請求書を資金化できる『電子請求書早払い』が登場 インフォマートとGMO-PGの上場2社が提供

ECのミカタ編集部

株式会社インフォマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:長尾 收 以下、「同社」)とGMOペイメントゲートウェイ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:相浦 一成 以下、「GMO-PG」)は、同社の「BtoBプラットフォーム 請求書」を利用する事業者(請求書を発行する売主)向けに、請求書をワンクリックで資金化できる「電子請求書早払い」の提供を開始した。

上場企業2社が提供

インフォマート社と、GMOインターネットグループにおいて、総合的な決済関連サービス及び金融関連サービスを展開するGMO-PG」は、同社の請求書電子化サービスである「BtoBプラットフォーム 請求書」を利用する事業者(請求書を発行する売主)向けに、請求書をワンクリックで資金化できる「電子請求書早払い」を2020年1月30日(木)より提供開始した。

同社は上場企業2社が提供するサービスのため、BtoB事業者は安心して利用できるとしている。なお利用には事前の申し込み後、GMO-PGに必要書類等の提出が必要だ。利用開始後は、必要なときにワンクリックで買取依頼をすることが可能だという。また利用申し込み及び買取依頼は、その都度GMO-PGの審査がある。

最短2営業日で資金化できる

最短2営業日で資金化できる

同社が提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」とは、請求書を電子化して発行・受取ができる、企業間取引の請求書プラットフォームだ。「電子請求書早払い」は、この「BtoBプラットフォーム 請求書」で発行した請求書(売掛金)を、最短2営業日で資金化できるサービスとなっている。手数料は業界最安水準(同社調べ)の1~6%で提供される。

BtoB事業者は、「電子請求書早払い」の管理画面上で「買取依頼ボタン」をクリックするだけで、「BtoBプラットフォーム 請求書」で発行した請求書の売掛金を入金期日よりも早期に資金化することができる。これにより、オンライン上でスマートに、事業運営のための資金調達が可能になるのだ。

なお同サービスは、保有する売掛債権をGMO-PGに譲渡する既存サービスの「GMO BtoB早払い」がベースとなっており、代金回収はGMO-PGが行うため未回収リスクが軽減できるとしている。

ファクタリングのマイナスイメージを変えていく

ファクタリングのマイナスイメージを変えていく< 調査概要 >

◆回答者:インフォマートのサービスを利用する企業の経営者・役員1,020名
◆調査方法:Webアンケート調査
◆調査内容:ファクタリングサービスに抱くイメージ
◆調査期間:2019年10月28日~11月20日

同社では今回のサービス提供に際してアンケートを実施し、その結果を受けて次のように述べている。

「当社では、『BtoBプラットフォーム 請求書』をご利用いただく企業の経営者&役員の方々を対象に、ファクタリングサービスに抱くイメージに関するアンケートを実施しました。その結果、ファクタリングサービスの普及率の低さの理由として、『そもそもファクタリングを知らない』という方が70%を超え、知っている方でも、『手数料が高い』『手続きが大変そう』に加え、『不信感がある』というイメージを抱いていることがわかりました。

ファクタリングのマイナスイメージを脱却するべく、当社とGMO-PGの『電子請求書早払い』では、『業界最安水準の手数料』『オンラインで簡単手続き』、そして『上場企業2社の安心サービス』という特性を活かし、新たな資金調達の選択肢として、企業の成長をサポートしていきます」

日本においては伝統的かつ一般的に資金調達やファクタリング(企業の売掛債権を買いった上で、買い取った側の危険負担で代金回収つまり債権の管理・回収を行う金融業務)に対する理解があまり進んでこなかった。

一方で活気あるEC市場を支えるのは中小の事業体が圧倒的に多く資金需要も大きい。こうした状況の中で同サービスは日本の資金調達の土壌とニーズとサプライの関係に対して一石を投じていくことになりそうだ。


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