【eBayセラーミートアップ2026】8/20イベントレポート! 第4回の開催テーマは【eBaymag最新情報&イギリス・ドイツ市場進出セミナー】
越境ECプラットフォーム「eBay」の日本セラーを支援するイーベイ・ジャパン株式会社(以下、イーベイ・ジャパン)は2026年8月20日(木)、東京・原宿の会場にて第4回の「eBayセラーミートアップ2026」を開催しました。
毎月開催しているセラーミートアップも早くも4回目の開催。常連さんも増えてきて、回を追うごとに参加者が増えています。セラーさんたちの期待に応えようと、運営もリアルタイム翻訳を映して進行するなど、常にアップデートしてクオリティが上がっているのを感じます。
今回のイベントのテーマは「eBaymag最新アップデート紹介」と「イギリス・ドイツ市場進出セミナー」。eBaymagでより便利になった機能を紹介した後、イギリス・ドイツの可能性を伝え、実際に多国展開しているセラーさんを交えたパネルディスカッション、最後には交流会を行いました。
まずは社長の挨拶から!日本のセラーは各国から求められている

この日は、イーベイ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 岡田の登壇から始まりました。いきなり社長の登場に、参加したセラーさんたちは興味津々の様子。
eBaymagの案内が始まって以降、2023年Q2を起点とした販売額の推移は、イギリス・ドイツ・オーストラリアで250%前後まで伸長し、米国の伸びをはるかに超えています。円安もドル以外の通貨へ広がり、各国サイトの担当者からは「日本のセラーさんにぜひ出品してほしい」という声が絶えないといいます。
壁があるとすれば、中古の一点物を多く抱える日本のセラーが、複数のアカウントを同時に運用するのが「ほぼ無理に近い」こと。それに対して岡田は「その課題を今回、eBaymagで次のレベルに引き上げます」と力強く述べました。しかも、eBaymagは日本セラー向けにカスタマイズされており、各サイトの出品手数料は無料。「これは日本のセラーのみが享受できるメリットです。それだけ、世界が日本の商品を欲しがるということです」と語り、多国展開への興味が強まりました。
eBaymagの最新アップデートで、手間のかかる各国サイト間の作業が自動化!

続いて登壇したのは、eBaymagのシニアプロダクトマネージャー Zhu Huajie。まず示されたのは実績でした。日本では6,000社以上がeBaymagを利用し、GMV(流通取引総額)は平均15%増加。海外GMVの84%をeBaymag出品から生み出しているスニーカーセラーや、GMVを218%伸ばした自動車部品セラーの例も紹介されました。
Zhuが強調したのは、eBaymagを「多国展開のオプションツール」ではなく「標準的なインフラ」として捉えてほしいということ。日本セラーの多くは1SKUにつき在庫1点という単品モデルで、翻訳や価格・在庫・為替の調整などを手作業では行いきれません。ここを高速自動同期エンジンが引き受け、手動の編集なしでサイト間のデータを一貫した状態に保ってくれます。さらに、システム都合によるディフェクトからの保護、各国公式サイトのプロモーションへの直接アクセス、SpeedPAKのワンクリック設定やGPSR対応の自動化まで組み込まれています。
そのうえでZhuから示された推奨アクションは次の3つでした。
1.対象7サイトすべてで出品を有効にする。
2.為替や関税が動いても競争力を保つため、サイト間の価格上乗せ幅を厳密に5%以内に抑える。
3.物流設定を最適化し、SpeedPAKを優先する。
さらに、日本セラーにとってコンバージョン率が高い市場トップ3はイギリス・ドイツ・オーストラリアというデータも紹介されました。
「配送設定」が生まれ変わる。要望が多かった機能に4つの大改修

続いて、プロダクト&テクノロジー部 八重樫より、直近のアップデートについて解説がありました。
まずはシステムパフォーマンス。日本での利用の急拡大に応えるため、アーキテクチャが再設計され、出品速度・在庫連携・商品情報の同期について約5〜10倍のキャパシティを実現します。
そして配送設定。7月末リリースの新しい仕組みでは、次の4点が実現されました。
1.General policyタブで全サイトの配送設定を一覧・修正できる画面改善
2.ポリシーをIDで照合する方式に変え、重複生成をなくす
3.元ポリシーの変更を好きなタイミングで取り込める「再同期」ボタン
4.サイト別の配送設定を作る際のルールを「価格優先/SLA優先/手動」から選べる
あわせて、カテゴリ変換にもAIを組み込み、変換できずに出品が止まるケースを解消しています。
さらに、eBaymagに追加されるAIエージェント機能も紹介されました。「SKUに◯◯が含まれる商品をピックアップして」などとやりたいことを普段の言葉で指示すれば該当商品が抽出され、さらに「イギリスのサイトに出品して」と続ければ、出品直前の状態まで準備してくれます。あとは最終チェックをしてワンクリックするだけ。将来的には価格提案やマーケットインサイトの提案まで担う存在へ進化させる構想だといいます。
今は先行提供が始まったばかりですが、なんと八重樫から「本日お越しいただいている皆さんに先行アクセス権を付与します」と発表。この日に参加したセラーさんたちが、さっそくAIエージェント機能に触れていることを期待します。
もうすぐ年間で最も盛り上がるブラックフライデー!UK進出をするなら今

