【eBay イベントレポート】第3回の開催テーマは「アカウントヘルス・広告活用」

最終更新日:

イーベイ・マーケティングチーム

越境ECプラットフォーム「eBay」の日本セラーを支援するイーベイ・ジャパン株式会社(以下、イーベイ・ジャパン)は2026年7月16日(木)、東京・原宿の会場にて第3回の「eBayセラーミートアップ2026」を開催しました。

シリーズも3回目となり、毎月他のセラーさんと交流できる機会があるのは嬉しいとの喜びの声もチラホラ。企画側もさらにヤル気がでます。セラーさん同士つながり、ベテランセラーとのパネルトーク、ためになるセミナーを通して多くの「お土産」を持って帰ってもらいたいです。

さて、今回のイベントはセラー(販売者)にとって「攻め」である広告活用と「守り」であるアカウントヘルスに関するセミナーから始まり、その後はeBay公式配送サービス「eBay SpeedPAK」の提供会社であるOrange Connex社(以下、OC社)によるセミナーや、実際にeBayの広告を活用しているセラーを交えたパネルディスカッション、最後には全員交えての交流会となりました。

広告活用でインプレッションを増やせば、販売機会の増加にもつながる

広告活用でインプレッションを増やせば、販売機会の増加にもつながる

今回のテーマの「アカウントヘルス・広告活用」について、まずはイーベイ・ジャパン アカウントエンゲージメント部 市田より、広告活用の可能性についての話がありました。

まず示したのは、バイヤーが購入に至るまでの流れです。商品に興味を持ち、検索し、閲覧し、比較・検討を経て購入へ。市田は「広告は主にインプレッションに関わりが強いものです。どんなに良い商品を出品していても、見られなければ購入にはつながりません」と語り、露出を底上げするために広告が効果的だと示しました。広告によってインプレッションが大きく伸びれば、その先の出品ページ表示回数や販売点数が上がる可能性も高まります。

広告活用と継続的な見直しで、売上160%増・販売点数2.8倍という実績も

広告活用と継続的な見直しで、売上160%増・販売点数2.8倍という実績も

続いて、「攻め」の広告活用セッションでは、Advertising GTM シニアマネージャー ジョバン・チャンが登壇。eBayでの広告活用成功の鍵として挙げたのは、適切な予算・出品物の選定・キャンペーン設定の3点。ただし、「たとえ今は成功していても、継続的に伸ばすには常にパフォーマンスを見直し、戦略を最適化し続ける必要があります」と語りました。

今回はセラーの成功に大切な「PLG」と「PO」について解説しました。PLGを効果的に活用するためのコツは、広告料率を競争力ある水準に保つことです。全商品を一律の設定にするのではなく、競合・季節性・利益率に応じてダイナミック広告料率を活用し、需要の高い商品ほど積極的に設定するのが大切だとのこと。さらに「毎週必ずレビューを」と継続を強調しました。具体的にとるべきアクションとしては、ブランドや価格などの条件でキャンペーンが自動追加される「ルールベース機能」の活用、利益率などに応じて上限設定や固定料率を使うアプローチが示されました。

続くPOは、Googleなど外部チャネルへ広告を展開する施策です。ラグジュアリーファッション、中古カメラ、ポケモンカードなどのコレクタブルアイテムで特に成果が出ており、推奨予算の採用で外部クリックが平均60%増、外部チャネル経由の売上が平均25%増というデータも紹介されました。実例として、PO予算を10ドルから45ドルへ引き上げた中古カメラのセラーは、売上160%増・販売点数2.8倍・ROAS17(広告費用対効果)という数字を叩き出したといいます。

「木曜日はアカウントチェックの日」売上を守るためにも、アカウントヘルスは毎週の予防管理が必須

「木曜日はアカウントチェックの日」売上を守るためにも、アカウントヘルスは毎週の予防管理が必須

「守り」のパートでは、グローバルカスタマーエクスペリエンス部 新山より、アカウントヘルスを保つ方法について話されました。新山が最も伝えたかったのは「アカウントヘルスは、スコアが悪くなってから慌てて直すものではなく、悪くならないよう毎週チェックして早めに対処する“売上を守るための予防管理”だ」という点でした。

バイヤーは価格や配達予定日、写真などを比較して購入先を選びますが、Top Ratedバッジがあるセラーの方が安心して選ばれます。逆にBelow Standardになると検索結果での露出が下がり、選ばれにくくなります。良い評価は検索順位と売上を押し上げ、実績がさらに評価を高める好循環を生む一方、評価が悪化すると露出低下・売上減、最悪の場合は販売や広告機能の制限にまで及んでしまうといいます。

予防が成功への最短ルートである理由は、ディフェクトの重さにあります。一度付くと最大12か月(取引数が多ければ3か月)残り、異議申立てはケースのクローズから30日以内です。半年前の取引を削除してほしいと相談しても、システム上削除できません。だからこそ、毎月20日の評価確定を待たず、付与された時点での申立て、さらに付与されないよう先手を打つことが肝心です。

注意点として、評価は米国・英国・ドイツ・グローバルの4地域に分かれ、これは販売サイトではなくバイヤーの居住地域で決まります。USサイト中心でもオーストラリアのバイヤーによる購入はグローバル評価に入るため、全地域の確認が必要です。理想は全地域Top Ratedですが、まずは「どの地域も1つもBelow Standardでないこと」を目指すべきだと新山は強調しました。

