【早見表付】掛け率とは? 計算方法や業界別の相場、仕入れで損しないポイントを徹底解説

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ECのミカタ編集部

今さら聞けない!「掛け率」の意味とは?計算方法や相場、関連用語を解説

掛け率の意味や計算方法(卸値・仕入れ値の出し方)、業界別の相場をわかりやすく解説。「3掛け」「5掛け」「6掛け」の仕入れ値がひと目でわかる【早見表】付き。掛け率の高低が利益に与える影響や仕入れで損しないコツも網羅しています。

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掛け率とは? 仕入れ・BtoB取引の基本知識をわかりやすく解説

ビジネスや商取引でよく使われる「掛け率(かけりつ)」とは、定価(メーカー希望小売価格・上代)に対して、小売店が問屋やメーカーから商品を買い取る(仕入れる)価格の割合のことです。

例えば、販売価格1万円の商品を6000円で仕入れる場合、仕入れ値は定価の60%となるため、掛け率は「6割(6掛け・60%)」と表現します。

●上代(じょうだい):小売店で消費者に販売する価格(販売価格)
●下代(げだい):小売店がメーカー・卸業者から仕入れる価格(卸値・仕入れ値)

掛け率は、この「上代」に対して「下代」がどれくらいの割合になるかを示す指標であり、BtoBの商取引(卸売・仕入れ)において非常に重要な用語です。

「2掛け〜9掛け」の仕入れ値・卸値一覧【早見表】

「3掛けって結局いくら?」「6割(6掛け)で仕入れると卸値はいくらになる?」とすぐ答えを知りたい方のために、販売価格1000円、1万円の場合の「〇掛け」早見表をまとめました。

掛け率 意味(割/%) 販売価格1000円の卸値 販売価格1万円の卸値
2掛け 販売価格の2割(20%) 200円 2000円
3掛け 販売価格の3割(30%) 300円 3000円
4掛け 販売価格の4割(40%) 400円 4000円
5掛け 販売価格の5割(50%) 500円 5000円
6掛け 販売価格の6割(60%) 600円 6000円
7掛け 販売価格の7割(70%) 700円 7000円
8掛け 販売価格の8割(80%) 800円 8000円
9掛け 販売価格の9割(90%) 900円 9000円
※小数点がつく「65掛け(65%)」や「45掛け(45%)」などの場合も、計算式は同様(定価×0.65や定価×0.45)となります

パッとわかる掛け率の計算方法【卸値と掛け率の求め方】

仕入れの実務では、「販売価格と掛け率から卸値を計算するパターン」と、「販売価格と卸値から掛け率を割り出すパターン」の2通りがあります。

1.販売価格と掛け率から「卸値(仕入れ値)」を出す計算式
販売価格に掛け率(%を小数にしたもの)を掛けるだけで簡単に算出できます。
【計算式】
卸値(仕入れ値)=販売価格×掛け率(%÷100)

*計算例
販売価格5000円の商品を「6掛け(60%)」で仕入れる場合
5000円×0.6=3000円(卸値)

2.販売価格と卸値から「掛け率」を割り出す計算式
実際の卸値から掛け率を逆算したい場合は、卸値を販売価格で割ります。
【計算式】
掛け率(%)=卸値(仕入れ値)÷販売価格×100

*計算例
販売価格8000円の商品の卸値(仕入れ値)が4800円だった場合
4800円÷8000円×100=60%(6掛け)

掛け率の業界別相場と「高い」「低い」が与える影響

掛け率は業界や扱う商品のジャンルによって相場が大きく異なります。また、「掛け率が高い・低い」が自社の利益にどう影響するかを押さえておきましょう。

■■■業界別の掛け率相場目安■■■
一般的に、製造原価率が低いジャンルや在庫リスクの高い商品は掛け率が下がり(安く仕入れられる)、食品のように日持ちしないものやナショナルブランド品は掛け率が高くなる傾向があります。

業界商品
ジャンル
掛け率の目安相場 特徴
アパレル
服飾雑貨
4掛け〜6掛け
(40%〜60%)
季節変動やトレンドによる売れ残りのリスクを見越して掛け率は比較的低め
コスメ
美容品
5掛け〜7掛け
(50%〜70%)
原価率は低いが販促費がかかるためブランドによって差が大きい
食品
飲料
7掛け〜85掛け
(70%〜85%)
賞味期限があり回転率が高いが利益率は低め
家具
インテリア
5掛け〜6掛け
(50%〜60%)
大型で保管費用や配送費用がかかるため粗利を確保しやすい設定が多い
家電
IT機器
7掛け〜9掛け
(70%〜90%)
価格競争が激しく、メーカー主導のため掛け率は高め

■■■「掛け率が高い」「掛け率が低い」とはどういう意味?■■■

掛け率が「低い」(例:3掛け・4掛け)
●小売店側のメリット:販売価格に対して安く仕入れられるため、粗利益(利益率)が高くなる。
●メーカー・卸側のメリット:大口発注や初回取引の特典として低く設定し、販売量を増やしてもらいやすくなる。

掛け率が「高い」(例:8掛け・9掛け)
●小売店側のデメリット:仕入れ値が高くなるため、1商品あたりの利益率は低くなる。
●ただし知名度の高い人気商品の場合、薄利多売で集客フックとして活用されることが多い。

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掛け率とセットで覚えるべき関連用語(原価率・値入率・仕切り率)

ECや店舗運営で管理・価格設定を行う際は、掛け率のほかに以下の用語も頻出します。

●原価率(げんかりつ)
製造や仕入れにかかったコスト(原価)が、売上高(販売価格)に対して占める割合です。「売上原価÷販売価格×100」で計算します。
※「仕入れ値=原価」と捉える場合、掛け率と原価率はほぼ同じ意味合いで使われることもあります。

●値入率(ねいれりつ)
販売価格に対して、どれくらいの利益(値入額)を乗せているかを示す割合です。「(販売価格-仕入れ価格)÷販売価格×100」で計算します。
例:掛け率が60%(6掛け)の場合、値入率は40%になります。

●仕切り率/卸率
「掛け率」とほぼ同義の用語です。BtoB取引や製造メーカー側の視点で「メーカー希望小売価格の何割で販売・出荷するか」を指す際に「仕切価格(仕切り率)」と呼ばれることがあります。

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