中国人観光客が好きな「日本の好きなトコロ・モノ」ランキングが発表【百度(Baidu)」調べ】

ECのミカタ編集部

中国トップクラスのインターネット検索サービス「百度(Baidu)」の日本法人バイドゥ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:Charles Zhang、以下「バイドゥ」)は、訪日中国人を中心とした百度検索サービスユーザーの日本における検索データを元にしたランキングを発表した。

中国人観光客が好きなものは、やはり日本人とは違う?

中国国内はもとより世界の検索市場においてもトップクラスのシェアを誇る、バイドゥ。米国NASDAQへ上場している同社(Baidu, Inc.本社:中国北京市、会長兼CEO:Robin Li)の日本法人は今回、中国から日本への観光客を対象にした各種のランキングをまとめ、その結果を公表した。

ランキングには、人気の都道府県や温泉地、観光名所、好きな日本食などといた興味深い内容が並んでいるようだ。以下、その気になる中身を見ていこう。

人気トップクラスの北海道に異変?

人気トップクラスの北海道に異変?

中国人訪日観光客から、ここ数年、人気の高い地域として注目を集めていた北海道だが、今年のラインキングでは、初めてTOP5から陥落した。一方で後述する温泉ランキングでは対照的な結果が出たようだ。

好きな温泉地は?

好きな温泉地は?

同社で今回初めて集計した「温泉ランキング」の結果は、TOP3を北海道の温泉が独占する形になった。インバウンドブームもすっかり定着期に入った現在、「北海道」そして「温泉」のワードも中国人訪日観光客にとってポピュラーなものとなっているようだ。

人気の観光地にはあのマンガの影響が?

人気の観光地にはあのマンガの影響が?

観光地・名所ランキングでは、神奈川県の江の島が2位に急浮上した。これは、マンガ『スラムダンク』の影響によるものだと同社では分析する。今回は公表されたランキングに盛り込まれなかったものの『スラムダンク』関連では、ヒロインの「赤木晴子」がキャラクターランキング10位にランクインしているそうだ。

日本食ランキングにも変動が

日本食ランキングにも変動が

次に、日本食ランキングでは、日本酒が今年初めてランクインし、首位を飾った。今年は人気の日本酒「獺祭」の価格高騰も話題になったが、中国でも日本酒の人気が高まっていることがうかがえる結果となった。

人気芸能人も中国人観光客特有?

人気芸能人も中国人観光客特有?

毎年、日本での人気とは少し違うユニークな結果が見られるのが、芸能人ランキングだ。今年はAKB48からの卒業を発表し話題になった小島陽菜さんが1位を飾ったほか、惜しくもTOP5外ではあったが、卓球の平野美宇選手が6位にランクインする結果となった。

越境ECのリピーターにもなる訪日観光客

日本の官民を上げて進められているインバウンド需要の喚起だが、その効果が徐々に実を結んでいるようで、かつては「日本人観光客が海外で落とすお金にくらべ、その逆になる訪日外国人が日本国内で落とすお金は10分の1だ」と言われた状況も大きく変わってきているようだ。

特に人口が多く、経済成長に合わせて家計に余裕のある層が増えている中国からの訪日観光客の存在感は大きい。こうした訪日観光客は、日本でさまざまな買い物をして、日本製品のファンになり、帰国後に今度は越境ECで日本製品を買うという国境を超えたロイヤル顧客になってくれるケースが多い。

越境ECマーケティングを行う際も今回発表されたランキングのように、訪日観光客がどういった趣向を持つのかを把握することは重要になってくるだろう。

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