「XZ」と楽天の「Stylife」が連携、着回しを相談

福島 れい

手持ちアイテムと新品の着回しを購入前にチェック

 新しい「着回し」アイデアを発見できる女性向けファッション・コミュニティアプリ「XZ(クローゼット)」(以下、「XZ」)が、楽天株式会社(以下、楽天)の運営するファッション通販サイト「Stylife」と連携し、よりコーディネートを楽しむことができるようになった。

 「XZ」は株式会社STANDING OVATION(以下、STANDING OVATION )の運営する、新しい「着回し」アイデアを発見できる女性向けファッション・コミュニティアプリ。ユーザーのファッションアイテム登録数80万点、コーディネート投稿数20万点、アプリダウンロード数13万を突破するなど人気を集めている。特徴的なのは、ユーザー同士が積極的にコミュニケーションをとっていることだ。2016年4月現在、着回しやコーディネートの相談ができるQ&Aコーナーには、7,000件の質問に対して30,000件の回答が寄せられているという。

 今回の「XZ」と「Stylife」が連携で追加されたのは、「XZ」内で新品のファッションアイテムを自分の手持ち服とコーディネートしてシミュレーションして楽しめる機能だ。”欲しい”アイテムや”色違いで悩んでいる”アイテムを自分で登録したアイテムや他のユーザーのアイテムと組み合わせ、コーディネートをシュミレーションできる。せっかく気に入ったアイテムを購入しても手持ちのアイテムと合わず、思ったほど楽しめなかったという経験は誰しもあるだろう。事前にコーディネートをシュミレーションできれば、購入する前も、購入した後もしっかりファッションを楽しむことができる。

 また、Q&Aコーナーでは、気になる新品アイテムのコーディネートや色選びなどの相談を投稿し、購入前に他のユーザーからアドバイスを募ることができるようになった。他のユーザーの意見を聞いて、普段とは違うコーディネートにチャレンジしたり、購入を悩んだときに背中を押してくれる機能となりそうだ。

 ファッションの着回しやコーディネートと言うと、これまでは手元にあるアイテムで、自分ひとりで楽しむものだったように思う。「XZ」のように多くのアイテムのコーディ―ネートを多くのユーザーと共に楽しむというのは、ある意味新しい文化であり、この変化は購買行動にも変化を与えることになるだろう。事前にしっかり吟味し、相談した上で購入するという行動の中で、1度に多くの商品に触れることができるECサイトは、ユーザーにとって非常に魅力的な存在だ。今回の連携のように、コミュニケーションの場と購入の場がつながることで、ECサイトでの購入を楽しむユーザーは益々増えていくのではないだろうか。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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