続いてアカウントマネジメント部 カミラより、イギリス市場の解説がありました。
イギリスには熱心なバイヤーが多く、アクティブバイヤーは2500万人もいるそうです。その市場を選ぶ理由は3つで、eBaymag経由で露出が増えること、英語圏のためUSサイト(ebay.com)の出品をそのまま生かせること、そしてオンサイトプロモーションなどを活用できることです。
特に注目されているカテゴリは、自動車パーツ&アクセサリー、ファッション、コレクティブルズ、エレクトロニクスの4つ。なかでも時計とハンドバッグは「日本からの商品にプレミア価格を払うほどの人気」があり、日本セラーが持つ真贋性・品質・状態の良さがそのまま強みになるといいます。状態を明確に説明できれば中古品もRefurbished(保証付き整備品)商品も気軽に購入されるのが、この市場の特徴です。成功事例として、eBaymag経由でイギリスでの売上を約3倍に伸ばしたスニーカーセラーも紹介されました。
最後に示された成長のヒントは3つ。eBaymagの活用を最大化しUS サイト(ebay.com)の出品がイギリスに同期されているか確認すること、キャンペーンに積極参加すること、そして年末商戦に向けて今から在庫を確保すること。「もうすぐブラックフライデーです。イギリスセラーさんに負けないくらい、一緒に盛り上げていきましょう!」という呼びかけで締めくくられました。
eBayはドイツ国内でEC第2位の規模!日本セラー限定のキャンペーンも開催中

このセラーミートアップのために来日したという、eBayドイツの輸入担当 Yorck Angerstein。最初に「すでにドイツ市場でビジネスを展開されている方は?」という質問に対して多くの手が挙がると、「素晴らしいですね」と笑顔がこぼれていました。
eBayドイツはAmazonに次ぐドイツ国内ECの中で第2位の存在で、自動車部品・アクセサリーではマーケットプレイス第1位。注目カテゴリは自動車パーツ&アクセサリー、整備済み品、コレクタブルズ、そして高級ブランドを含む中古ファッションなど。特徴的なのは、中古品への評価の高さです。ドイツの中古在庫はオンラインの新品在庫の2倍の速さで増加しており、一部のカテゴリーでは手数料が新品より最大60%安く設定されています。中古ファッションは販売されるファッション商品の60%を占め、1分ごとに9点が購入されている計算。自動車部品に至っては1秒ごとに1点、19秒ごとにタイヤ1本が売れているといいます。
日本セラーの成功事例も紹介されました。特に驚きなのは、カメラと関連アクセサリを扱うセラーが、ドイツでのGMVが前年比800%成長を達成したことです。
また、露出やコンバージョンを向上させる日本セラー向けの限定キャンペーンも進行中です。2月のパイロットには350名以上、5月の拡大時には900名以上の日本セラーが参加しました。第3・第4四半期もキャンペーンは続きます。「ぜひ登録をしてください」と熱のこもった呼びかけで締めくくりました。
パネルディスカッションでは、トップセラーの貴重な体験談が盛りだくさん!

最後は、多国展開に取り組む3名のセラーを迎えたパネルディスカッション。登壇したのは、eBay歴20年以上でトレカ・ビデオゲームなどを扱っている杉村剛さん、時計・トイホビーなどを扱う澤井亮太さん、中古ブランド品を幅広く扱う株式会社パーパス 山本ゆいさん。みなさん、eBay Japan Awards 2025の受賞者です。
まず驚かされたのが、US以外のサイトが売上に占める割合。杉村さんが3割強、山本さんが50%前後、そして澤井さんは「直近3カ月で7割」。多国展開がすでにビジネスの柱になっていることが伝わってきました。
多国展開で苦労した点も率直に語られました。澤井さんは、ホリデーシーズンに販売件数がキャパを超えて顧客対応が追いつかず、Below Standardに陥った経験を明かします。会場が沸いたのが、イギリス・ドイツ・オーストラリア・カナダの4市場について、「積極的に展開したい」と思う市場で○を掲げるコーナー。
イギリスとドイツについて杉村さんは「ヨーロッパ各国のバイヤーが購入してくるので、イギリスというよりヨーロッパ全体を攻める感覚。ドイツは競合が少ないので、直接出すと集客が全然違います。USで売れなくてもドイツで人気という商品もあり、値段を上げても売れることがあります」と教えてくれました。
成果につながった取り組みとして、山本さんが挙げたのは「何の商材がどの国に当たるかを少しずつ研究すること」。日本やUSで売れるから世界的に人気だ、という固定概念があると売上につながらないといいます。
最後に多国展開を始めるセラーへのメッセージとして、澤井さんは「1か国でもいいので、できそうな国から始めてみてください。ただ、アカウント管理だけは徹底した方がいい」、山本さんは「他の国も日本と文化が違うだけです。利益をつかむチャンスをつかみ取ってほしいです」と力強く締めくくりました。
盛り上がりを見せた第4回セラーミートアップ。まだまだ進化は止まらない!

最後はみなさんお待ちかねの交流会。第4回ともなると、セラーミートアップを通じて顔馴染みになった人たちもたくさんいるそう。いきなり乾杯の声が行き届かないほど盛り上がっており、このイベントを続けてよかったと強く感じています。
交流会ではセラーさん同士の交流のほか、イーベイ社員との交流や、ストア運営をサポートしているセラービジネスケアの相談ブースもあります。孤独になりがちなストア運営ですが、こうやって一緒に頑張れる仲間と出会える場に来ることで、なにかヒントを持って帰ってもらえると嬉しいです。
そして、次回のセラーミートアップは大阪で開催。これからは東京だけでなく、各地のセラーさんが参加できるようにいろいろな場所で開催していくので、ぜひ楽しみにしててください!