ここで、キャンセルに関するクイズが出題されました。「販売後、発送前に検品したところ、商品に傷があることがわかり、バイヤーに伝えたらキャンセルしたいと言われました。この場合、どのキャンセル理由を選択して処理するのが適切でしょうか」という問題に対し、「在庫切れ」「バイヤーがキャンセルを希望した」「バイヤーの住所に問題があった」という選択肢を提示。参加者の解答はばらばらでしたが、正解は「在庫切れ」とのこと。このケースではディフェクトが付いてしまうため、セラーは正しい処理に加えて適切な在庫管理が不可欠であることがわかるクイズでした。

法制度や規制の最新情報と相談窓口も紹介

法制度や規制の最新情報と相談窓口も紹介

「広告活用」と「アカウントヘルス」に関するセッションの後は、ガバメント・リレーションズ(GR)部 高橋による「Japan Seller Policy Chat」の紹介がありました。GRは政府や業界団体との窓口を担う部署で、世界各国に置かれています。セラーが制度やルール、実務負担で困っていることを直接聞き取り、「このルールは実務で過度な負担になっている」といった対話を当局側と行います。関係行政機関との意見交換に向け、税関実務において判断に迷った事例や、手続上分かりにくかった点などがあれば、ぜひ情報を寄せてほしいと呼びかけました。

実際に広告を活用しているセラーからためになる話も展開

実際に広告を活用しているセラーからためになる話も展開

セミナーの最後には、実際にeBay広告を活用するセラー2名を招いたパネルディスカッションを行いました。登壇したのは、中古カメラ・レンズを扱う株式会社五陽 取締役の四十万(しじま)甲明さんと、中古のハイブランドバッグを販売する株式会社ブラセル 代表取締役の入口恵里菜さん。四十万さんは「日本のカメラの素晴らしさを世界に発信したい」とeBayを始め、2,000点超の商材を扱い、問い合わせにも一件ずつ丁寧に向き合う接客を重視。eBaymagの活用が閲覧数急増のきっかけになったと語ります。入口さんは会社員から独立を志してeBayの市場規模に着目し、3〜4か月で手応えを掴んで独立。豊富なマーケティング機能を学び、専任担当も置いてPDCAを回してきたといいます。

広告の役割をめぐっては、2人のスタイルの違いが鮮明になりました。四十万さんは商品ごとにプロモーションをかけ、手数料率と回転率を日次で追いながら月単位で振り返り、金額帯によって広告のかけ方を分ける緻密な運用。一方の入口さんはインプレッションを取ることを重視し、PLG・PLP・PO・PSと複数の広告を回して全商品に適用。広告経由で売れなくてもストア回遊やフォロー、オーガニック流入の増加といった「ストア全体の成長」につながっていると語りました。

一方で、最後の「セラーはまず何をすべきか」という問いに、2人の答えは共通していました。四十万さんは「試してデータを取り、繰り返すしかない」と話し、入口さんも「まずやってみることが大事。自分の商材への最適化は試さなければ分からない」と答えてくれました。

セミナー後の交流会では、続々と繋がりが生まれていく

セミナー後の交流会では、続々と繋がりが生まれていく

パネルディスカッションの後は交流会も開催しました。セラーたちはお互いに情報交換したり、イーベイ・ジャパンやOC社の社員に質問したりと、食事を楽しみながら思い思いの時間を過ごしていました。

この日参加したセラーの声

この日参加したセラーの声

「今日のセミナーを聞いて、もっと広告を戦略的に活用しようと思いました。セラーミートアップでは、他のセラーさんと毎月交流できる機会があるのも嬉しいです。とても勉強になるので、たくさんの方と話したいと思います」(中古カメラ販売)


「セラーミートアップの参加は3回目です。今日は広告の細かな設定が勉強になりましたし、買ってもらう前にまずストアを見てもらうことも重要なんだと気づきました。こういったセラーさん同士の交流の場があると、EU関税制度の改正などにどう対応しているかといった情報交換ができます。今日も前回のセラーミートアップで挨拶したセラーさんが来ていて、顔馴染みの人も増えて嬉しいですね」(コレクタブルアイテム販売)

セラーミートアップは今後も月1回のペースで開催予定。次回のイベントでお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしています!

■公式SNSのご紹介
Instagramでは、初心者向けのコンテンツをピックアップして投稿中です!
ぜひこちらもフォローをお願いします 。
Find us on Instagram: http://instagram.com/ebay_japan
Like us on Facebook: https://www.facebook.com/ebay.co.jp
Follow us on X: @eBay_Japan https://twitter.com/eBay_Japan

■イーベイ・ジャパンの記事一覧
https://ecnomikata.com/support_company/116/news/


著者

イーベイ・マーケティングチーム

イーベイ・マーケティングチーム

世界200か国・地域から年間1億6,700万人の購入者に利用されるグローバルなオンライン・マーケットプレイス「eBay」(イーベイ)。
この世界最大級の越境ECプラットフォームを通じて海外への販売を行う日本企業を、イーベイ・ジャパンがサポートします。

イーベイ・マーケティングチーム の執筆記事