第3回:価格だけじゃない「商品の魅力」を伝えるための施策とは

八津川 博史

第1回:DeNAのショッピングモール事業は「ユーザの声」から生まれた
https://ecnomikata.com/ecnews/marketing/8445/

第2回:「DeNAショッピング」が考える「理想のモール」のカタチとは
https://ecnomikata.com/ecnews/strategy/8715/

今回は、価格だけではない、商品がもつ魅力をお客さまに伝えるために行っている施策についてより詳しくお話したいと思います。

ショッピングモールでは、価格訴求に頼った売り方をしている商品が目立ちやすい状況が続いています。しかし、商品の魅力はそれだけでしょうか?

DeNAショッピングでは、その答えは「NO」だと考えています。ですので、1年半ほど前から、価格だけではなく、商品の魅力をお客さまに伝えることができ、かつお客さまが「欲しい商品」を簡単に見つけていただく施策に注力しています。

店舗さまとカテゴリーマスターの協力体制で作る特集

店舗さまとカテゴリーマスターの協力体制で作る特集

例えば、「メンズファッション」のカテゴリーでは、ファッションのテイスト別の店舗さまを集めた小カテゴリーを作成し、お客さまが自分の好みの商品を取扱う店舗をすぐ見つけられるようにしています。それぞれのテイストのコーディネートの提案記事も定期的に掲載しており、記事で取り上げた商品の「売上が伸びた」と店舗さまから喜びの声をいただくことも増えてきました。また、お客さまにより自分好みの商品を簡単に見つけてもらうために、トレンドのアイテムは細かなアイテムごとにページを作っています。

ショッピングモールにおける特集は、店舗さまの広告出稿で構成させることが多いイメージを持つ方も多いと思いますが、「DeNAショッピング」の各特集に掲載する商品は、「カテゴリーマスター」と呼ばれるスタッフが店舗さまから情報を収集し、特集の趣旨に合った商品を紹介しています。「カテゴリーマスター」はメンズファッションに限らず、各カテゴリーにスタッフがおり、日々店舗さまとコミュニケーションを取りながらそれぞれのカテゴリーで特集などを展開しています。

お客さまの視点を意識した特集を通じて、店舗さまの売上につなげていきたい

お客さまの視点を意識した特集を通じて、店舗さまの売上につなげていきたい

直近で特に力を入れた施策は先日まで公開していた「母の日特集」と、現在公開中の「水着特集」です。「母の日特集」では、「お母さんが喜んでくれるもの」を選んでいただくためにプレゼントを贈られる側の「お母さん」である方々へアンケートを実施し、その結果を特集ページに掲載しました。アンケートの結果によると、「もらって嬉しいもの」と「プレゼントしたいもの」に少しですが相違があったので、より喜んでもらえるプレゼント選びに役立てていただけていたら嬉しく思います。

「水着特集」(http://goo.gl/WPyCtO)でも、「母の日特集」と同様にただ商品を羅列するのではなく、水着をテイスト別に取りまとめて紹介しているほか、トレンドや「海やプールに行く時に便利なもの」を紹介する記事を掲載して、お客様の「欲しいもの」「必要なもの」を見つけていただければと思っています。

次回は、インフルエンサーと店舗さまによる商品の共同開発についてお話したいと思います。


著者

八津川 博史 (Hiroshi Yatsukawa)

株式会社モバオク 代表取締役社長
株式会社ディー・エヌ・エー EC事業本部 ショッピングモール事業部長

1973年 大阪府生まれ。京都大学 総合人間学部卒。
中堅企業向けのコンサルティングを行う会社へ新卒入社後、
2000年に株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。
営業本部長、社長室長、事業戦略部長を経て2005年に
ソリューション事業部長に就任。大手企業のEC事業強化に携わったのち、
2007年にDeNA子会社である株式会社エアーリンク(現:DeNAトラベル)へ
取締役 オンライン事業部長として出向。
2014年、DeNAとKDDI株式会社の共同出資会社である株式会社モバオクの
代表取締役社長に就任。
2015年10月からはDeNAのEC事業本部ショッピングモール事業部長を兼任。