Amazonが日本の物流の歴史を展示する物流博物館にロボットやFCに関する常設展示を開始

ECのミカタ編集部

総合オンラインストアAmazon.co.jp(以下Amazon)は、8月7日(火)、公益財団法人利用運送振興会が運営する物流博物館(港区高輪)に、Amazon川崎フルフィルメントセンター(以下川崎FC)で稼動している自走式商品棚「Amazon Robotics」の原寸大模型やフルフィルメントセンターの仕組みを解説するパネルなどの展示協力を行った。また同日からの常設展示開始にあわせて、寄贈式を開催している。

国内初の試み

今回Amazonが寄贈したのは、Amazon Robotics(AR)の駆動部分「ドライブ」の原寸大模型や、PODと呼ばれる商品棚の「原寸大タペストリー(壁掛け)」、子供たちによるAmazon Roboticsへの理解を助けるための「学習用プログラミング教材」、「川崎FCの仕組みをイラストにしたパネル」などだ。AmazonのFCに関する働きやすい職場環境とテクノロジーやイノベーションの事例を、博物館等の施設で常設展示することは、国内で初めてとなるという。

同社資料より(以下、同様)

これらは遠足や修学旅行の際に、物流博物館を訪問した児童や生徒たちが、物流の歴史や最新の物流施設を学ぶために展示されるとのことだ。同社では、これまでも全国に展開する各FC所在地の自治体、学校、コミュニティの協力を得て、様々な地域貢献活動を推進してきた。

「最新の物流の仕組みについても紹介できるように」

展示協力の当日は、物流博物館副館長の木村正雄氏に、Amazon川崎FCの責任者であるサイトリードの梶山浩史から、寄贈目録ならびに「ARの紹介パネル」が譲渡された。

物流博物館副館長の木村正雄氏は、今回の展示と寄贈式に際して次のようなコメントを述べている。

「当館は、日本の物流に関する貴重な資料や模型などが数多く展示されており、子供でもわかりやすく楽しく学べる博物館です。主に江戸時代以降の物流の歴史を紹介する展示のほか、現代の物流についても展示していますが、今回、Amazon様にご協力いただいたことで、最新の物流のしくみについても紹介できるようになりました」。

またAmazon川崎FCサイトリードの梶山浩史氏は、次のようにコメントしている。

「地域貢献活動の一環として、物流博物館様に、このような常設の展示ブースを設けて頂き、大変嬉しく思います。寄贈品の模型やパネルなどの資料を通じて、Amazonの働きやすい職場環境や、お客様への最高のサービスをお届けするためのテクノロジーやイノベーションを、児童や学生をはじめとするたくさんの見学者の皆様に、学んで頂きたいと思います」。

<寄贈品一覧>
・自走式商品棚「Amazon Robotics」原寸大模型
・Amazon Robotics原寸大タペストリー(壁掛け)
・Amazon Robotics、Amazon川崎FC紹介パネル
・作業体験用商品棚
・Amaozn Robotics紹介動画
・Amazonの地域貢献活動紹介動画
・プログラミング体験用のタブレット

日本の物流の歴史に名を連ねるAmazon

江戸時代以降の我が国の物流の歴史を展示する物流博物館。そこにアメリカ発の巨大ECプラットフォームであるAmazonが展示を行うということ自体、画期的な事と言えるだろう。

前述した通り、同社ではこれまでもさまざまな地域貢献活動をしてきている。こうした取り組みは、サービスとブランドのローカライズを進めるだけでなく、単に営利企業として利潤を追求するだけではない、地域に根差して住民や消費者とロイヤリティという名の絆を深める取組として注目に値する。

学校などが夏休みとなっているこの時期、普段、ユーザーとしてAmazonを利用する人だけではなくとも、家族連れなどで物流の歴史と今を感じるために同館の展示を観覧してみるのも良いのではないだろうか。

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