MonotaRO社が最新の決算内容を公表、売上高は2桁成長を達成

ECのミカタ編集部

インターネットを利用した、事業者向け工場・工事用、自動車整備用等の間接資材の通信販売などを展開する株式会社MonotaROが、2018年12月期 第2四半期決算短信(連結)を公表した。

日本経済は、緩やかな景気回復基調で推移

今回、MonotaRO社から公表された資料に掲載された同期決算に関して、「経営成績に関する説明(当期の経営成績)」について次のようになる。同社では、当該期間の日本の経済状況について、米国の政策動向、中国経済の持続的成長への懸念、国内における人手不足の深刻化など先行きに不透明さが残る一方、海外経済の回復や経済政策及び金融政策による下支えを背景に、緩やかな景気回復基調で推移したと分析。

その上で、同社が販売する工場用間接資材の主要顧客である中小製造業についても、「景気回復の効果が波及し、緩やかな景気回復基調で推移致した」とした。

マルチメディア上での販促活動を推進

マルチメディア上での販促活動を推進同社資料より(以下、同様)

このような環境下で、検索エンジンへのインターネット広告(リスティング広告)の出稿と当社ウェブサイトを検索エンジンにおいて上位に現すための検索エンジン最適化(SEO)の取組みを主軸とした新規顧客の獲得や、ファクシミリ、eメールや郵送チラシによるダイレクトメール、日替わりでの特価販売、カタログの発刊・送付等による販促活動を積極的に展開致した。

カタログに関しては、2月下旬に、全10分冊から成り、20.7万点の商品を掲載する「間接資材総合カタログ REDBOOK vol.14 春号」(発行部数約190万部)を、6月下旬には、当社プライベートブランド商品1.7万点を掲載した「経費節減カタログ vol.5」を発刊した。

また、一部地域を除く日本全国でテレビCMを放映し、更なる認知度の向上に努めました。更に、当社は、顧客基盤の拡大に伴い増加する様々な需要に対応すべく、当該、第2四半期連結会計期間末時点について、ウェブサイト上の取扱商品としては約1,500万点、当日出荷を可能とする在庫商品点数としては約34.8万点を取り揃えたとしている。

登録会員数300万口座突破を達成

登録会員数300万口座突破を達成

前述した販促活動の成果もあってか、大企業顧客を対象とした相手先購買管理システムとのシステム連携を通じた間接資材の販売に関しても、顧客数、売上共に順調に拡大致した。それを受け手、当該、第2四半期連結累計期間中に294,130口座の新規顧客を獲得し、同第2四半期連結会計期間末現在の登録会員数は、実に3,031,950口座となり、ついに300万口座突破を達成致した。

加えて、当社韓国子会社であるNAVIMRO Co., Ltd.は、リスティング広告の出稿を中心に積極的な顧客獲得活動を推進して顧客基盤を拡大させるとともに、取扱商品及び在庫商品の拡充を進めたとしている。

売上高は前年同期比23.7%増

売上高は前年同期比23.7%増

以上の結果、当該、第2四半期連結累計期間における売上高は51,694百万円(前期比23.7%増)、営業利益は6,710百万円(前期比20.5%増)、経常利益は6,684百万円(前期比19.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,605百万円(前期比16.1%増)となっている。

また同社資料によれば、受注比率で、電話やFAXを大きく上回る形でWebからの発注が全体の約9割に達していることが分かる。同社はWeb上での販促活動の強化と合わせて大きくEC企業としての変貌を遂げていることが浮き彫りとなっている。

同社はデータサイエンスに基づくマーケティング、システム開発にも注力しており、今後もネットとデジタルを駆使した販促とマーケティングを自社で行える体制を強化するものと思われる。正にECの持つ力を活用し、そしてそれが同社の好調な業績につながる、そのサイクルが構築されつつある姿を表す公表内容ともなったようだ。

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