クラウドECプラットフォーム『Shopify』が携帯キャリア決済に対応しストアの売り上げ向上を支援

2018/10/18

ECのミカタ編集部

世界175カ国において60万店舗以上で採⽤されているマルチチャネルコマースプラットフォーム「Shopify」を提供しているShopify Inc.の⽇本法⼈Shopify Japan株式会社（本社：東京都千代⽥区、代表：マーク・ワング、以下「Shopify」）は、DOCOMO Digital Ltd.（本社：イギリス・ロンドン、⽇本法⼈：ディー・ディー・エル・ジャパン株式会社、CEO：佐藤浩之、以下「DDL」）との協業により、NTTドコモ、KDDI（au）、ソフトバンクの⽇本3⼤携帯キャリアで、商品の購⼊代⾦と携帯電話料⾦をまとめて⽀払いできる「携帯キャリア決済」サービスを開始したことを公表した。

クラウド基盤のマルチチャネルコマースプラットフォーム

Shopify社の提供するShopifyは、国内外に関わらずにオンライン販売を⼿軽に始められる、クラウド基盤のマルチチャネルコマースプラットフォームだ。ウェブ、モバイル、ソーシャルメディア、マーケットプレイス、⼩売店などの複数の販売チャネルを持つオンラインストアの作成、カスタマイズ、在庫連携、売上管理を手軽に⾏うことができるサービスとなっている。

「便利でよりスピーディーな決済⽅法を提案出来る」

そのShopifyが「携帯キャリア決済」に対応した。同社によれば、モバイル端末の普及率が 83.6%を迎えており、オンラインショッピングをしている⼈は93.7％にも及び、その中でもスマートフォンを使⽤している⼈は約3割を占めている点を指摘している。その状況を踏まえShopifyでは、キャリア決済の増加に対応するためにDDL社と提携し、「携帯キャリア決済」の対応を開始し、ストアへの導⼊を可能にした。

この点に関し、DDL 佐藤⽒は、次のように述べている。

「当社は、急速に成⻑する e-コマース、特には m-コマースにおける決済プラットフォームをグローバルスケールで提供しております。このたび、⽇本国内外において成⻑著しいShopify様との協業により、Shopifyを採⽤しているストアやお客様に対して、より幅広いお⽀払いオプション提供のご⽀援をできますことを⼤変嬉しく思います。今後もよりお客様の⽬線にたった利便性の⾼いサービスの提供を⽬指してShopify様との協業を進めてまいります」

また、Shopify Japanのマーク・ワング氏は次のように述べている。

「⽇本国内でシェアTOPを誇る3⼤キャリア様との協業で、Shopify事業主の⽅々により便利でよりスピーディーな決済⽅法をご提案出来ることを⼤変嬉しく思っております。今後も事業主を第⼀に考え、より良いソリューションをご提供できるよう、協業を進めてまいります」

Shopifyモバイル決済機能のメリット

Shopify社では、サービスのメリットと導入方法について次のようにまとめている。

【携帯キャリア決済を利⽤する上での３つのメリット】

◆1.簡単、便利に決済が可能
決済の際には、クレジットカード情報のわずらわしい⼊⼒をすること無く、各携帯電話会社のID とパスワード（４桁の暗証番号等）を⼊⼒するだけで、簡単に決済を⾏うことができる。

◆2.誰でも購⼊ができる
クレジットカード所持率が⽐較的低い10代や20代などの若い世代でも特に携帯電話会社に申込などの⼿続きをしなくても利⽤することができる。そのため、ストアはこれまでリーチできなかった新規のお客様の獲得が可能となる。

◆3.安⼼した購⼊フローを提供
クレジットカード番号などのお客様がオンライン上で⼊⼒をためらうような情報をストアに提供する必要が無い。さらに各ストアにとっては、お客様が商品購⼊代⾦の⽀払いを滞った場合でも、未払いのリスクを携帯電話会社が負担するため、⽀払い代⾦の未回収のリスクがなく、回収する⼿間やコストなどを削減
することができる。

【Shopify での導⼊⽅法】

①Shopify の設定ページから「決済」メニューを選択。

②「その他の決済⽅法」の中から「携帯キャリア決済」を選択して、「追加」のボタンを押す。

③各携帯電話会社からの許可が下りた後に、 DDL 社から通知される「サイトコード」と「認証キー」をそれぞれ⼊⼒し、「保存」ボタンを選択。

④登録後、すぐにお客様のストアで携帯キャリア決済を使うことが可能。

導⼊に関しては、必要な情報を⼊⼒して、各携帯電話会社の許可を待つだけだ。許可が下りたら、Shopify の管理画⾯から⽀払い⼿段として追加するだけで、特にシステム開発などする必要なく導⼊できる。

「カゴ落ち」の抑止にも効果か

また今回の携帯キャリア決済において協業しているDDL社は、世界200社以上の携帯電話会社とも連携しており、今後海外のユーザー向けにも携帯キャリア決済を追加することが可能になるとのことだ。

Shopify社が指摘している通り、日本国内ではモバイルを活用した決済が広くコンシューマーにも浸透しており、とかくキャッシュレス化が遅れているとされる日本市場において、これは特筆すべき決済チャネルと言える。

特に決済手段を豊富に取りそろえることは、買う側という意味でのユーザーにとっても、購入しやすさが各段に上がることになり、注文しても使える決済手段が無いなどの理由で購入をあきらめる、いわゆる「カゴ落ち」も抑止することができる。ここにリーチすることで、Shopifyを活用する事業体にとっては、売上向上に向けて大きな前進となることだろう。