トレンドExpressが中国消費者にサンプルを届けてアンケートの回収・分析をする『意中盒 -SURPRISE BOX-』の提供を開始

ECのミカタ編集部

株式会社トレンドExpressは、ブランドの志向に合わせた消費者に厳選して、商品を手元に届け、使用感想をアンケート回収・分析することで、中国での事業戦略立案に活用できる新サービス「意中盒 -SURPRISE BOX-」の展開について公表した。

高まる越境EC熱と失われる「リアルで触れる機会」

中国を中心とする消費者ビッグデータをベースにクロスボーダーマーケティング及び越境EC事業を行う株式会社トレンドExpress(東京都千代田区、代表取締役社長 濱野智成、以下:トレンドExpress)は、ブランドの志向に合わせた消費者に厳選して、商品を手元に届け、使用感想をアンケート回収・分析することで、中国での事業戦略立案に活用できる新サービス「意中盒 -SURPRISE BOX-(読み:イーヂョンフー)」を本格展開する。

なお、「意中盒」は、今年1月にM&A等を通じて設立した、トレンドExpressの中国事業を統括する子会社「数慧光(上海)商務諮詢有限公司(Trend Express China)」が中心となり開発したサービスだという。”新常態(ニューノーマル)”と呼ばれる新たな経済活動の模索が世界各地で始まっている中、8,9月の社会消費品小売総額が2ヶ月連続プラスになるなど、先行して経済・消費の回復が期待される中国では、世界各国のブランド・メーカーがその需要を取り込むべく、オンライン・オフラインさまざまな形での広告投資が加速している。

一方、インバウンド消費の回復見通しが立たないこともあり、中国の消費者が日本ブランド商品の情報に触れたり、手にとって試せる機会は減少傾向にある。こうした環境下において、トレンドExpressでは、日本企業が中国消費者の支持を得て、中国市場での売上拡大・ブランド確立を実現していくためには、深い消費者理解に基づいたターゲット戦略と良質なプロモーションの実施により、広告投資規模の競争を避け、質の競争で勝っていくことが非常に重要であると考え、サービスの提供に至ったようだ。

サービスの特徴

サービスの特徴

同社のまとめるサービスの特徴は、次の通りだ。

◆”試してほしい人”に商品を届けられる~戦略的なオフライン接点の創出を実現~

1500万人以上の一般消費者から、商品の購買可能性が高い人を厳選。「華北地域在住、19~23歳の敏感肌に悩む女性」「越境ECをよく利用する、糖尿病に悩む40代男性」など、年齢・性別・居住地だけでなく、興味関心・行動パターンなどをふまえたターゲット選定が可能。厳選された消費者のもとには、ブランドの世界観にあわせた特別仕様のボックスで商品を直送する。

◆アンケートを徹底分析し、消費者インサイトを発掘

商品を試してもらった人たちから回収したアンケートをトレンドExpressが多角的に徹底分析・レポーティング。商品に対する消費者インサイトを導き出すことで、中国マーケティング戦略立案に有効に活用できる。

◆EC店舗をもたないブランドでも実施可能~中国未進出の商品、新商品のテストマーケティングにもオススメ~

消費者への商品送付にあたって使用するECサイトは、企業のEC旗艦店だけでなく、同社提携先のECサイトの活用が可能。そのため、中国未進出の企業、新商品テスト等のため自社の既存EC使用を望まない企業でも、「意中盒」を導入できる仕組みを構築している(中国の法律・規制の都合上、取り扱いできない商品もある)。

インバウンドが縮小する中、消費者の生の声をつかむ

トレンドExpress 代表取締役社長 濱野智成氏からは、次のようなコメントが出されている。

「これまで日本企業のお客様から、『一度使ってもらえば、良さがわかってもらえるはずなのに…』『サンプル品は本当にターゲット層に届いているのか…』『アンケートを回収したが、どう分析したらいいかわからない…』といった声をよく耳にしていました。また、インバウンドが活況な時には、訪日客から火が付いて、思いがけず中国でヒット商品が生まれた、といった話もありました。現在さまざまな商取引のオンライン化が加速していますが、一方で、オフラインならではの『店頭で試しに使ってみたらよかった』『偶然手にとったら、とても自分に合う商品だった』といったシーンにも価値があり、特に日本ブランドにとっては中国の消費者との接点創出において、依然重要なポイントであると考えています。『意中盒』では、企業様が自社商品を使ってほしいと思う消費者からの“生の声”を得ることができます。消費者からのアンケートは、トレンドExpressの強みであるソーシャルビッグデータ分析と合わせ、示唆に富むレポートにしてご納品いたします。是非この機会にご活用ください」

このように「意中盒」は、コロナ禍において、越境ECや現地ECでの購買行動が主流となる中、消費者と日本ブランドのオフラインでの接点創りを戦略的に構築し、商品・ブランド認知獲得を支援、SNS上での使用感想のクチコミを誘発するサービスとなっているようだ。有効な中国マーケティングの実現に必要不可欠な、消費者インサイトの発掘につながる新たな仕組みが提供されることで、ニューノーマル時代の越境ECビジネスを加速させることになるだろう。

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