静岡銀行がネクストエンジンのトランザクションデータを活用。新たな金融サービスの開発へ

ECのミカタ編集部

 Hamee株式会社(本社:神奈川県小田原市)と、株式会社静岡銀行(本店:静岡県静岡市葵区)は、「ネクストエンジン」のトランザクションデータを活用した、新たな金融サービスの開発を目的とする業務連携を締結した。

 静岡銀行は、2017年度からスタートした第13次中期経営計画「TSUNAGU~つなぐ」の基本戦略の一環で、異業種との連携やネーションワイド(全国展開)の取組強化など、新たな事業領域の拡大に取り組んでいる。

 一方のHameeはネットショップ運営の業務プロセスの自動化を促進し、EC事業者の経営効率向上を支援するクラウド型業務マネジメントプラットフォーム「ネクストエンジン」を中核とした「プラットフォーム事業」を展開している。これらのEコマース関連事業を通じて、ビッグデータや人工知能、IoTといった次世代テクノロジーを活用したEC事業者向けの新たな支援サービスの創造に取り組んでいる。

 その2社が業務連携を締結したと発表した。2社が共同で「ネクストエンジン」のトランザクションデータを活用した新たな金融サービスを開発することで、顧客利便性の向上や新分野への進出といった、相互の企業価値向上に資する効果が見込めることから、本件業務連携について合意に至ったという。

 業務連携の第一弾は、静岡銀行の小規模事業者向け融資商品「しずぎんビジネスクイックローン」における融資審査の付加情報として、「ネクストエンジン」のトランザクションデータを活用する。ネクストエンジンからダウンロードした所定のトランザクションデータを静岡銀行に提出することで、多角的な審査を行い融資条件の改善等に繋げていくことが可能となる。

期待がかかるビッグデータを用いた融資審査

 中小企業の中には事業が急成長しているのにもかかわらず、財務面での評価が追いつかず、十分な与信を得られない会社もある。そうした課題を解決していくためにもビッグデータを用いて、融資審査に活かす取り組みは応援していきたい。

 今回のような取り組みが拡大し、融資を受けられる中小企業や個人事業主が増えることを願ってやまない。それが社会の歯車を大きく回すことになるのだから。

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