【アスクル決算発表】自動化された物流拠点『AVC』の実力とEC基盤強化に自信

ECのミカタ編集部

【アスクル決算発表】自動化された物流拠点『AVC』の実力とEC基盤強化に自信 ASKUL Value Center 関西

アスクル株式会社は、2018年5月期実績と2019年5月期見通しを含む決算関連情報を公開した。以下その概要について見ていく。

2018年5月期連結業績概要

アスクル社2018年5月期連結業績概要同社資料より(以降同様)。

アスクル社2018年5月期連結業績概要

アスクル社売上総利益率推移

2018年5月期連結業績概要は、売上高が過去最高額を更新し、360,445百万円で、前期比で107.3%となった。また売上総利益率は+0.9ポイントで大幅改善となった。営業・経常・当期純利益も予想を上回っている。

配送運賃、業務委託比率の推移

KAIZEN活動も活発に行われ、取組案件数は838件、約12億円の経費削減となった。さらにLOHACO専用センター(ASKUL Value Center)の稼働によって1オーダーあたりのコストも大幅に改善している。また、配送運賃、業務委託比率の低減を推し進め、生産性と基盤強化の他、物流シェアリングでローコストオペレーションを目指している。

「物流高度自動化」がさらに進化

ASKUL Value Center 関西概要

ピッキング概要

今回、アスクルから公表された資料には「物流高度自動化」に関する内容も手厚く記載されている。「ASKUL Value Center 関西」の立ち上げによって、西日本での同社の物流最適化や省人化による効率化が実現できたことが示されている。

ASKUL Value Centerとは、アスクルが進めてきた高度に自動化された同社独自の物流拠点であり、「人が歩かない物流センター」を理念としてかかげて整備がおこなわれてきたもので、同センターは、大阪府吹田市の他、埼玉県日高市にも設置されている。

同社では、かねてからASKUL Logi PARK 横浜で自動化に関する検証を進めてきた。その実績をもって、さらに進化した物流の高度自動化拠点としてASKUL Value Centerとして具体化された形だ。ピッキングなど、これまで人でしか行えなかった業務にまで幅広くロボットを導入している点でも注目される。こうした施策の結果、ピッキングだけでも2016年比で4倍の生産性向上を実現している。

また、ASKUL Value Center 関西では、今般発生した大阪府北部を震源とする地震に際しても、免震構造が施されていたため、震源地近くで大きな揺れに見舞われたにもかかわらず、自動化設備には全く影響が無かった。同社では、それらの実績から、有事の際の物流機能の維持と自動化に関して強い自信を示している。

「物流シェアリング」でさらに効率化

新たな小口配送モデル概要

Open Platform by ASKUL概要

同社では、配送基盤の強化と配送イノベーションに向けた新たな小口配送モデルの実証実験を7月12日から開始 するほか、Open Platform by ASKULによる物流のシェアリングにも言及している。

Open Platform by ASKULとは、ロボティクス・ビッグデータ・AI等により高度自動化された物流設備と配送基盤を外部提供する“物流シェアリング”の仕組みだ。メーカー・マーケットプレイスの出店者と在庫の共有化や商品をLOHACO(アスクルの個人向け通販)と同時・同梱配送することで物量と密度を上げて効率化する。


好調な業績を受けてアスクルは、高度な自動化と強靭かつ独自の物流拠点をさらに強化し、一層、円滑なECスキームを構築するものとみられる。EC市場全体をみても、成長の反面、物流の現場のひっ迫は大きな社会問題ともなっている。そうした状況の中でECプラットフォームとして完結し、かつ効率性と強靭性を併せ持つバックボーンを有するアスクルは、同市場でさらなる存在感を発揮していくことになるだろう。

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