「Amazon IPアクセラレーター」を日本向けにリリース、ブランド保護の4つのツール・サービスがすべて利用可能に

ECのミカタ編集部

Amazon(所在地:東京都目黒区)は、2020 年6月15日(水)より、Amazonで販売するブランドオーナーが、模倣品の撲滅を目的とした4種すべてのブランド保護のツールとサービスを日本でも利用可能になったと発表した。

4つのブランド保護のツール・サービスが利用可能に

Amazonは2021年、ユーザーやブランドオーナー、販売事業者、そして販売事業者のストアを模倣品、詐欺、その他の不正から保護するために9億ドル以上を投資。機械学習のサイエンティストやソフトウェア開発者、専門調査員など12,000人以上がこの活動に取り組んだ。

また今回の対応により、ブランド保護のためにAmazonが提供していた「Amazonブランド登録」「Project Zero(プロジェクト・ゼロ)」「Transparency(トランスペアレンシー)」に加え、「Amazon IPアクセラレーター」も日本のブランドオーナーが利用できるようになった。

Amazon IPアクセラレーターは、知的財産権の登録の迅速化を目的として、日本の中小企業のブランドオーナーに対し、質の高い商標登録サービスを競争力の高い価格で提供する、厳選された知的財産専門の法律事務所を紹介するサービス。

日本で提供するブランド保護のための4つのツールとサービスの詳細は以下の通りだ。

Amazonブランド登録

Amazonブランド登録は、Amazonでの販売の有無にかかわらず、Amazon上でブランドや知的財産権を管理、保護するためにブランドオーナーが無料で利用できるサービス。Amazonブランド登録に付随する「Report a Violation(レポート・ア・バイオレーション)」というツールにより、ブランドオーナーが権利侵害をチェック、検出、報告し、その後の出品を専用のダッシュボードで追跡することができる。

また、機械学習やブランド登録に登録されたデータを活用した自動保護機能により、さらに効果的なブランド保護が可能。Amazon 独自の自動保護機能で Amazonのストアを常にスキャンし、権利侵害の可能性のある商品を検出する。

Amazon IPアクセラレーター

Amazon IPアクセラレーターは、中小企業のブランドオーナーによる知的財産権の登録を迅速化し、Amazonだけでなくあらゆる場所のすべてのストアで知的財産を保護するために、日本に導入された最も新しいサービス。

Amazon IPアクセラレーターでは、質の高い商標登録サービスを競争力の高い価格で提供する、厳選された知的財産専門の法律事務所を紹介している。このサービスを利用することで、商標出願中であってもAmazonブランド登録を行うことで、ブランドを保護するためのAmazonのツールやサービスの一部を活用し、メリットを得ることができる。

Project Zero(プロジェクト・ゼロ)

Project Zero(プロジェクト・ゼロ)は、Amazon の高度な技術と、ブランドオーナーが持つ知的財産権に関する知識や模倣品検出のノウハウを組み合わせた、模倣品の撲滅を目的とした取り組み。これには、模倣品の疑いのある出品をブランドオーナーが自らAmazon のストアから削除できるという、従来にない強力な機能などが含まれている。

Transparency(トランスペアレンシー)

Transparency(トランスペアレンシー)は、商品にシリアル番号を付与することで、模倣品がユーザーの手元に届かないようにするためのソリューション。

ブランドオーナーは、固有のコードが付いたラベルを商品 1 点 1 点に貼付し、Amazon はこのコードをスキャンすることで、商品がユーザーに配送される前に正規品であることを確認できる。有効なコードのない商品を識別し、出荷を停止するため、ユーザーには正規品のみが配送される。

今回、従来から提供していた「Amazonブランド登録」「Project Zero」「Transparency」に加え、新たに「Amazon IPアクセラレーター」が追加され、日本でもブランド保護を目的とした4つのツール・サービスすべてが利用可能となった。EC事業の競合関係が国内から世界に広がる中、ブランド保護への取り組みの重要性は今後ますます高まっていくだろう。

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