生産者と消費者をECでつなぐ『ポケットマルシェ』がアンケートを実施

ECのミカタ編集部

株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下 「ポケットマルシェ」)が運営する、全国の農家や漁師などの生産者と消費者を直接繋ぐアプリ「ポケットマルシェ」は、ポケットマルシェ登録生産者へのアンケートを実施し、産直プラットフォームの利用実態をまとめた。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査方法]
インターネット調査

[調査対象]
ポケットマルシェ登録生産者 1,955名(うち回答者 210名)

[調査期間]
2020年1月21日〜2月16日

登録生産者の約7割が中規模生産者

登録生産者の約7割が中規模生産者

一次生産の年間売上規模は、1,000万円未満の中規模生産者が71.9%と多くの割合を占めているという。2019年の同社調査時は72.2%で、ほぼ変化がないと言えるとしている。中でも、年間売上規模が300万円未満の生産者が38.4%で最も多いという結果になった。

またポケットマルシェでの売上が、各登録生産者の一次生産物売上に占める割合の平均は7%だった。食材カテゴリによって割合にばらつきが見られるものの、全体の平均は2019年の同社調査時より0.8%増加していた。

魅力は消費者と直にコミュニケーションがとれること

魅力は消費者と直にコミュニケーションがとれること

ポケットマルシェ以外の現在の販路で、最も多かった回答は「農産物直売所での販売」だった。2019年の同社調査時には「農協・漁協への販売」が次点だったが、今回は「知り合いへの直接販売」という回答の方が多いという結果になった。また、自社/個人のウェブサイトやSNSを通じての消費者への直接販売」や「メルカリや楽天」と回答した方の割合も昨年より増加しており、直販に力を入れている生産者が増えていることがうかがえるとしている。

さらに登録後に感じた魅力は、申込み理由と同様に「消費者と直接コミュニケーションがとれる」が最も多いという結果になった。ポケットマルシェは、消費者が生産者に対して「ごちそうさま」を直接伝えられるコミュニティ機能や、メッセンジャー機能を提供することで、生産者と消費者のコミュニケーションを促進しており、つながりが深くなった結果、実際に生産現場を訪れるユーザも増えているとしている。

まとめ

その他の調査結果をあわせると、登録生産者の平均年齢は44歳で、登録生産者の約7割が年間売上規模1,000万円未満の中規模生産者だった。登録生産者のポケットマルシェでの売上は平均すると売上全体の7%であり、ポケットマルシェ以外の販路として多いのは「農産物直売所での販売」や「知り合いへの直接販売」が多かった。

またポケットマルシェに感じる魅力は「消費者と直接コミュニケーションがとれる」ことであった。このように同プラットフォームは全国の農家や水産業者といった生産者と消費者をECでつなぐ存在として、たしかな実績を積み重ねていることが明らかとなる調査となったようだ。


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