Web制作者に聞く!独自EC成功への一歩、サーバー選択!

福島 れい [PR]

アール・デザイン 代表 栗原 秀剛氏

「近いうちに独自サイトを持とう」そんな風に考えているEC事業者の方も多いと思う。独自サイトは何より、自由度が高いためオリジナリティを出しやすく、結果、商品の魅力も引き出しやすくなるからだ。しかし、その一方で「自由度が高いが、自社でしっかり責任を持つ必要がある。」そう話すのは、アール・デザイン 代表 栗原 秀剛氏だ。多数の制作実績を持つWeb制作会社の立場から、サーバー選択のポイントについて、またアールデザインがおすすめするサーバーの1つ、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが提供する「CPI」のマネージドプランについて伺った。

【サーバー選択のポイント】注力すべきは”セキュリティ”と”稼働率”

記者 「アール・デザインさんにウェブサイト制作を依頼するクライアント様には、新規に独自サイトを作る方から、リニューアルの方までいらっしゃると伺っていますが、サーバーを選択する際にカギとなるのは何でしょうか?」

栗原氏 「ECサイトのサーバーを選ぶポイントは、”セキュリティ”、”速さ”、”稼働率”、”価格”の4つです。お客様の知識や経験にもよりますが、新規で制作される方は”価格”を、リニューアルの方は”セキュリティ”や”稼働率”、”速さ”を気にされる場合が多い印象があります。」

記者 「サーバーにかかる費用はまさにランニングコスト、価格を抑えたいというニーズが多いのは納得できます。”セキュリティ”や”稼働率”、”速さ”これらを重視する意味はどこにあるのでしょう?」

栗原氏 「まず”セキュリティ”に関して言えば、ECサイトでは多数の”個人情報”を取り扱います。これらが万が一、流出してしまったら信頼を失うだけでなく、その対応のために時間と費用が必要になります。加えてECサイトも停止しますので、その損害は計り知れません。サイバー攻撃を受けていないWebサイトはないとも言われる現状で、セキュリティを軽視するわけにはいかないでしょう。

 また、サーバーがダウンする時間が長く、”稼働率”が低いとECサイトにアクセスできません。例えばバーゲンやタイムセールなどのキャンペーンを打ち集客に成功しても、増加したアクセスに耐えられずサーバーが落ちてしまえば、結局お客様は購入に進むことはできず、機会損失となるのです。

 ”速さ”が十分ではない場合にはECサイトの運営に余分な作業時間がかかってしまいます。さらに問題なのは、お客様の購入意欲を下げてしまうことです。実店舗でイメージするとわかりやすいのですが、レジの前や商品説明の場面で待たされ、面倒になって買い物を中断したという経験がありませんか?ECサイトでも同様、待ち時間による機会損失は解消すべきです。

 ECサイトは絶対に止めたくないもの、だからこそ、できるだけ止まらない。そしてセキュリティがしっかりしているもの、これを選ぶに尽きます。ここに関しては必要な費用はしっかりかけるべきでしょう。」

【事例から見るCPI】ベストは止まらない、問題が起こらないサーバー

記者「そうは言ってもサーバーにかけられる予算にも限界があると思いますが、そのあたりのバランスはどのように考えればよいのでしょうか?」

栗原氏「考慮すべきはECサイトの規模や来訪者数、商品数などでしょう。規模が多くなるほど備えもしっかりしておくべきだと思います。

 弊社が制作を担当した”東和モータース販売”さんの事例をご紹介しましょう。東和モータース販売さんは新車・中古車、双方のキャンピングカーを扱う総合商社のような事業をされています。WordPressを利用したコーポレートサイトにおいて、ページが改ざんされてしまったなどセキュリティ上の問題を多数抱えていたため、セキュリティを強化することは最優先事項とされていました。

 また、商品の特性上、ピークは夏です。ピーク時の来訪者に耐えられるような稼働率は必須でした。さらに東和モータース販売さんは全国に8か所ある店舗のそれぞれから、買い取った中古車の情報を更新する体制をとっていました。1台につき複数枚の画像を、8店舗同時に更新するということも珍しくなく、速度も十分なものが必要でした。この要件に合うものとしてKDDIウェブコミュニケーションズが提供するCPIのマネージドサーバーを選択しました。」

記者 「CPIが要件に合ったというところ、もう少し詳しくお話しいただけますか?」

栗原氏 「東和モータース販売さんのサイトでは来訪者も多く、更新負荷が大きいという不安がありました。この不安に対して、CPIは私の知る限り、まず止まらないサーバーですので、お客様に提案しやすいというのが大きな理由になります。加えてWAFやファイアウォールなどのセキュリティ機能をオプションで追加できることも魅力的ですね。

 東和モータース販売さんがオリジナルカートからEC-CUBEへの切り替えをお考えでしたので、EC-CUBEを利用できるということもCPIを選んだ理由の1つです。」

記者 「止まらない、問題が起こらないサーバーだと認識されているのですね。速さという面でも最速で1Gbps(ベストエフォート)と業界トップクラスのネットワーク速度と伺っています。」

栗原氏 「その速さに惹かれるお客様がいらっしゃるのも事実です。ちなみに制作会社の立場からお話しすると、移管やSSLの独自導入などにホスティング事業者とのやり取りが必要な場合がありますが、CPIは柔軟に対応してくださるので、助かるという面もあります。サーバー選択の際にも豊富なプランの中から丁寧に提案してくれるので、そちらも安心できますね。」

【独自サイトを持つ意味とは?】小さくても独自サイトで色を出そう!

記者 「EC事業はモールやASPカートなどを活用することもできるなか、あえて、独自サイトを持つ。これはある意味、事業の大きな転換とも言えるかと思いますが、制作をされる栗原さんはどのように捉えられていますか?」

栗原氏 「できるだけ早く独自サイトを持って少しずつでいいから成長させていく。これがベストではないかと考えています。モールに出店すれば認知されやすいというのはありますが、なかなか成長しづらいというのが現状でしょう。色のある独自サイトは少しずつ認知され成長していきます。早ければ早いほど良いサイトが出来上がるのです。

 サーバー面では、小さなサイトは比較的自由に選んで良いと思います。共用サーバーなど価格重視のものから始め、規模の拡大に伴って、徐々にサーバーもグレードアップしていく、これで十分なのではないでしょうか。」


 ECサイトのまさに基盤とも言えるサーバーだが、少々難解ということもあり、軽視されがちな傾向にあるように思う。ECサイトの本業は”販売”、”商売”の部分であるからこそ、それを支えるサーバーは慎重に選ぶ必要があると思うのだ。ECサイトオーナー自身が知識を持つことも必要なのだが、しっかりと提案、サポートをしてくれるCPIのようなサーバーを活用し、安全に無駄なくサイト運営を行っていく。これが最も賢い方法のように思う。

 栗原氏の言葉にあるように、独自サイトには自由と責任がある。サーバーの選択からしっかり責任を持ち、その上で、独自の色を出した運営をする。これが独自サイト成功への大きな一歩となるのではないだろうか。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

福島 れい の執筆記事