【日本初】freeeがAmazonビジネス購買明細APIと連携開始

ECのミカタ編集部

freee株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔、以下「freee」)は、「Amazonビジネス」の購買明細APIとfreee会計との連携アプリケーションの機能アップデートを行ったことを公表した。

連携で業務効率化を実現

freeeは、Amazonが提供する法人・個人事業主向けEコマース「Amazonビジネス」の購買明細APIと日本初の連携開始に伴い、freee会計との連携アプリケーションの機能アップデートを行った。同社はこれにより、セキュアかつ速くて安定した同期、注文した商品単位での明細連携が可能になるとしている。

また商品ごとの明細作成により2023年に開始されるインボイス制度に備えた消費税率の設定も手軽になり、従来1回の注文単位で同期されていた明細を手作業で入力し直す作業が不要となり業務効率化を実現できるとのことだ。

経理の自動化が可能に

経理の自動化が可能に

従来の連携手段(スクレイピング連携※)では1回の注文で複数品目を購入した場合に勘定科目や消費税率を商品別で設定できず注文がまとめて明細に表示されていたため、自動で同期された明細を注文した商品ごとに分けて勘定科目を設定する手作業が必要だった。

今回の「Amazonビジネス」とfreee会計のAPI連携により、セキュアかつ速くて安定した同期が可能となる。また、商品ごとに明細が作成されるため、勘定科目や税率の設定が簡単になり、「自動で経理機能」の活用によって自動化・業務効率化を実現する。さらにAmazonビジネス上でユーザーが設定したグループ単位での同期ができ、部門や取引先単位での購入履歴の取り込みが可能となる。

※スクレイピングとはデータを収集した上で利用しやすいように独自に加工すること。

スモールビジネスのデジタル化を支援

公表に際して各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

Amazonビジネス事業本部事業本部長、石橋憲人氏

「この度、『Amazonビジネス』がfreee会計と購買明細APIで連携することにより経理業務の自動化を支援し、多くの中小企業および個人事業主の皆様により利便性の高い購買・調達体験をご提供できるようになりました。この機能はAmazon ビジネスのお客様からもご要望いただいていたもので、今回の連携によりお客様のニーズにお応えできることをとても嬉しく思います。引き続きAmazonビジネスでは、お客様の声に耳を傾け、さまざまな事業規模、業種でビジネスを展開するお客様のデジタル化を支援できるよう取り組んでまいります」

freee株式会社CEO、佐々木大輔氏

「この度freeeオープンプラットフォーム構想の一環でAmazonビジネスとの購買明細API連携を実施しました。freeeユーザーであるスモールビジネス経営者からもAmazonビジネスの購買履歴のデータ取り込みを希望する声は多く、今回日本で初めてAPI連携を実現できたことを嬉しく思います。また、Amazonビジネスが中小企業向けの支援に積極的に取り組んでいることにも親和性を感じております。freeeは今後も様々な連携を通じて、業務効率向上に貢献する取り組みを進めてまいります」

同社はまた、中小企業をはじめとする多様な事業規模の企業のデジタル化支援に積極的に取り組む、法人・個人事業主向けのEコマース「Amazonビジネス」と、freeeの「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションとの親和性が高いことから今回の連携開発が実現したと述べている。これは日本初の「Amazonビジネス」との購買明細API連携としてのリリースでもあり、Amazon上でビジネスを展開する中小EC事業者にとって朗報ともなりそうだ。

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