家計意識、「我慢して節約」から「楽しみながら補う」へ変化 カウシェ調査
株式会社カウシェは2026年6月19日、「家計意識調査」の結果を発表した。
調査概要
◆調査名:家計意識調査
◆有効回答数:全国の男女2021名(うち女性:1553名)
◆調査方法:インターネット調査
◆調査実施:2026年6月15日〜6月17日
◆調査主体:株式会社カウシェ
◆調査元:カウシェ調べ
◆出典:家計意識調査(株式会社カウシェ)
「食費負担が増えた」9割以上
去年と比べた「食費負担の変化」を聞いたところ、女性回答者の94.2%が「増えた」と回答。
さらに 「去年よりさらに大きく増えた」と答えた人は65.2%に上り、特に40〜50代女性に絞ると67.7%に達した。

総務省が発表する「消費者物価指数」では値上げ品目数の高止まりが続いている。本調査では、数値の裏側にある「生活者の体感」を可視化している。
カウシェは「物価高が長期化する中、生活者は既に『高い』と感じている水準から、さらに上乗せの負担を実感している実態が明らかになりました」とコメントした。
約半数が「どの費目も削減できず」
実際に削れた費目を聞いたところ「まだ削れていない」と答えた女性回答者は48.2%に達している。ほぼ半数が「どの費目も削減できていない状況」であることが明らかとなった。
中でも「食費を削りたい」と答えた人は79.6%に対し、「実際に食費を削れた」と答えた人はわずか9.6%にとどまる。約70ポイントのギャップが、削りたくても削れない構造を表している。

食費を削れていない理由については、「健康・栄養面で妥協できないから」が34.9%と1位になった。続いて、「すでに限界まで削っているから」が23.2%と並ぶ。
節約意識が薄れているのではなく、削るべきものが既に削り切られている家庭が多数派になりつつあることがうかがえる。

「楽しみながら家計を補う」選択肢へ
節約以外で家計を補うために今年から始めたことを聞いたところ、女性回答者の71.2%が何らかの行動を開始していることが明らかとなった。
具体的な内容としては、最多は「ポイ活」(39.3%)、続いて「クーポン・キャッシュバックの活用」(21.9%)という結果に。
また、今後試してみたい行動を聞いたところ、「ゲーム感覚で食材やポイントがもらえるアプリの利用」が41.7%だった。節約疲れの中で「楽しみながら家計を補う」という、新しい選択肢への関心が高まっていることが明らかになった。

本調査結果について、カウシェは次のようにコメントしている。
「今回の調査結果は、物価高が単発の値上げではなく、複数年にわたる累積的な負担として生活者に圧し掛かっていること、そして既に多くの世帯が『節約の限界』に直面していることを示しています。9割が『去年より負担が増えた』と感じ、半数が『どの費目も削れていない』状況の中で、生活者は『削る』から『稼ぐ・もらう』『楽しみながらお得を得る』という新しい方向に動き始めています」
長引く物価高により、生活者の意識は単なる「買い控え」や「節約嗜好」から、楽しみながらお得を得る新たなステージへと移行しつつある。こうした消費者心理を把握した上で、適切な施策を検討したい。


