【2018年上半期まとめ】Amazonのビッグニュースまとめてみた〜上半期の気になる動きとは～

7月に行われたAmazonプライムデーでは最高収益を達成するなど勢いの止まらないAmazon.com, Inc.。（以下Amazon）Amazon FBA海外配送が復活するなど、日本国内でも動きの大きいAmazonが2018年上半期ではどんな動きがあったのだろうか。

FBA料金体系/手数料が変更2018年4月から適用へ

AmazonはFBAの手数料改定・料金体系変更を発表した。
保管、フルフィルメント、輸送、カスタマーサービスのコスト上昇など最近の様々な環境の変化に伴い、今後も高いサービスの品質を維持していくための変更であり、物流業界全体の流れを汲んだ変更であった。

Amazonフレッシュ開始から1年　Amazonの生鮮食品強化の影響

Amazonが提供している「Amazonフレッシュ」がサービス提供開始から1年を迎えた。その際、クックパッドやDELISH KITCHENなどの外部連携によるサービス拡充、利便性向上のための施策発表した。 昨年に開始した同サービスは生鮮食品や日用品などを最短4時間でまとめて配送してくれるとあり、人気を博している。

Amazonが「FBA梱包準備サービス」　既存の機能に加え梱包まで

Amazonが行ってきたFBAのサービスに加えてFBA梱包準備サービスが発表された。 Amazonは商品の保護だけでなく、購入者の満足度も向上させることから梱包に関して注意事項が多かった。今回のサービスによって、引き受け商品に対して梱包の負担から配達にかかわる受領時の遅延を軽減することができるとしている。 なお、本サービスはバーコードがついていればほとんどの商品は梱包までやってもらえるサービスとなっている。

Amazonが2例目のAmazon Robotics導入施設を大阪府茨木市に開設

床面積が約19,300坪のAmazon最新FCが大阪府茨木市に開設された。Amazonはユーザーニーズに対応することに注力している。その上で、一層の品揃え強化を図るため、日本のFC ネットワークの規模を拡大の一環として今回の開設が行われた。 また同施設で「Amazon Robotics」が導入されている。物流の現場での人手不足が叫ばれている中、Amazon独自の配送プラットフォームでの、ロボット技術の活用も注目である。

過去最高の売上を更新　『Amazonプライムデー2018』

7月16日正午から7月17日23時59分まで開催された毎年恒例のAmazonプライム会員のためのビッグセール『Amazonプライムデー』の販売状況など概況を公表した。 開催期間の拡大も功を奏し、今年のプライムデーの売上は、過去最高を更新した。しかもそれだけに限らない。同社によれば、今年のプライムデーはEC市場で展開される年末からの一大ショッピングイベントである「サイバーマンデー」や「ブラックフライデー」と比較しても、Amazon史上でで記録に残る規模の盛況ぶりであった。 今回のAmazonプライムデーの特徴として、中小EC事業体の注目を集めた点あるとも記述されている。

Amazonが2018年第2四半期の業績を公表

Amazonが第2四半期の業績を公表した。第2Qの業績の純売上高は529億ドルであった。前年の同期は、380億ドルであったのに対し、当四半期中の為替相場の前年比変化による好調な影響もあり、2017年第2四半期と比較して37％増加という結果になった。営業利益は30億ドルであり昨年同期に比べて5憶ドルの増加となっている。 また、今回の発表に際し該当する期間における同社の広範な事業領域の概況について説明がなされた。

100以上の国と地域への販売が可能に　FBA海外配送が再開

Amazonが一時停止していた海外配送が行えるFBA海外発送プログラムを再開した。出品者は追加手数料や通関手続き等の輸出に必要な作業の負担がかからないとしている。梱包などの発送の手間がなくなり、在庫の保管場所を確保する必要もないため、仕入れに集中することができる。 手軽に始められる海外向け発送で販路の拡大につながるや海外展開を考えていた事業者にとって朗報となるサービスではないだろうか。

下半期にむけてAmazonの動きは

上半期はFBAなどの物流面の動きが目立った。物流業界が切迫しているなか今後の動きにも注目しておきたいだろう。

またプライムデーの勢いがサイバーマンデーにも好影響を与えるかも見ものだろう。去年はマルイとのポップストアを開設するなどリアルとECの融合を意識している動きが見られた。2018年の年末はどのような施策を打ってくるだろうか。