トランスコスモスのサポート支援ツール「Quick Support Cloud」が機能強化
トランスコスモス株式会社(代表取締役共同社長:牟田正明、神谷健志)は、自社で提供している「Quick Support Cloud」において生成AIを活用した「Quick Support Cloud with GAI」のサービス提供を開始した。
「工数削減・生産性向上・安定品質」を実現
トランスコスモス株式会社(以下「トランスコスモス」または「同社」)は、自社で提供しているサポートデスク支援ツール「Quick Support Cloud」において生成AI(ジェネレーティブAI)を活用した「Quick Support Cloud with GAI」のサービス提供を開始した。同社は、これにより「人的業務の工数削減・生産性向上・安定した品質」が実現できるとしている。
「Quick Support Cloud」は、サポートデスクに入る各種問い合わせを一括管理できるシステムだ。電話だけでなくメールやチャット、Webフォームなどの複数のチャネルを同時に管理できる。また収集したログを分析し、問い合わせが多いものは、FAQ公開機能で利用者へ公開できる。同社は、閲覧情報も取得できるため、活用頻度にあわせ最適なFAQを表示することが可能だとしている。
3つの機能を追加
今回、「Quick Support Cloud with GAI」においては、以下の3点をこれまでの「Quick Support Cloud」に追加して提供される。
◆これまでのナレッジと学習データを投入したチャットボットによる利用者への回答
Chatbot用の学習データ作成作業をGAIが対応。1ナレッジに対し、4~5の文例作成を行う(1件あたりの平均人的作業時間:5分、最長GAI作業時間:1分)。
◆Voice、Voicebot、メールなどで入ってきた問い合わせを要約し、システムへ登録
要約をGAIが対応。要約されたデータはQuick Support Cloud with GAIへ追加されるとともにナレッジ登録される(1件あたりの平均人的作業時間:5分、最長GAI作業時間:1分)。
◆問い合わせが終了したログから、Q&Aを作成
ログから最適なQ&Aの作成をGAIが対応。QuestionとAnswerの分離が可能だ(
1件あたりの平均人的作業時間:30分、最長GAI作業時間:5分)。
利用者が求める回答を均一な品質で素早く提供
このように今回、サポートデスク支援ツール「Quick Support Cloud」において生成AI(ジェネレーティブAI)を活用した「Quick Support Cloud with GAI」のサービス提供が開始されることになった。同社は、先述の3つの機能を新たに組み合わせることで、利用者が求めている回答を均一な品質で素早く提供できるようになるとしている。
また教師データ生成による人的工数削減、記載内容の安定化、処理時間の短縮も実現し、顧客企業の業務最適化も実現するとのことだ。さらに同社は、BPOと最適なテクノロジーを組み合わせ、安定した品質によるお客様企業の業務最適化を支援するとしており、ECを支えるサポート分野においてもその活用が広がることが期待される。