EC業界News1週間まとめ〜ECという手段は手段として有効に活用し自らの事業を生み出し前進させる時代へ

石郷“145”マナブ

こんにちは。
編集長の石郷です。

今週、読まれた記事はこちら。
■【ヤマト運輸】超速宅急便サービス終了へ。10月31日より全域対応
https://ecnomikata.com/ecnews/20336/
■EC事業者がモバイルペイメントを導入しなければならない理由とは
https://ecnomikata.com/ecnews/20226/
■配達が変わる?【試してみた】クックパッドマートの置配で買物が便利に
https://ecnomikata.com/ecnews/20273/
■今年のハロウィントレンドはこれだ!『Pinterest』が公開するトップアイデア
https://ecnomikata.com/ecnews/20240/
■駅からイノベーション。AIによる無人レジの実証実験【JR東日本】
https://ecnomikata.com/ecnews/20297/

ECにより商売の手段が増えた

 ネットショップさんとお話をしていて、ネット通販の業界は、この20年ほどで急速で発達した業界であって、そこには新しくチャレンジする人たちも増えて、新しい価値観をもたらしたのは事実ではあるけど、かなり語弊にある言い方かもしれませんが、それは商売の手段が増えたのであって、全く新しい商材を生み出したかといえば、そうでないのかもしれないなと思いました。

 とあるショップさんの話を聞いていたら、「意外とECサイトのスタッフというのは定着しないことが多い」と言う話をしていたんです。それはある一定のやり方は決まっていて、極端な話、それを回せばいい。結果、それはいつしかルーチン作業で終わってしまうから、ある一定の作業を覚えてしまうとそこから先の自分の成長をその店では見据えることができないから、その店を辞めるということなのかなと。

 語弊を恐れず言えば、それってなぜかなら、店長そのものもその先に、何かもっと大きな店としての成長を見据えていないからなんじゃないか(勿論、全部じゃありません)などと思ってみたりするのです。商品を仕入れて、それでものを売る中で、同じやり方で一喜一憂する。

自ら商品を作ることでECの次のフェーズへ

 お前に何が分かると言われてしまいそうですし、僕が言うのは生意気な話なのかもしれないけど、やはり型番商品を仕入れて勿論、それで売り上げを達成することはあっても、それは手段であって、突き詰めて行けば、何を売りたいか、お客様に何がしたいかということなのではないかと思うのです。すると、自分たちで企画し、商品を作ること、ここに行き着くのではないかと思います。

 しかしながら、それができないのはネット通販の発展の中で、既存のものを売るということが主流であって、だからこそ新しいものを生み出す一歩が踏み出せないのではないかと。ニッポンって凄くて、これまでも凄い逸品が生まれて来たのは事実で、今こそ、新たな商品をネット通販を土壌として、生み出すタイミングにきているのではないかと思ったりしました。

ECが事業を救い、今度は事業がECの文化を発展させる

 以前から取材してわかる通り、ネット通販のおかげで倒産から免れたなどと話すショップさんがいる通り、ネット通販は固定費がかかりにくい為、スタートアップ向きではあります。そこでもしも成功の幸運をつかんだとすれば、また第二の創業とも言える自らの商品開発ということにあるのではないでしょうか。

 これもまた、とあるショップさんから話を聞いてなるほどと思ったことではありますが、事業は3つの柱を立てると良いと言っていて、それは一つの事業が成功したときに、そこから派生した何かを作っておいて、次に備えるという話をしていました。

 今ある事業を通じて、どう次の一歩を踏み出すか、ネットがこれだけ浸透し、市民権を得た中で、でも、競争も激しくなっている中で、時代に合わせたツールを取り入れることも大事かもしれないですが、自分自身の方向性を見据えることが大事なのかもしれません。

ということで今日はこの辺で。
笑顔溢れる一週間でありますように。
また来週お会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

石郷“145”マナブ の執筆記事