アートに特化したデジタルプラットフォーム【ArtX】β版がリリース EC機能も実装

ECのミカタ編集部

ArtX株式会社は、2022年8月30日にギャラリーとコレクターを繋ぐアートのプラットフォーム「ArtX」のβ版をリリースした。

作品の管理と販売が連携

アイザック株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 田中和希、以下「アイザック」または「同社」)の子会社であるArtX株式会社(本社、代表共にアイザックと同様)は、2022年8月30日にギャラリーとコレクターを繋ぐアートのプラットフォーム「ArtX」のβ版をリリースした。

◆同社がまとめるArtXの特徴

▷作品の管理と販売が連携しているので二度手間にならない

▷日本語でのサポートが可能

ArtXの機能・コンテンツ

ArtXの機能・コンテンツ

以下、ArtXのWebサイトのページ構成とその役割

◆作品

ギャラリーが登録した作品が販売商品として並ぶ。コレクターはこちらから作品の購入が可能だ。アーティストごとに絞り込み表示することもできる。作品の在庫管理は一元化されているため、ギャラリーの現場で作品が購入された場合はオンラインストア上の在庫数も連動して変更される。

◆イベント

ギャラリーが開催する展示会やアートフェアなどのイベント情報を確認できる。ArtXに情報がある全てのギャラリーのイベントが一覧表示されるので、コレクターはギャラリーごとにイベント情報を確認しなくて済む。イベントは「イベント名・開催期間・場所」で検索できる。

◆マガジン

ギャラリーやイベント、アーティストの紹介などについて記事を読むことができる。記事は基本的に運営側が作成するが、ギャラリーから情報提供があれば掲載することも可能だ。

◆ギャラリー

ArtXを利用しているギャラリーが一覧で表示される。ギャラリー軸で、作品やアーティストを辿ることができる。コレクターはギャラリーをフォローすることができ、ギャラリーはフォロワーに情報を送信することが可能だ。

◆アーティスト

ArtXに登録されているアーティストが一覧で表示される。アーティスト軸で作品を辿ることができる。ギャラリーと同様、コレクターはアーティストをフォローすることが可能だ。

◆プロフィール

コレクターは「購入」またはお「気に入り登録」をした作品を、自身のプロフィールページに表示することができる。他の公開されているユーザーのページでコレクションを確認することも可能だ。

アート市場をECで活性化

公表に際して同社では次のように述べている。

「昨年の『アートフェア東京2021』ではコロナ禍であるにも関わらず、来場者数は前回(2020は中止)よりも減少したものの売上高は最高額を記録しました。とはいえ日本のアート市場規模は世界全体の1%未満となっており、日本国内のアート市場活性化が課題となっています。当社は日本国内のアート市場活性化を目的として、ギャラリーやコレクター、アートを楽しむ生活者の利便性を高めるためのプラットフォーム『ArtX』を開発しました」

このようにArtXは、アートギャラリーやファン向けのオンラインストアを中心としたプラットフォームとなっている(今年6月にリリースされた「ArtXCloud」はプラットフォーム「ArtX」の管理側のクラウドサービス)。ギャラリーはArtXCloudを利用するだけで、作品や顧客管理のほか直接コレクターやファン向けに作品を販売することやイベント情報の発信などができる。

ArtXを利用するギャラリーが増える程、ArtXで閲覧・購入できる作品が増えるのでコレクターやファンにもメリットがある。また展覧会のスケジュールもギャラリーを跨いで確認できるので、ファンは都度ギャラリーサイトを訪れる必要はない。こうしたEC機能を持ったアートプラットフォームが活気を帯びることを通して、発展途上にある日本のアート市場が拡大していくことに、各方面から期待が集まることになりそうだ。

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