クラウドで中小企業の課題を解決するラクス社がブレインメール社を子会社化

ECのミカタ編集部

株式会社ラクスは、ブレインメール株式会社の株式を取得し、子会社化することを決定した。

さらなる成長を目指しサービス増強を検討していた

株式会社ラクス(代表取締役社長:中村 崇則、以下「ラクス」)は、2018年1月18日開催の取締役会において、ブレインメール株式会社(以下「ブレインメール」)の株式を取得し、子会社化することについて決議し、その内容を公表した。

ラクス社はクラウドサービス事業などを中心に、中小企業をはじめとする顧客企業の課題をITの側面から解決する企業だ。業務効率化に貢献する複数のクラウドサービスをポートフォリオ管理することで、高い売上高成長と、利益成長を実現している。

同社は、さらに成長を加速させるために、既存の各サービスの持続的な成長に加え、同社の事業に新たなクラウドサービスを追加することを目指していた。

契約数8,100社のクラウド型メール配信サービス『ブレインメール』

契約数8,100社のクラウド型メール配信サービス『ブレインメール』

ブレインメール社は、クラウド型メール配信サービスを提供しており、現在8,100社を超える契約数を誇る。同社は、売上高の約3割を占める新規事業を昨年2017月末に事業分離しており、ブレインメールの創業者である天毛伸一氏は、新規事業に注力するためにブレインメールを売却することを検討していたのだ。

ラクス社が提供しているクラウド型メール配信システム『配配メール』は『ブレインメール』と機能面、価格面で補完関係にあり、両社のニーズとタイミングが合致し、今回の子会社化に至ったものとみられる。

シェアの向上を見込む

ラクス社の『配配メール』は二桁成長が継続しながら高い利益率を維持しており、同社のノウハウとリソースを投下することで、『ブレインメール』の売上の拡大と利益率の向上が見込まれること、クラウド型メール配信システム市場においてシェアの向上も見込まれることから、ブレインメールの株式取得について検討していた。

ブレインメール社の天毛伸一氏は、事業分離した事業に注力するため、ラクス社はブレインメールの取得により成長の加速が見込まれることから合意に至ったとしている。

また、今回の株式取得により2018年2月1日付でブレインメール社は、ラクス社の連結子会社となり、代表取締役の天毛伸一氏とブレインメールの現経営陣は同日退任し、ラクス社より役員を派遣する予定となっている。また、同社の子会社化に伴う当社連結業績への影響については、現在精査中であり、開示すべき事項が発生しだい速やかに開示するとしている。

ネットサービスを活用したマーケティングの中でもメール配信については、レガシーの側面を持ちながらHTMLメールへの移行などを経ながら根強いツールとして活用され続けている。そのサービスを提供する企業の中でも的確なターゲティングとポートフォリオ管理で着実に成長してきたラクス社。同社がブレインメール社を子会社化する事で、さらなる飛躍に期待がかかる。

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