ヤマトFCが、ECのスタートアップを支援する『らくうるカート』の提供開始へ

ECのミカタ編集部

ヤマトホールディングス傘下のヤマトフィナンシャル株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 尾方 直美、以下「ヤマトFC」)は、ECサイトのスタートアップ段階にある通販事業者向けに、ショッピングカート機能と決済、配送機能が一体となった新たなカートサービス『らくうるカート』を1月29日より提供を開始する。

ヤマトのサービスに連携した幅広い機能

今回、提供が開始される『らくうるカート』は、EC事業開始時に必要となる商品管理、受注管理といった通常のショッピングカート機能に加え、クレジットカードでの「決済」や、コンビニエンスストアなどをヤマト運輸の宅急便の受け取り場所に指定できる「受取場所選択サービス」などヤマトグループが保有する各サービスと連携した機能を手軽に利用できる。

◆サービス概観

①ショッピングカート機能

コンテンツ管理(CMS)機能、カート機能、会員マイページ機能、受注管理、商品管理、店舗基本情報管理、顧客管理、デザイン設定、ポイント設定、etc...

②ヤマトグループの各サービスとの連携による機能

1. EC通販における主要決済(クレジットカード決済・コンビニエンス後払い決済)の標準装備
2.「送り状発行システムB2クラウド」API対応
3.「受取場所選択サービス」API対応

スタートアップ段階の事業者にとっての強い味方

昨今、EC市場は急速な拡大を見せており、一般のユーザーがネット経由で商品を購入する機会が増えている。その際に購入者は、価格や配送までのリードタイムに加え、いかに自分が欲しい商品をすぐに見つけることができるのかといった使い勝手や、サポートの充実度などでECサイトを選ぶ傾向が高まっている。また、注文時や配送後の対応方法やトラブル発生時の対応によって、購入者がリピーターになってくれるかが大きな課題になりつつある。

一方で、EC事業者の立場としても、スタートアップ段階にある場合は、ECサイトの管理や商品企画、コンテンツ制作、商品の梱包や発送作業など多くの業務を少人数で行わなければならないため、十分なCS向上の取り組みまで手が回らないといった声も聞こえてくる。

特にECサイトの管理においては、ショッピングカート機能、決済機能、配送支援機能が一体となったものが少なく、機能を提供するベンダー毎に契約を結ぶ必要があり、管理画面が別々となるなど、業務が煩雑になるケースが多かった。

このような現状を鑑み、その課題に対応するため、今回ヤマトFCが新たにショッピングカート機能を構築し、さらにヤマトグループが持つ決済と配送支援機能を一体化させ、より「らく」にEC事業運営が可能となるプラットフォームの提供の開始に至った。

ワンストップかつリーズナブル

同社は、『らくうるカート』の導入メリットについて次のように述べている。通販事業者は、「らくうるカート」を導入するだけで、ヤマトグループの各種サービスと連携でき、決済、配送支援およびカート機能をワンストップで利用できる。また、配送用の送り状発行やオンライン決済の売上確定・変更が、らくうるカートの管理画面1つで操作可能なため、ネットショップの日々の運用が効率的に行えるといったポイントだ。

また、料金メニューは、

①ライトプラン
(新たにECサイトを立ち上げる通販事業者様向けに、基本機能だけを「らく」に導入できるリーズナブルなプラン、初期導入費用:税別3,000円、基本料:登録料/更新料税別3,600円/年利用手数料:受注金額の1%)

②レギュラープラン
(EC通販が軌道に乗り、本格経営をはじめた通販事業者向、スタンダードな機能は勿論、商品登録数などの制限を無制限にし、今後の機能拡充にも対応したプラン、初期導入費用:税別5,000円、※キャンペーン期間中は税別3,000円2018年6月末迄、基本料:登録料/更新料税別36,000円/年、利用手数料:無料)

を設定している。

ひと口に「ユーザビリティを向上させる」「カスタマーサポートを充実させる」と言ったところで、スタートアップ段階にあるEC事業者は、さまざまな要因でそれらを手厚くするには限界があるのも事実だ。その切なる課題に業界でもトップクラス企業であるヤマトFCがワンストップかつリーズナブルなサービスの提供を決断したのは、本当に心強い限りだ。今後もさらなる事業者目線、ユーザー目線の展開に期待したい。

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