

上司や経営者は、インターネットを活用した顧客獲得施策を「理解」してくれていますか?

 インターネットを活用した顧客獲得施策を上司や経営者が、「非常に理解してくれている」「どちらかというと理解してくれている」を合わせた「理解してくれている」という回答は34.8%。

「全く理解してくれていない」「あまり理解してくれていない」を合わせた「理解してくれていない」は33.5%だった。

 全く理解してくれていない(5.2%)に対して、非常に理解してくれている(10.6%)が約2倍となった点も注目できる。担当者の行おうとする施策に理解を示している上司や経営者は比較的多いようだ。

あなたが必要だと考えるインターネットを活用した顧客獲得施策は「実現」できていますか?

あなたが必要だと考えるインターネットを活用した顧客獲得施策は「実現」できていますか?

 経営者が求める目標達成のために、必要だと考えるインターネットを活用した顧客獲得施策が「全く実現できていない」「あまり実現できていない」を合わせた「実現できていない」という回答は47.0%だった。

 一方、「どちらかというと実現できている」「十分に実現できている」を合わせた「実現できている」と答えたのは19.4%で全体の5分の1以下にとどまった。

 企業が求める顧客獲得の目標を達成するための施策を十分に実施できていないと考えているWeb担当者が約半数にのぼることがわかった。企業としては一定の理解を示してくれてはいるが、それが「施策の実現」まで結びついていないケースが多いようだ。

インターネットを活用した顧客獲得施策を実行することを上司や経営者に理解してもらうために、どのような工夫をしていますか?

 自由記述式で回答してもらうよう求めた結果、
・ホームページのアクセス解析などのデータ収集と分析。
・他社の成功例や具体的な事例を挙げてわかりやすく説明する。
・直接上司に相談して、一緒に考えて解決法を見いだす。

などの声が上がり、おおきく分けて「情報収集」「情報共有」「関係構築」などの共通キーワードが浮かんできた。担当者は求められた成果をあげるために最適だと考えた施策が実行できるよう、さまざまな準備をして上司や経営者に理解・承認を得る努力をしている様子が垣間見える。

多くの理解者が協力してくれる環境の構築を目指す

 冒頭でも少し触れたように、Webマーケティング担当者に求められるレベルは高まっている。しかし、企業側にそうした認識がなければ施策は進まない。多くのマーケティング担当者は自分なりの戦略を持っていて、目標を達成するためにそれを実現しようとしている。

 多くの企業のマーケティングが適切に、かつ効率的で効果的なものになるように願うばかりだ。それがEC業界全体としての活性化に繋がっていくのだから。

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