訪問頻度ランキング発表!ヴァリューズがファッションECのリピート率などを調査

ECのミカタ編集部

ヴァリューズが通販サイトのファッションカテゴリにおける3カ月間の各サイト訪問者数、訪問回数を集計
訪問頻度の高い上位サイトについて、サイト基本指標、訪問者の属性、流入元構成などを分析
サイト内で回遊・滞在させるつくりになっており、平均滞在時間が30分を超える

訪問者数トップ10の半数がカタログ通販サイト、最上位の訪問回数は3ヵ月間で13回

株式会社ヴァリューズ(以下、ヴァリューズ)は、全国の20万人規模のモニター会員の協力のもと、マーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、通販サイトのファッションカテゴリにおける2015年1月~3月の3カ月間の各サイト訪問者数、訪問回数を集計し、訪問頻度ランキングを作成。訪問頻度の高い上位サイトについて、サイト基本指標、訪問者の属性、流入元構成などを分析。その結果を4月20日に発表した。

ファッションカテゴリの訪問者数は、1位「ベルメゾンネット」(約1,150万)、2位「ニッセン」(約1,096万)、3位「ユニクロ」(約861万)、4位「ZOZOTOWN」(約741万)、5位「セシール」。トップ10のうち半数がカタログ通販サイトとなっており、依然としてカタログ通販の集客力の高さがうかがえた。同期間の1人当たりの訪問頻度のランキングでは、1位「通販・テレビショッピングのショップチャンネル」(約13回)、2位「QVCジャパン|世界最大級のテレビショッピング・通販」(約11回)、3位「ZOZOTOWN」(約10回)となっている。これについてヴァリューズは、上位2社は、テレビ通販との連携があるため。「ZOZOTOWN」は、ユーザーが新作やセールのチェックなどでのリピート訪問。以下に続くサイトは、会員制サイトが上位にランクインしているのが特徴的との見解を述べている。

購入者の平均滞在時間30分超、ZOZOTOWNは、ユーザーを回遊させ逃さないサイトづくり

「ショップチャンネル」「ZOZOTOWN」について、サイト基本指標を比較してみると、直帰率が20%前後と低く、平均滞在時間は約10分。購入者では平均滞在時間が約2~3倍に伸びており、「ZOZOTOWN」では、平均滞在時間が30分を超える。各サイトともに来訪してくれたユーザーを逃さず、サイト内で回遊・滞在させるつくりになっており、ユーザーは、じっくりと吟味しながら購入を検討している。集客構造については、両サイトともに「お気に入り(ブックマーク)/履歴」経由の流入が30%超と、一定のファンがついていることがわかる。また、「ZOZOTOWN」では流入割合が47%と「自然検索」経由が目立つ。検索キーワードは、サイト名をはじめ、ブランド名称、アイテム名など、バラエティに富んだ結果。ヴァリューズは、流行の変化が激しいファッション業界だが、旬のキーワードを的確にとらえたSEO対策が、有効に機能しているとこの結果を見ている。

「ZOZOTOWN」の集客構成比を見ると、自然検索47%、お気に入り検索33%に対し、外部サイトからの流入は17%、一般広告からの流入にいたっては1%しかない。ECのファッションカテゴリでは、いかに認知度とブランドの信頼度が大切であるかが判る。新規参入で対抗するのは難しい分野だが、同調査は、訪問頻度の高い人気サイトの秘密を改めて知るための資料になるのではないだろうか。


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