驚異の不在率約1.7%!アスクルのLOHACOが1時間指定配送「Happy On Time」を大阪エリアで拡大

ECのミカタ編集部

アスクル株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:吉岡晃、以下「アスクル」)は、2019年8月21日の届け分より、LOHACO(ロハコ)で提供する1時間指定の受取サービス「Happy OnTime」の対象エリアを大阪府の豊中市・吹田市に拡大した。

「到着10分前のアプリ通知」を実現

LOHACO は毎日、家事や仕事に忙しい女性の「暮らしをかるくする」をコンセプトに生まれた日用品ECだ。水や米、おむつ・ティシュペーパー・トイレットぺーパー・洗剤などの重たくてかさばる日用品をECで購入する人が増加する一方で、EC特有の「受け取る」ための待ち時間が長すぎるという課題があった。

この待ち時間をできるだけ短くして、購入者の「受け取る」をもっと楽にしたい、という思いで始めたのが1時間単位で届け時間を指定できる「Happy On Time」だ。アスクルの強みである自社物流によって蓄積されたビッグデータを活用することで、ドライバーの経験年数や車両に積載している荷物の量、道路の混雑状況なども加味した配送ルート計画をシステムで自動生成し、配送当日に届け予定時間を「30分きざみでお知らせ」することや、「到着10分前のアプリ通知」を実現している。

Happy On Time 4つのサービス

Happy On Time 4つのサービス

2017年8月からはユーザーの声に応えて、さらに便利な4つのサービスをプラスしている。4つのサービスの中での利用率はダンボール回収が約36%となっており、ダンボールをリサイクル回収に出す手間の削減に貢献できているとしている。

◆宅配ボックスで受け取る

購入者の在宅状況に関わらず、宅配ボックスへの配送を優先して行う。

◆置き場所を指定して受け取る

「玄関扉の前」「車庫」「物置の中」「裏口扉の前」の4つの中から指定できる。 配達完了した荷物の写真をアプリで確認することも可能。

◆ダンボールを回収してもらう

ロハコから届けたダンボール紙袋を回収。

◆配送直前に電話をもらう

届け先に到着した後、呼び鈴を鳴らす前にドライバーから電話する。

【対象エリア】

<東京都:20 区>

港区、千代田区、中央区、江東区、世田谷区、渋谷区、品川区、目黒区、大田区、新宿区、文京区、豊島区、北区、板橋区、台東区、荒川区、墨田区、足立区、葛飾区、江戸川区

<大阪府:豊中市・吹田市・大阪市の 16 区>

大阪市(北区、福島区、此花区、西区、中央区、旭区、都島区、鶴見区、城東区、東淀川区、天王寺区、浪速区、阿倍野区、西成区、淀川区、西淀川区)、豊中市、吹田市

不在率は驚異の約1.7%

同社によれば2019年7月時点の、「Happy On Time」の不在率は、約1.7%となっている。一般的な宅配における都市部の再配達率が18.0%であるところ、圧倒的な低さを実現していることになる。

「Happy On Time」は、再配達を削減し環境負荷を低減する取り組みとして、環境省が 2017 年に立ち上げた「COOL CHOICE できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン~みんなで宅配便再配達防止に取り組むプロジェクト~」の中でも「受け取る時間」への取組み事例として紹介されているそうだ。

ECを支える物流のラストワンマイルたる各戸への配送だが、依然として再配達率の高止まりが問題となっている。そうした宅配の抱える課題に官民挙げて取り組みがなされているが、今回の施策は独自の物流網を持つアスクルらしいものとも言え、同様のスキームを持つ各プラットフォーマーに広がっていくかにも注目と言えるだろう。


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