未来のスター応援 「mysta」

亀井 達樹

C Channel株式会社(代表取締役社長:森川亮 以下C Channell)は4月25日より多彩なパートナー企業とともに新会社「mysta」の立ち上げと「mysta」のサービスを本格開始を発表した。

未来のスターを応援するオーディションアプリ「mysta」

未来のスターを応援するオーディションアプリ「mysta」

2005年4月に縦型動画サイト「C CHANNEL」としてスタートしたC Channel。
インフルエンサーなど身近な方の話題として人気を博し、現在ではアジア10カ国に展開している。
今後5gの回線の普及とともにC Channelは”No1女性向けグローバルメディア”を目指す。

同社の森川氏が「後で振り返ると映像業界の歴史を変えるような新しいサービス、新しいコンセプトを紹介できると思います。」と挨拶し始まった記者会見。

そうして紹介されたのが「mysta」である。
「mysta」はアイドル、お笑い、ダンスなどのアーティストが投稿する動画を楽しむことができるサービスとなっている。

そのコンセプトは未来のスターを応援するオーディションアプリだ。ユーザーは自分が応援したいアーティストにポイントを送ることができる。その後、ポイント獲得上位者はリアルイベントに参加することができる。その場で、アピールすることができれば、パートナー企業のもつテレビやラジオなどのメディアに参加することが出来るのである。

そのパートナー企業は株式会社エフエム東京・株式会社産経デジタル・株式会社集英社・松竹株式会社・ソフトバンク株式会社・株式会社東京放送ホールディングス・株式会社ポニーキャニオンとなっている。
ジャンルの異なる大手との連携から未来の幅広いジャンルを網羅したスターの誕生を支援できる様子が伺えた。

”演出”を大事にする動画

”演出”を大事にする動画

スターの発掘と聞いて、以前TV番組を通してアーティストがデビューするものをイメージする人も多いのではないか。
現在ではyoutuberなどの単語が流行し、徐々にネットが主流になっていることが伺え、その変化に対応したサービスとなっている。

しかし、もう1つ疑問は残る。最近話題に上がることが多くなったインフルエンサーなど、リアルタイムでの双方向の情報発信ではなく、なぜ編集や取り直しが可能な動画なのかという点だ。
その疑問に対し、森川氏は「ライブだと演出ができない。」と答えた。
ここに今回のサービスの強みを感じることが出来た。
今回のmystaはスターを発掘することがコンセプトになっている。
動画だからこそできる”演出”という部分がスターを生み出すmystaの魅力となるのではないだろうか。

変化するデジタルマーケティング

今回のサービスで一番面白いと考えられる点は、一見繋がりのない各企業が互いの得意なフィールドで協力することで非常に面白いサービスへ変化している点だ。
mystaの強みは駆け出しのアーティストが動画を通してファンを作ることが出来るところだ。そして、パートナー企業は知名度のあるアーティストをスターにすることができる。アーティストも有名になるための目標が立てやすくなっている。最初の挨拶にふさわしいサービスのスタートを感じた。

ECでも同様なことがいえるのではないか。ライブコマースというライブ配信×ECという形がよく使われるようになったのもごく最近のことである。

つまり今は一人一人が強い発信力を持つ時代である。

ECに関係のない話と考えるのではなく、如何にしてECにつなげられるかと考えるべきではないだろうか。

その発信力で自分の可能性を開花させた人は、小さいながらも一定層に力強い影響力を発揮する。今回の企業と連携して、より拡散力を持つ過程の中で、それらの人がECで力を発揮する事は考えるに難くない。

成長速度の速いデジタルマーケティングにおいて、常にアンテナをはっておくことが重要ではないかと感じた。

 ECノウハウ


記者プロフィール

亀井 達樹

メディア編集部 マーケチーム
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冬になると毎週雪山に出没します。
将来の夢はバイクで日本一周すること、ヘリスキーをすることです。

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