中小・ベンチャー企業と寄り添うソウルドアウト社が、一人ひとりのユーザー動向を把握するマーケ支援ツール『SO Data Feed Creator』を開発

ECのミカタ編集部

日本全国の中小・ベンチャー企業の成長支援をデジタルマーケティング、テクノロジー、HRの領域で事業展開をしているソウルドアウト株式会社(以下「ソウルドアウト」)は、中小・ベンチャー企業向けの商品データベースなどを活用したデータフィードマーケティング支援ツール『SO Data Feed Creator(エスオー データ フィード クリエイター)』を開発したことを公表した。

パーソナライズがマーケの肝

今回新たにSO Data Feed Creatorを開発した背景として、ソウルドアウトでは次のような点を挙げている。

近年では、インターネットを通じての物品購入やサービスへの申し込みなど、消費者の趣向や行動が多様化してきており、広告の効果を上げるためには、いかに細かく一人ひとりの属性や行動履歴に基づいて広告を配信できるかが肝となってきている。

そのため、「データフィード(図1)」を活用したデジタルマーケティングは、商品の価格や特徴、在庫情報など、商品に関する様々なデータを連携させ、ユーザー個人の属性や嗜好、行動に沿った最適な広告を配信できるため、実施する企業が増加していると分析している。

そのデータフィード広告市場は拡大の一途をたどっており、2020年の市場規模は、2016年の約2.3倍の1,507億円と予測する(図2)一方、データフィードマーケティングを導入する際には、商品データを取得し、媒体毎に入稿するための専門的な知識や、多額の開発費が必要となるため、中小・ベンチャー企業にとっては効果的な活用が難しいのが現状だとしている。

条件等によっては無償で提供

そのような現状を踏まえてソウルドアウトでは、これらの課題を解決するため、顧客のWebサイトをクローリング(※)して商品情報(商品名・商品画像・価格・商品説明文等)を取得し、媒体へ自動で入稿できるツール『SO Data Feed Creator』を開発したのだ。これにより、中小・ベンチャー企業は費用対効果の高い、商品データを活用したデジタルマーケティングに取り組むことができ、インターネット広告やWeb上でのCRM活動など様々な用途に利用が可能となるとしている。

連携できる媒体は、Google、Yahoo!、Criteo、Facebook、Logicad(ロジカド)、KANADE(カナデ)、Instagram、Indeedと多岐にわたり、市場相場より安価に提供が可能で、条件等によっては無償で提供するケースもあるという。

※クローリング:「クローラー(Webページ上の文書や画像などを、自動でデータベース化するプログラム)」がWebページを巡回し、データベースに登録する作業のこと。

図1 「データフィード」の仕組み
顧客の商品データを各配信先の媒体のフォーマットに合わせて変換して提供

図2 【データフィード広告市場規模(広告商品別)2014年-2020年 単位:億円】

出典:「2016年のデータフィード広告市場規模は前年比約5割増の649億円、2020年の市場規模は2016年の約2.3倍、1,507億円と予測」(ビカム/デジタルインファクト調査)

より精度の高いデジタルマーケティングを可能に

ソウルドアウト社でも述べている通り、近年のマーケティング分野では、一人ひとりのユーザーの動向をつぶさに把握することが極めて重要となる。そうした動向の追跡は、各ユーザーの趣向や消費行動にフィットし、よりパーソナライズされた広告施策やCRM、各種サービスを実施する上で大きな威力を発揮する。

また今回開発されたSO Data Feed Creatorについては、一般的な同カテゴリのサービスに比べて安価に設定されていることも特筆に値するだろう。これまでも中小・ベンチャー企業に寄り添い、確かな技術と知見を蓄積してきた同社だからこそ生み出せたツールとも言える。より精度の高いデジタルマーケティングを行いたい事業者にとっては有力な選択肢となるのではないだろうか。

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