【Shopee】シンガポールにおけるEC消費者の調査結果を公表 日本のEC事業者との親和性は?

ECのミカタ編集部

Shopeeは、東南アジア及び台湾で最大規模のEコマースプラットフォームが1,000人以上を対象に調査を行い、シンガポールのオンラインショッピング利用者を4つのタイプに分類している。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

シンガポール人のEC利用者の主な4つのタイプ

◆「ショップ&セーブ」:忍耐強く、決断力があり、お得な情報を探し求める

回答者の5人に2人は、「ショップ&セーブ」ショッパーとの結果が出た。「ショップ&セーブ」ショッパーは、オンラインで購入する前に、最もお得な情報や価格を見つけることを最も優先する。そのうち57%が実は男性で、男性は女性と比べて価格を気にしないという固定観念を覆す結果となった。このような回答者は、忍耐強く計画を立て、セールの時期に合わせて買い物をするが、一方で気に入った商品の買い得情報を見つけたらすぐに購入する。

[主な特徴]
定期的な購入:77%が少なくとも月1回はオンラインで買い物をする。
事前計画のない購入:65%が事前計画無しで、購入をする。
決断力がある:46%が購入前に検討する商品は5つ以下であり、商品の比較検討時間が短い。

◆「ウィンドウ・ショッパー」:検討期間が長いものの、購入は衝動的に行う

回答者の15%は、商品の多様性と選択肢の多さを重視するウィンドウ・ショッパーだ。「ショップ&セーブ」買い物客に比べて、「ウィンドウ・ショッパー」は、平均してより多くの商品を検討するが、気になった商品をすぐにカートに入れる衝動性もある。

[主な特徴]
多くの商品を検討:「ウィンドウ・ショッパー」の57%が、購入前に5点以上の商品を見ている。
衝動的な購入: 56%の人が、その場の気分で商品を購入する。

◆「コンビニエンス・ショッパー」:配達の利便性を求める

多くのシンガポール人にとって、利便性は生活の中で最も重要です。調査対象の15%の買い物客が、簡単で安全という理由でオンラインショッピングを選ぶ。「コンビニエンス・ショッパー」の3分の2以上は35歳以上となっている。このカテゴリーの買い物客は、自分の欲しいものが決まっており、アプリの閲覧に余分な時間はかけないものの、お得な情報があった際は、よく衝動買いをする傾向がある。

[主な特徴]
迅速な意思決定:56%が最大で5つの商品を比較て検討し、探しているものを見つける。
買い物の積極性: 3人に1人はネット上で検索したり、販売者と直接コンタクトするなどして、商品について調べる。
頻繁な買い物: 74%の買い物客が月に2回のペースでオンラインショッピングをしており、最も頻繁に買い物をするタイプとなっている。

◆「ゲーマー・ショッパー」:ゲーム等のエンターテイメント性を求める

シンガポール人の中には、オンラインショッピングをより楽しもうとする人もいる。調査対象となった買い物客の10%は、ショッピングをより楽しむためにゲームやその他エンターテイメントを探している。「ゲーマー・ショッパー」の3分の1以上が35歳以下であり、あらゆる年齢層の買い物客がオンラインのエンターテインメント機能に慣れ親しんでいることがわかる。アプリ内のゲームやライブストリーム以外にも、ソーシャルメディアなどで販売者やブランドの魅力的なコンテンツを求めている。

[主な特徴]
買い物をしながら商品を見つける:「ゲーマー・ショッパー」の半分以上が、買い物をしながら新たな商品を発見する。
商品レビュー読者:商品レビューが57%の「ゲーマー・ショッパー」の購入判断に影響を与える。

日本のEC事業者にとって有望な市場

日本のEC事業者にとって有望な市場

調査結果にあるように、オンラインで買い物をする人にとって最も重要な要素は「価格」であり、回答者の58%が「お得な価格」を重視すると答えた。また、価格を重視する買い物客の約3分の2は男性であり、女性と比較して男性はオンラインで価格を気にする傾向があることがわかる。

また、オンラインショッピングでのエンターテイメント性を重視する買い物客も増えており、エンターテインメント性を重視している人の3分の1以上が35歳以下だった。また今ではエンターテインメント性がオンラインショッピングの鍵となっていることが読み取れる。

さらに同社は、日本の越境セラーとの相性についても言及している。Shopeeが改善を続ける物流サービスを活用し、日本の越境セラーはShopee上で今後より一層競争力のある価格で商品を販売することが可能だとしている。

そのため、今後は「ショップ&セーブ」に分類されるショッパーに有効な情報を発信することがより一層重要となるだろう。日本のEC事業者にとって魅力的な市場となりそうだ。

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