注目される“会話型コマース” 丸紅ベンチャーズが会話型コマースによる飲料販売を手がけるIris Nova社への出資を実施

ECのミカタ編集部

丸紅ベンチャーズ株式会社(以下、「丸紅ベンチャーズ」)は、会話型コマースによる飲料販売を手がけるIris Nova社(本社:ニューヨーク、CEO:Zak Normandin)に出資した。

Coca-Cola社が出資したことでも注目

丸紅ベンチャーズは、会話型コマースによる飲料販売を手がけるIris Novaに出資した。丸紅ベンチャーズは、丸紅株式会社が国内外のアーリーステージのスタートアップ企業への投資を目的として2019年6月に設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)だ。Iris Nova社は、2018年12月にはCoca-Cola社が出資したことでも話題を集めている。

コミュニケーションがもたらすビジネスチャンス

コミュニケーションがもたらすビジネスチャンス

Iris Nova社は2015年に創業した、いわゆるD2C(Direct to Consumer)分野のスタートアップ企業だ。健康志向の消費者をターゲットにした「Dirty Lemon」と呼ぶ自社ブランド飲料や、厳選した事業パートナーの飲料の販売を、スマートフォンを使ったチャット形式の対話で完結することを特徴にしている。

消費者にとっては、友達とチャットをするようなコミュニケーションで手軽に好みの飲料を購入できるという利点がある。また販売側は、消費者一人ひとりに紐づいた電話番号と購入履歴を獲得できるため、きめ細かな顧客サービスや、消費トレンドの予測に基づく在庫の圧縮、新商品の開発などが容易になるという。

グローバルな成長に向けて共に歩む

丸紅ベンチャーズは今回の出資を機に、Iris Nova社の事業拡大をサポートしていくとしている。また将来、日本を含むアジアにおける同社の事業展開を支援することも視野に入れていく方針とのことだ。

Iris Nova社の創業者兼CEOのZak Normandin氏は今回の出資について次のように述べている。

「Iris Nova社及び我々のポートフォリオブランドにとって、アジアを含む海外への事業展開に向けた素晴らしい機会と捉えています。これまで丸紅の築いてきた事業を高く評価し、我々のグローバルな成長に向けて共に歩んでいけることを心から楽しみにしています」

ネットを介して取引が行われるECだが、そこにおいてもいかに消費者とコミュニケーションをとっていくかがビジネスを成功させる上での重要な要素となりつつある。Iris Nova社はドリンクを基軸にまさにその点で特長あるビジネスモデルを構築しており、今回の丸紅ベンチャーズによる出資につながったと言えるだろう。


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