EC知識ゼロでも“本店”を持てるのがBASEの強み  ニッチ商材の情報発信スタイルから学ぶ、ファン作り戦略

柏木まなみ [PR]

ショップ開設数が90万を超える「BASE(ベイス)」は、誰でも簡単に、オリジナリティのあるネットショップが作れるサービスです、初めて自分のお店を立ち上げる人や副業者でも利用が多く、最も簡単にネットショップ開設が可能になるサービスと言えます。今回は、BASEでアクセサリー用の資材を販売する「だいし屋」神崎氏にインタビュー。BASEを使ってどのような展開を行なっているのか伺いました。

こだわりの一点ものだから、納得のいく資材を

こだわりの一点ものだから、納得のいく資材を

「だいし屋」を運営する有限会社河野印刷所は、大正13年に創業した東京下町の印刷所です。BtoB事業をメインとした展開を長年行ってきましたが、近年インターネットを軸としたビジネスは欠かせない時代になると感じ、さらには、今まで対応しきれていなかった小回りの利く柔軟性がネットにはあると感じ、2015年にECでオリジナル商品を販売し始めました。

「だいし屋」はアクセサリーと雑貨用の台紙や値札、袋類、ギフトボックス、シールなどを作家さんやメーカー小売店向けにECで販売しています。

ハンドメイド作品を販売するにあたり、作家の皆さんにとって台紙のような資材は必要不可欠なものです。しかし、作家さんからすると理想に合う資材が手に入らなかったり、値段が合わなかったり、さまざまな課題がありました。

ハンドメイド商品はこだわりを込めたものだから、作品を彩る資材も納得のいくものを選んでほしい。それならば、弊社が個人の作家さんに向けて資材を展開しよう。そんな想いを乗せて「だいし屋」が始まりました。日本のどこからでも購入でき、作家さんの中でも認知度の高いBASEで自社のお店をネット上に作ったのです。

実際にやってみて感じますがECには様々なメリットがあります。ネットを介せば場所を問わず、様々な人に私たちの商品を見て頂けますし、何より新しい販売経路が確保できました。どんなに品質がいい商品でも見てもらい、購入してもらわなければ、携わっている人たちも生きていけません。問屋や卸が廃れてきたこの時代だからこそ、下請けではなく自社のお店を持つこはとても大事だと思います。

「特別な印刷機械があること」「高度な技術をもった職人さんがいること」を伝えていく

「特別な印刷機械があること」「高度な技術をもった職人さんがいること」を伝えていく

BASEで作成した自社ECサイトの強みはECモールにはない自由さです。購入者に知ってもらいたい商品のこだわりやストーリーを伝える独自施策ができるようになりました。

「台紙などの資材が上質なものだと、商品の魅力度もアップする。その上質な資材を実現する弊社の技術を知ってもらいたい」

そんな考えから、ファン作り施策として、紙と動画やSNSを使って情報発信をしています。

下町で約100年続く弊社の印刷技術は、一朝一夕で取得できるものではありません。代々伝わる特別な印刷機械、高度な技術をもった職人さん。サイトに訪れて頂いたお客様には“弊社がこれまで大切にしてきた価値観”を知ってもらう貴重な機会なのです。紙や動画やSNSでしっかりと届けて、弊社のファンになってくれるお客様を増やせたら、と思います。

ファン作りの一環として“言いにくいこと”も自分たちの言葉で誠実に説明することも大切にしています。最初は個人の作家さん向けに、できるだけ安価に販売をスタートさせました。しかし、紙の価格高騰の煽りを受けて印刷業界は厳しい状況にあるため、弊社としても商品の値上げに踏み切るタイミングがありました。

値上げをするにはちゃんとした理由があるので、まずはそれを誠心誠意お伝えし、納得してもらうことが今後のお客様との関係では非常に重要だと考えました。そこでSNSやブログなどを使い、背景についてご説明するようにしているのです。

このようにお客様と直接繋がれることは自分達のECサイトを持つ大きなメリットの一つだと思います。お客様の感想など、従来はほとんど聞くことがありませんでした。しかし、お客様の意見を聞くことは、新商品開発、自分達のモチベーションの向上など様々なメリットがあるので、今後も直接のコミュニケーションを続けることは意識していきたいと考えています。

“本店”を持つ強み 他社とのコラボレーションも

5年前にECをスタートさせてから、おかげさまで事業は右肩上がりで成長中です。今思い返してみると、ターニングポイントとなったのは、BASEを使って自社ECサイトをオープンさせたことだったと感じます。

以前はECモールのみの利用だったのですが、“弊社専用のお店”がない状態でした。そうすると問い合わせ窓口もないので、お客様の疑問を気軽に解決できず不安になる方も多かったようですが、自社ECができてHPの役割も果たしてくれるので問い合わせにも円滑に対応できるようになり安心感が増しました。

様々なサービスがある中で、BASEを選んだ理由は色々あるのですが、大きく3つです。

1つ目は使いやすさです。3〜4社のサービスを検討したのですが、ひと目見て「わかりやすい」と強く感じたのがBASEでした。

2つ目は信頼です。BASEは非常に多くの方が利用しているサービスのため、何かあったらどうしようという不安がありませんでした。最近では上場もしたことで信頼度は益々高くなっているのではないでしょうか。

3つ目はデザインテンプレートの豊富さです。Webデザインの知識がなくとも、テンプレートから選ぶだけでサイト作成ができるのも大きな魅力だと感じます。種類も非常に多く、商材・お客様のターゲットによってデザインを変えられるのは、初心者にとっては助かります。

BASEで自社ECを展開したことで、様々な作家さんからオリジナル資材の制作をご依頼いただき、コラボレーション商品を展開できるようになったのも予期していなかった嬉しい出来事です。直近では、文具ブランド「カキモリ」のガラスペン「GLASS NIB」を入れる、オリジナルボックスを作りました。60年前の機械を使い、角を針金で固定する「角留め箱」を採用しています。弊社の資材は、主役となる商品ありき。今後も、ものづくりにこだわりを持つブランドやメーカー、一番大切にしたい作家さんたちとコラボレーションし、商品の魅力を最大限に表現できたらと思います。

またBASEにはまだ使いこなせていない機能も多くあります。SNSを使った販促活動以外にも ECサイトのデザインや使い勝手を改善することもできるので、施策の幅が広がります。

中でも、BASEの素晴らしいところは、サイトに来ていただいたお客様の心にしっかり残る宣伝ができることです。

今後はよりフランクにお客様のご要望を吸い上げられるような動線作りをして、よりお客様に寄り添ったお店作りをしていきたいと考えています。自社ECサイトはお客様との架け橋になるので、今後も機能を充実させていければと思っております。

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記者プロフィール

柏木まなみ

1994年生まれのフリーライター・編集者。ビジネス系のテーマを中心にインタビューしています。“働く人”のウラ側にあるストーリーや、商品に込められた担当者の思いを伝えていきたい。人生のBGMはサザンオールスターズです。

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